「ダイジェスト出版」編集部の契約社員として働く五月女恵(江口のりこ)。
好きな時に好きな場所へ行き、ひとりの時間を楽しむ。そんな彼女を「ソロ活女子」と呼ぶ…。
もくじ
ソロ活女子のススメ4 1話~3話ネタバレ感想レビュー
1話感想レビュー
ソロ活女子のススメの第1話といえば、主人公・五月女恵の誕生日ソロ活!
今回はなんとシリーズ”初”の海外!「台湾」ソロ旅からスタート。
前シーズンの最終回で、「世界地図版ダーツの旅」をした恵。そのダーツが刺さった場所が「台湾」だったということらしい。
ダーツで行く場所を決めるの面白そう。
そんなわけで、誕生日ソロ活のために「台湾」にやってきた恵。
まず向かったのは、台北から電車で10分の観光地「十分(シーフェン)」という場所。ここでランタン飛ばしを体験することが目的。
十分の商店街にはランタンショップがいくつもあるみたい。声をかけてくれた「ランタンショップ吉祥天燈」でランタンを飛ばすことにした恵。
なんでも、ランタンに願い事を書いて飛ばすと願いが叶うということらしいです。
良いアイディア!
特別な観光名産がない日本の地方でもやったらいいのに。「ランタンの村」みたいなキャッチコピーで商売したら観光客がやって来そう。
何を書こうか考えこむが、なかなか願い事が浮かばない恵。分かるなぁ。子供の時は色んな願い事があった気がするのに、年を重ねるごとに減っていく気がする…。願ったってどうせ無理とか、目の前の幸せで十分とかね。
なかなか願い事を書かない恵みを見かねた店員さんが「私書く?言葉のプレゼント。台湾のお寺、神様、言葉をくれます」と言い出す。なんかいいなそれ。言葉のプレゼント。
恵も、「それはそれでいいかも」「お願いします」と、店員さんに書いてもらうことに。
台湾語?で願い事を書いてもらって、無事ランタンを飛ばすことができた。
そのあと、電車とバスを乗り継いで1時間。今度は九份(ジォウフン)に向かう恵。
九份と言えば台湾の人気観光スポット。台北北部の山間部に位置していて海を一望できる風光明媚な街並みが特徴。個人的に「台湾」といったら、まず思い浮かぶ画が、崖に建物がせり立つきらびやかな九份の街並みだ。
もともと行こうと決めていた茶房に行く途中、別の茶房の店員さんに「いかがですか?」と声をかけられ、「目的地に行く前に、ちょっと休憩しようか」と、立ち寄ることに。
すると、たまたま立ち寄った茶房のデッキから、もともと行こうと思っていた赤ちょうちんが綺麗な茶房が見えるではなか!ということで、このお茶屋さんでゆっくり中国茶を楽しむことにした恵であった。
たまたま立ち寄ったら意外に良かったってことよくある。一人旅だったら、急な予定の変更だって気兼ねなくできていいですよね。
2話感想レビュー
2話のテーマは「台湾で昭和レトロを楽しむ」です。
台北から新幹線で1時間。そこから電車に乗り換えて30分。やってきたのは「台南」。
台湾には昔、日本人が多くいた。その時作った建物が「台南」に結構残っていて、日本人にとって懐かしい雰囲気の街並みなのだとか。
中でも個人的に気になったのは「鉄窓花(てっそうか)」。防犯を目的に住宅やビルの窓に取り付けられている「鉄格子」のことなのですが、ただの鉄格子ではなく、ひとつひとつ形が違い可愛いんです。この「鉄窓花」を見るためだけに台南に来る人もいるらしいです!
途中で立ち寄ったカフェでは、日本と台湾の食の関係を教わったり。
かつて日本でもかつてあった映画の手書き看板。そんな手書き看板が残る通りを探索していたら、台湾最後の手書き看板職人のおじいさんに出会ったり。
昔ながらのシアターを懐かしいと感じる恵。
「スマホでも映画が見れる時代。それでも映画館がなくならないのは、映画館の雰囲気もセットで思い出に残るからかな。そうか、自分の思い出と重なる部分がある時に「前にも体験したことある」という感覚になる。デジャブだとか、何週目の人生を生きてるとかではないらしい。」と悟る恵に共感!
