「好きな人に好かれない」
「仲良くなりたい人と仲良くなれない」
なのに、
「嫌いな人につきまとわれる」
「どうでもいい人から、いいように使われてしまう」
「嫌なヤツから舐められる」
だから、
「楽しく話せる友達がいない」
「結局いつも”ひとり”でいてしまう」
「人生がつまらない」
そんな悩みを抱えていませんか?
この記事では、「嫌いな人」に好かれて「好きな人」が遠ざかってしまう原因と解決方法をご紹介。
好きな人が周りにあふれる素敵な人生を送りたい方必見です!
もくじ
類は友を呼ぶ
まず考えるべきは、なぜ「嫌いな人」が寄ってくるのか?ということ。
結論から言うと、それはあなたが「嫌いな人」と同じ”負のエネルギー”を発しているからです。
ファインメンタルカラー研究所代表の藤本梨恵子さんが、著書「いつもよりラクに生きられる50の習慣」の中でこんなことを述べています。
(原文引用)
「自分の周りにいる奴はロクなもんじゃない」「うちの会社の社員は全員使えない」と不満を漏らす人がいますが、それは「私はロクな人間ではありません」と自己紹介しているようなものです。花の周りには蝶が集まり、フンの周りにはハエが集まります。あなたが放っているものと同質なものが引き寄せられるのです。
『いつもよりラクに生きられる50の習慣(藤本梨恵子)』
このことからも分かるように、人は基本的に、「同じエネルギー」に引き寄せられるものなんです。
「類は友を呼ぶ」「周りの5人の平均が自分」とはよく言ったもので、今あなたの周りにいる人は、あなたを映す鏡だと思ってください。
そんなことを言うと、
「私は他人を見下したり、馬鹿にしたりしません!」
「私は人の気持ちを無視した行動をとったりしません!」
と、思うかもしれません。
たしかにあなたは、「人を見下さない」し、「人の気持ちに寄り添える人」なのかもしれません。でもここで大事なのは、「同じエネルギーを放っているか」ということなんです。「同じ行動をしているかどうか」は問題ではありません。
例えば、「いつも他人を見下し馬鹿にする人」はなぜそんなことをするのだと思いますか?
「自分は他人から認められない」
「自分に自信がない」
「でも自分を変える勇気もない」
だから、「他人を見下して自分が上にあがった気になることで安心したがる」。
これが「他人を見下す人」の心理です。
めちゃくちゃ”負のエネルギー”じゃないですか?
続いて「真面目な人」に多い”負のエネルギー”をご紹介します。
真面目な人は、コミュニケーションにおいて「嫌われたらどうしよう」「みんなからいい人だと思われたい」という気持ちを持っている場合が多いです。
「嫌われたらどうしよう」というのは、自分に自信がないから湧き出る感情です。
「嫌われたくない」という気持ちで行動していると、知らぬ間に自分の気持ちを押し殺して、相手の言いなりになって、どんどん苦しくなってきます。
すると”負のエネルギー”はさらにヒートアップ。「なんで自分ばっかりこんな目に」「他の人は楽しそうに生きてズルい」という思考に陥ってしまいます。
こういう時って、どんどんネガティブになって、人のせいにして、社会のせいにして、被害者になった気分になって、不平不満が出てきてしまうんですよね。まさに”負のエネルギー”を垂れ流している状態。
このように、言動は違うものでも根本のエネルギーが同じだと、そのエネルギーに反応して同じような人が集まって来るんです。
「自分なんて駄目な奴だ…」などと自分を責めたり、「自分なんて何やっても…」と卑下して”負のエネルギー”が漏れちゃってる人には、「他人を見下す人」や「馬鹿にしてくる人」、「いいように使ってやろうと企む人」が吸い寄せられて来てしまいます。
陽のエネルギーに変えることで「好きな人」が集まる
さて、負のエネルギーを発していると「嫌な人」が集まることは分かりました。
ではどうやったら「嫌な人」を遠ざけて、「好きな人」を引き寄せることができるのか?
答えは簡単。
”陽”のエネルギーを発するようにすればいいんです!
「は?」「そんなの簡単にできたら苦労しないわ!」と言う声が聞こえてきそうです。
実は”負のエネルギー”を発している時って、ある共通点があります。
なんだと思います?
それは、「自分にしか目が向かなくなっている時」ということなんです。
例えば、他人を見下す人は「自信のない心を守りたい」という自分の気持ちにしか目が向けられないから、他人を見下してしまいます。
「嫌われたくない」と思っている人もまた、「自信のない心を守りたい」という自分の気持ちにしか目が向けられないから、嫌われないような行動を取ってしまいます。
他人に嫉妬したり、人を責めたり、愚痴を言ってる時って100%自分のことしか考えていません。
「自分は正しい」
「自分は間違ってない」
「相手が悪い」
「相手が変わるべきだ」
などと、自分主体の理屈を頭の中で並べ立ててしまうわけです。
そういう時って、「相手はどうしてそんな行動に出たのかな?」とか「なにか自分がしたかな?」「ちょっと違うパターンでもう一回トライしてみよう!」など、周りの状況に目を向けて考えてみる・行動してみるってなれないんですよね。
人間って、人のことを考えている時、人のために何かをしている時、人の心に寄り添っている時に幸福を感じるものなんです。
スタンフォード大学・オンラインハイスクール校長の星友啓さんは、著書『スタンフォード式生き抜く力』の中で、こんなことを述べています。
(原文引用)
(私)ハーバード・ビジネス・スクールのマイケル・ノートン教授らによる有名な実験があります。
すべての被験者に5ドル(およそ500円)が渡されます。1つのグループには、自分のためにその5ドルを使うことが指示されます。もう1のグループは、誰か他人のためにその5ドルを使うよう指示されます。
後日すべての被験者に対して、5ドルの使い道と幸せレベルが調査されます。
(Larry)普通なら自分に使った方が幸せ感が高そうに思うけど、今日の話の流れからすると、「与える力」組の方が幸せ感が高かった?
(私)そのとおり。
(Anne)私自身は、そんなに意外な結果でもないと思う。他人のためになることをしたら、いい気分になるもん。
あと、たった5ドルだったから、「他の人にじゃなくて、自分のことに使