台南から高雄という港町へ移動。高雄はアートの街らしいですよ。
高雄からレンタル自転車して船に乗り、すぐ目の前の島に行く。
なんでそんなところまで行くかっていうと、映画館で出会った男性が紹介してくれたシーフードの美味しいお店がそこにあるからだった。蟹かゆが有名らしい。
そんな感じで地の人にオススメしてもらったら行きたくなるよね。一人旅だった急な予定変更も気軽にできていい!
店員さんと意思疎通が出来てるのかあいまいな感じも、海外旅行の楽しさ(笑)失敗したっていいんですよね。失敗がすっごく思い出に残ることもあるし。
蟹かゆは美味しかったものの量が多すぎて食べきれず、持ち帰ることにしたっていう恵のエピソードも、きっとずっと心に残るんだろうな。
そのあと、蟹かゆでお腹いっぱいなのに、ついついかき氷を食べたり…。1人で旅するのは心細いけど、誰にも気を遣わず、自分の思うままに動けるのが魅力です。
3話感想レビュー
3話は台湾最終日!「電車旅&夜市を楽しむソロ活」です。
台湾は国をぐるっと一周するように電車が通っているんですって。今回、恵はそのほんの一部、南東部分を回って海を目指すことに。
電車の中では駅弁を楽しみます。なんでも、駅弁文化は日本と台湾にしかないらしいですよ!
それから、台湾のお茶はちゃんと確認しないと甘いらしいです。加糖された甘いお茶がスタンダードなのだとか。知らなかった。行った時は無糖か確認しましょう。
海でのんびりした後は山へ。台湾は海から山への距離が近いらしいです。
向かったのは「霧台(むたい)」というルカイ族の集落。
立ち寄った食堂でたまたま出会った高雄の大学生たちに霧台を案内してもらう恵。いいですね。
昔、日本人が住んでいた時期もあるため、日本と関わりのある建物も色々あるみたいです。
そして高尾に戻って夜市を散策。食べ歩いたり、出店のゲームをしたりして楽しそう。
ちょっとのお金で小さな幸せ、楽しみを味わう。
台湾1日目でランタンのお姉さんが恵にプレゼントしてくれた「小確幸」という言葉をしみじみと感じる恵。
ふらーっと散策していたら「愛河」という恋人の川を発見。船も出ているみたい。「日本だとカップルの中に混じって船に乗るのは気が引けるけど、海外だとあまり気にならない。」という恵の気持ちとってもわかる。日本語じゃないからかな?海外だと、他人の目が気にならないんですよね。
「昨日は今日の糧に、今日は明日の思い出に」
「小確幸」
これらの台湾でもらった言葉。そせて、してもらった親切をかみしめる恵だった。
台湾旅を通して恵が実感したこと、それは【大きな夢ややりがいがなくてもいいんじゃない?日々起きることをちょっとでも楽しめたり味わえたりする。それが続いていくことが幸せなんじゃないかな?】ということ。
ソロ活女子のススメ4 4話~6話ネタバレ感想レビュー
4話感想レビュー
4話のソロ活は、上野で「ソロせんべろ」です。
この回をざっくりまとめると、【扱いづらいとされる「Z世代」は自分の感情に正直なだけ。尊敬できる人の言うことには耳を傾けるけど、尊敬できない人には無関心なだけ。だから、上司・先輩は「Z世代はこれだから~」と相手のせいにするんじゃなくて、まずは自分が尊敬されるような上司・先輩になれるよう努力をしよう!そして「Z世代」たちも、上司・先輩に尊敬されるよう努力しよう。お互いに尊敬しあえる関係を作っていくことが大事!】ってところでしょうか。
恵がそんなことを思ったのは、上野で「ソロせんべろ」しているときに出会った「Z世代男子」の姿を見たから。
まず最初に訪れた立ち飲み屋に、先客としていた「Z世代男子」。彼もまた「ソロせんべろ」を楽しんでいました。
そこに老齢の男性客があとからやってきました。しかし老齢男性は、スマホでQRを読み込んで注文するスタイルについていけません。そんな老齢男性にZ世代男子が声をかけ、注文の仕方を教えてあげます。
「なかなかやるじゃないか!」と驚き感心する恵。
でもね、アラサーの僕からするとあんまり驚かなかった。けっこう見かける光景だな~と思うから。偏見かもしれないけど、おじさんおばさんよりも、若い世代のほうが困っている人に声をかけてること多い気がする。
ま、そんな感じで「Z世代」に関心した恵が、次の店へと向かいます。
次に訪れたお店は、先ほどの老齢男性がZ世代男子に「お礼」として教えていた立ち飲み屋さん。
どうせZ世代男子は行かないだろうとたかをくくって老齢男性おすすめのお店に行くと、なんと先ほどのZ世代男子がいた。
ちゃんと来たんだ。
その立ち飲み屋さんのビールが相当うまいらしい。理由は毎日きれいに掃除するビールサーバーにあるらしい。毎日掃除ってすごい努力。
あとそのお店の壁には素敵な絵がでかでかと描いてある。その絵が描かれた由縁を聞いた「Z世代男子」はお店や絵をリスペクト。それまで誰に対してもタメ口だったのに、急に敬語になったりして分かりやすい(笑)
SNSでお店を宣伝して、お客さんが来るように協力しようとする姿勢もかっこいい。
良いものは良い、嫌なものは嫌、いらないものはいらない。尊敬できる人・ことは尊敬する。いたって単純明快なんだな「Z世代」って。
というか「Z世代」とか言ってるけどさ、昔のドラマを観ていると、どの時代もだいたい新卒ってやつは、上司や先輩に対してナメた態度とってますよ(笑)一昔前なら「ゆとり世代」「さとり世代」ってね。その世代が今では「Z世代は~」なんて言ってるんですから。
若い頃はだいたい自分の気持ちに正直なものなんじゃないかな?人間って。
5話感想レビュー
第5話は「花やしきソロ活」。
東京の人気観光地と言えば「浅草」。2024年現在、雷門から仲見世通りを通って浅草寺に向かおうとすれば、平日の昼間だろうが関係なく、とんでもない数の外国人観光客でごった返している。もちろん日本人観光客だってたくさんいますけど。浅草に1度は行ったことがあるという人に問いたい。「花やしきに行ったことはありますか?」と。
身近な人間比で申し訳ないが、僕の身近には「花やしき」に行ったことがある人はほぼいない。しかも「ほぼ」の人たちも、幼少期に連れていかれたかも…?レベルである。彼らに花やしきがどんなものか尋ねても、「う~ん」と首をひねるばかりで何も答えてはくれなかった。
僕のように「花やしき」の知識ゼロの人には、この「花やしき回」をぜひ見てほしい。
そう広くはない日本最古の遊園地「花やしき」。敷地内の遊具に恵が次々乗って紹介してくれています。正直、大人が乗るには少々刺激が物足りない乗り物ばかりであることは否めない。しかし、開園170年。花園から始まり、動物園だった時期に起きた関東大震災。それを期に遊園地へと姿を変え、その後ディズニーランドや富士急ハイランドのような大型テーマパークが続々でき、人気に陰りが見えても、地道に「子供たちが楽しめる場所」であり続けているのが「花やしき」の魅力なのだ。
どんな時代も背伸びをせず、地道に目の前のできること、やるべきことを積み重ねていく。その大切さを「花やしき」から学んだ恵だった。
6話感想レビュー
6話は「ソロ国立科学博物館」でソロ活。
冒頭でしきりに出てくるのは「分類」の話。たしかに人は分類したがる。理系・文系もそうだし、血液型性格診断、星座占いもそう。最近だとMBTI診断なんかもそうだ。
そういう恵は「文系女子」を自負していて、恐竜の化石や動物のはく製なんかにはピンとこないらしいい。そんな恵みの今回のソロ活テーマは「”かはく”にさほど興味なくても、自分なりの楽しみ方を見つける!」というもの。
鉱物コーナーでは、鉱物情報を友達に話す女子がいた。その話をちょいと盗み聞きして情報をGETする恵。うん、うん。ソロ活あるあるだ。
隕石も動物のはく製も、いつどこで発見されたか記録が残っているっていうのがすごい。動物のはく製とかする意味あるのって?って思っていたけど、「恐竜もたくさん標本にして残ってたら、骨ばっかりじゃなくて、はく製が見られたかもしれないのに…」と言っていた鉱物女子の言葉にハッとさせられた。
たしかに、今はまだたくさんいる動物だっていつ絶滅するか分からないのだ。後世の人に、「こんな動物がいたんだよ」って伝えるためにも、動物をはく製にするのはとても大事なことなのかもしれない。
それから、女子高生の”かはく女子”から恐竜のことを色々教えてもらった恵。
ドラえもんの映画に出てくるフタバスズキ竜はが、まさか高校生の鈴木君が見つけたものだったとは驚いた。だけどそれが新発見の恐竜の骨だとなかなか認められなかったらしい。それでも、恐竜好きの女子がとっても頑張って、40年たってやっと「フタバスズキ竜」として認められたのだそう。
そんなこと授業では習わないし、テストにも出ない。それが科学なのか歴史なのかも不明。教科書に載っていることやテストに出る事だけが大事なの?ってことを考えさせられる…。
ソロ活女子のススメ4 7話~9話感想レビュー
7話感想レビュー
7話は「ソロ屋形船」
「会社の歓迎会って、気を遣うし嫌ですよね~」ってとこからスタート。うん、分かりますよ、とっても。
ドラマの中で言っていたように、一人で屋形船の予約を取るのはなかなか大変らしいです。
ドラマでご案内のとおり、屋形船は2名以上でのお申込みとなります。
お一人様の御予約は、空席に余裕がある時、又は直近で席が空いた時のみ、お受けいたしますので、お電話でお問い合わせください。
※予約フォームは2名からのお申し込みしかできませんので、必ず、お電話でご連絡をお願い致します。お一人様でも追加料金はいただいておりません。ただし、システムの都合上、お支払いは「銀行振込」のみとなりますので、ご了承ください。
船内は間仕切りの付いたお席で、他のお客様と仕切られた空間になっております。お一人様でも相席になることはございません。
「品川船清ホームページ」より抜粋
屋形船に乗り込むと、席と席の間につい立てがあるので、簡易的にプライベートが確保されているのがいい感じです。
それでも女将の挨拶の時にはみんなで拍手して、なんだか一体感を感じる恵。
女将は他の船にも挨拶をするため、船には乗船せずお見送り。そのとき、スタッフが「女将が一人寂しくお見送り~」というパフォーマンスをするのだが、これに対して原作の朝井麻由美さんがコメント。
「寂しい」というニュアンスを、「ソロ」を題材に扱うドラマにおいては入れたくないという意向は十分理解できます。
てんぷらなどの料理やお酒を楽しみつつ、東京の夜景を船上から眺める。ソロだからこそ、そのひとつひとつをじっくり味わえるんですよね。
印象的だったのは、乗り合わせたお客さんのバースデーサプライズを、みんなでお祝いするシーン。一つの空間の中でたまたま居合わせただけなのに、ちょっと一体感が出る感じってなんなのでしょう。
それこそまさに一期一会。
ほぼ100%、二度と会うことはない人たち。そういう人たちとちょっぴり同じ時間を共有することで、「この広い世界で自分だけが生きているんじゃないって思える」と
ドラマの冒頭、「飲み会が面倒くさい」を解決する方法として恵が提案したのが、「たまたま一緒の席になった人と思って2時間過ごすというのはどうですか」というもの。「何か話さなきゃいけない」「上司の話を聞かなきゃいけないと思うから面倒なわけでしょ、上司も部下もなく、たまたま屋形船に居合わせた人同士と思って」と。
たしかに、広いこの世界で、同じ職場で働いているのも何かの縁。年にそう何度もない歓迎会だのに参加するのもまあいいじゃないかと思えたらいいですね。
8話感想レビュー
8話は「ソロ焚火」
「ソロ焚火」と合わせて、スマホなどの電子機器を使わない「デジタルデトックス」も一緒に敢行することにした恵。
これを自分に置き換えるとけっこう不便だなと思ってしまう。だって、焚火する場所に向かうために、何時の何行きの電車に乗るかということも、スマホがないと不便…。ちょっと困ったときの調べ事とか、トラブルがあった際の電話とか…全てスマホ頼りで生きてしまっている現実を思い知らされる。
ソロ焚火をしにやってきた場所は「さがみ湖プレジャーフォレスト」の中にある「PICA」という宿泊キャンプ施設。
受付で薪を購入する。薪は針葉樹と広葉樹で火の着きやすさや燃焼時間が違うらしい。
「さがみ湖PICA」さんでは、「トレーラー」「コテージ」「キャビン」「テント」「キャンプ」から宿泊を選べるそう。今回恵が泊ったのは、ベッド・シャワー・トイレ・屋根付きBBQエリア・調理器具・食器が完備された「トレーラー」の中の「ヤッホーテラス」。これだけ揃っていたら、アウトドア初心者にはありがたい。
さらに今回はBBQプランもパックについているタイプを利用したらしく、食材の持ち込みはなし。
ソロ活において大事なことは、最初からベストを目指さないこと。(ゆくゆくはテントを張って、焚火をしてキャンプ飯を食べることが恵の目標らしい)
焚火のやり方が書いてある本を参考に、自前で厚手の手袋を持参し、薪を組んでいく。
周囲には夫婦や親子が来ていて、夫婦は声をかけてくれたり、親子は本を貸してほしいと頼ってきたり。果たしてそんなに他の宿泊者と関わることがあるのか。まあドラマだからね、そこは。キャンプとか家族としたことあったけど、他の家族と話すとかまずなかったから、基本は話しかけてこないと思う(笑)
ソロ活において「焚火」はとても向いている。「ソロキャンプ」とか流行ってるし。ソロ活のハードルはとっても低いけど、満足度はすごく高そう。
ソロ活をやってみたい人にはオススメ。
「焚火は原始人の時代からあったらしい。その当時見ていただろう光景と同じものを見ていると思うと…昔は生活の中に当たり前にあった焚火が、現代では貴重な時間になっている…」というセリフには納得。
なんやかんやあって、「スマホを会社に置いて出てきたことなどすっかり忘れていた恵みであった」と終わるわけだけど…んなわけあるか!会社に来る途中で時間を確認したり、電車の乗り換え調べようとすると思うのですが、そんなこと考えるのは野暮ですね。
9話感想レビュー
9話は「ソロ純喫茶」。
前回のシーズン3で神保町の純喫茶で「ソロ純喫茶」をした恵。今回は新橋と上野の純喫茶をハシゴする。
まず訪れたのは、ニュー新橋ビルの中にある純喫茶、「COFFEE フジ」。
富士山の写真が壁に飾られたレトロな内装の店内。なんでも、初代オーナーが静岡県裾野市出身で、「新橋だから頑張ってるサラリーマンを応援しよう」という思いから、富士山の写真を飾っているのだとか。
恵はまず、「富士宮焼きそばのセット(ホットコーヒー)」を注文。ちなみにコーヒーカップは岐阜の「箕面焼き」らしいです。
そのあと注文したのが「窯焼きホットケーキ」。恵いわく「ふわふわ。卵と牛乳の優しい味わい」らしい。美味しそう!
「炭水化物アフター炭水化物。AIの健康管理だったら絶対NGだけど、そんなの分かっていても食べちゃうのが人情。」という締めのセリフが染みます。
さて、次に訪れたのが上野にある「珈琲 王城」。
王城で検索すると「パフェ」と予測検索で出てくるくらいパフェが人気のお店。
ヨーロッパ風クラシカルな感じのレトロ空間の店内。
前回シーズンの時、神田神保町で出会った「神田のエスパー(小手伸也)」に再び遭遇した恵。
エスパーが注文していた限定10食「薬膳キーマカレー」と、パンダの風邪を治した漢方「リコリスジンジャーティー」を注文。
「王城」にはいくつかの歴史があることを知る恵。
50年ほど前に上野動物園にやってきたパンダ「ランラン」「カンカン」。来日してすぐカンカンが風邪を引いたらしく、漢方専門の診療所を営んでいた「王城」の初代社長のもとに飼育員らが駆け込み、「パンダ」という事実は隠し、「体重60キロの6歳児が風邪を引いたので漢方を調合してください!」と頼んだのだとか。その事実が最近になって上野動物園側から解禁され、それ以来「漢方」を使ったメニューを用意しているそうです。
さらに、なんと「王城」は3年前廃業の危機だったとか…!
以前、エリザベス女王が来日した際に、初代オーナーが内装をヨーロッパ風のゴージャスな感じにして名前も「王城」と名付けたそうなんですが、それが敷居が高そうに見えて、敬遠する人が多かったんですって。でもその時、今の3代目のオーナーがSNSで「おひとり様大歓迎」と打ちだしたら、ソロ活の人たちが続々と来るようになったのだとか!
それから、とある女性アイドルが「王城」の動画をアップした途端、現在の白い巨塔(パフェ)祭りに。
長い歴史の中に、紆余曲折があるもんですね。
エスパーの言葉が素敵でした。
「純喫茶にに来てボーっとパフェを食べるのってコスパいいと思います?タイパは?」
「効率的に栄養を摂取できるわけじゃなく、それなりに時間とお金と労力がかかる。でもなぜか人は純喫茶を求める。」
「わざわざお金をかけて電車に乗り、時には行列に並んで、糖分と炭水化物御塊を食べる。」
「でもそれが人間なんじゃないですかね。」
「説明のつかない謎の行動をとる。それが人間じゃないのかな。」
「だってサブスクで手軽に曲が聴けるのに、カセットとかレコードを好きな人がいる」
「綺麗な写真を撮れるカメラがあるのに、あえてフィルムのカメラを使う人がいる」
「あえて手がかかるもの、アナログ的なものを選ぶ人がいる。それって謎じゃないですか」
コスパだとかタイパだとか気にしちゃう世の中だけど、手間暇かける無駄な時間が尊かったりするんですよね。
※ちなみに純喫茶はお酒を出さない喫茶店のことらしいです。はるかちゃんのネット情報です。
ソロ活女子のススメ4 10話~12話感想レビュー
10話感想レビュー
10話は「巨大迷路ソロ活」。
主人公・五月女恵になりすました何者かによって運営されているSNSアカウント。となりデスクに座るはるかちゃんからのタレコミによって、恵がその”ニセ恵”の存在を知ったことから物語がスタート。
(それにしても、”ニセ恵”が運営しているSNSアカウント「ソロ活女子」は、すでに100記事も投稿しているうえに、フォロワー数14.6万人って…ちょっとしたインフルエンサーじゃないか!)
そんな”ニセ恵”の最新投稿が、「ソロ巨大迷路」だった。
(余談だが、ドラマの中では「キラキラした投稿」というセリフが出てくるのだけど、巨大迷路の写真に関しては全然キラキラ映えた写真ではなかった)
”ニセ恵”に触発されて、恵がやって来たのは、栃木県は日光市の鬼怒川温泉駅近くにある施設「巨大迷路パラディアム」さん。1回800円で体験できるそうなので、温泉ついでに手軽に遊べる。
迷路のルールは単純明快で、「き」「ぬ」「が」「わ」の4つのチェックポイントにあるスタンプを押して、ゴールに出られればクリア。
この日、恵とともに巨大迷路に挑戦していたのは3組。1組は仲睦まじいカップル。1組は理系男子といった風貌の男性2人組。そしてもう1組は、恵と同じくソロで来ている若い女性。
その若い女性は、理系男子たちに「一緒に回りましょう!」と声をかける。(軽々声をかけて、他人と一緒に迷路を回ることにするとは…。すごいコミュ力。)
他の参加者たちとともにスタートした恵。まず手始めに、スタートの一番近くにある「き」のチェックポイントを目指す。しかしこれがなかなか「き」にたどり着かない。目的の場所に向かって行こうとすると、何度も何度も行き止まり。そのたびに、ふざけた絵の「いきどまり」看板が現れ、イライラする恵。
そんな恵みと同じように、仲良しカップルもまた路頭に迷っていた。
「高台からコースを見て、慎重に行くぞ!」と言う彼氏と「勘を頼りに行った方がいいって!」と言う彼女。しまいには「もういい!別行動しよう!」と、バラバラに行動することに…。
対して理系男子with若い女子は、サクサクとチェックポイントを回っていく。そんな彼らを横目に、恵はトイレに行きたくなり、まさかのリタイア。
途方に暮れていた恵みに、巨大迷路案内人のおじいさんが声をかける。
そのおじいさんの言葉が刺さる…。
「迷路も人生も同じなんだよ。」
「人生ってさ、まっすぐ目的に行き着くことって少ないだろ。近道ばっかりとかさ、まっすぐとかさ、そんなことばっかり考えないで、たまには遠く見たりさ、遠回りしたりさ、そうやって目標を決めてゴールに向かう。近道とかタイムとかこだわってる奴ってさ、結局同じとこグルグルグルグル回ってさ、でドツボにハマっちゃうんだよ。」
「ドツボにハマってイライラする。イライラすると正当な判断が出来ない。だから永遠にゴールできないと思うんだよな。」
「時間ばっか気にしてさ、必死に回るより、勘だけで回った方がいいんだよ。」
そのおじいさんの言葉をヒントに、時間を気にせず、勘を頼りに楽しみながら迷路に再挑戦してみることに。すると、思いがけずあっさり「き」のチェックポイントに到着できたり、さっきまで遭遇するとイラっとしていた「いきどまり」看板の絵も、愛らしく思えてきたりする恵。
最後は巨大迷路を楽しみながらクリアした恵だった。
そのあと「足湯カフェespo」さんで、とちおとめクレミアを食べる恵。するとそこで、さきほどの迷路で一緒だったソロ女性と、カップルの女性と再会。
カップル女性は「もう(あいつとは)別れたようなもんなんで。巨大迷路のおかげで、相手の本性に気づけて良かった」とのこと。
後日会社にて、企画に頭を悩ませる同僚に、恵はこう声をかけた。
「迷路もね、楽しんだら意外と抜けられたりするよ。時には遠回りしてみたり、行き止まりに当たったりさ、人生は迷路、迷路は人生だからね」
まさに「巨大迷路イズ・マイ・ライフ」なのであった。
11話感想レビュー
11話は「ソロシティホテル」。
東京駅の中にあるホテル「東京ステーションホテル」。宿泊料金を調べて見ると、なぜか週末に宿泊する方が平日より安い。とはいえ安くても5万円台~なので、なかなか高級ソロ活だ。
「東京ステーションホテル」は創業はおよそ100年。重厚でクラシカルな雰囲気の内装や、全長およそ150mにもおよぶ長い廊下など、原作者の朝井麻由美さんがXで公開していました。ドラマで見るのとはまた違った視点でホテルを見れて面白いです。
恵が泊った部屋は「ドームサイド」というお部屋。この部屋は、東京駅の改札を窓から見下ろすことができるそう。
電車が動いている時間帯なら、会社員や学生、旅行者など多くの人々が行き来している様子を楽しめ、終電が終わって始発が動き出すまでは、シーンとした無人の改札を見れるわけだ。
恵がホテルのバーに行くと、隣り合わせた宿泊客の女性から、「東京ステーションホテル」の思い出話を聞くことになるのだが、これがとても素敵。
夫婦そろって就職のために田舎から上京してきた時、「いつか東京ステーションホテルに泊まれるように頑張ろう!」と誓い合い、30年かけてやっとその夢が叶った。そしてまた一緒に来ようと約束したけど、旦那さんは亡くなってしまい、今回は1人でやって来たということだった。
人生の中に特別な場所があるって、とても素敵なことだと思う。「とりあえず泊まれればどこでもいいや」「安宿のほうがコスパがいい」と思いがちだけど、たまには背伸びをして、高級なホテルで贅沢なひと時を過ごすのもいいかも。
ドラマの中で恵がこんなことを語っている。
「普段生活していると、朝食とか散歩といった小さな行動を何気なく”こなしている”感じがする。が、ホテルに泊まると一つ一つ噛みしめたくなる。もう二度と来ない今日という日を大切に生きようと思える」
【自分】という人生の物語を何気なく過ごしてしまって、つい他人を羨んだりさげすんだりしてしまっている時は、今一度自分の人生を嚙みしめるために、シティホテルソロ活は良いのかもしれない。
12話(最終回)感想レビュー
おふくろ秘伝の味付けで仕込まれたポッサムを楽しんでいると、そこへ留学生の集団が来店し…
12話は「ソロ、コリアンタウン」。
半年ごとに流行が入れ替わるという韓国グルメを目指して新大久保にやってきた恵。新大久保はよく行くので、見覚えある場所が多くてなんだか嬉しい。
まずは「10円パン」から。「10円パン」というネーミングでありながら500円するのがなんとも…。
ベビーカステラのような甘い生地にチーズが入っているから、甘じょっぱくて美味しいんですよね!
つぎに訪れた「ソウル市場」は僕もよく行きます。笑
そしてキンパ(韓国版海苔巻き)を買ってたけど、僕もよくキンパ買ってます!
いつもは「へぇ~そういうのがあるんだ~」と思うものばかりだけど、今回は知ってるものばかりで逆に新鮮。
その次に恵が入ったのは、たまたま路地裏で見つけたお店「うわさのへそんちゃん」さん。ネーミングが可愛い。
原案の朝井麻由美さんも訪れていたみたいで、ドラマに出ていた「ニラサムギョプサル炒め」と「海鮮チヂミ」を紹介していました。
「ニラサムギョプサル炒め」は、ニラがシャキシャキ食感(ドラマでは臭みがないとも言ってた)らしい。
「海鮮チヂミ」はサクサクしていて、「お好み焼きグループ」ではなく、もはやパイグループ」らしい。
あ~どちらも美味しそう!
「料理は手で作るものじゃない、口で作るもの。私が作っている料理はオンマ(お母さん)が作っていた料理」と言っていたように、「うわさのへそんちゃん」で出される料理は、本場韓国の家庭料理なんだそうですよ!
あと「へそん」は韓国語で「海鮮」という意味なんだとか。
「うわさのへそんちゃん」の女将さんから教えてもらった、韓国のオンマが営むお店「奨忠洞 (ジャンチュンドン)」へ行くことに。
ここのお店も、原案の朝井麻由美さんは訪れたみたいです。
ここでは「ポッサムと豚足のハーフ&ハーフ」を注文。
ちなみに「ポッサム」とはどんなものか分からなかったので、ウイキペディアで調べました。同じように分からい方はご参考までに。
ポッサムは、豚肉を使った朝鮮料理である。スパイスとともに茹でて薄くスライスした豚の腹肉が用いられる。この肉をニンニク、タマネギ、サムジャン、セウジョッ、浅漬けキムチ等とともに供する。食べる際に、肉と付け合せを赤レタスやゴマかエゴマの葉で包んで食べることが多い。
今回は「ソロ活女子のススメ」というよりも「孤独のグルメ」感が強かった。笑
最後に、日本語学校の先生と生徒たちと席が隣り合わせになり、留学生たちの状況を知るところとなった恵。
「オンマの味、つまりおふくろの味を求めるのは世界共通。そして留学生はかつての日本人と似ている。国が違えば色々違うことも多い。それが現実。ども同じこともある。違いを認める努力も必要だけど、きっと同じところがある。そう思うだけで何か変わるかもしれないなぁ。」
そんことを考えられるのがソロ活の良いところだな~と改めて実感。
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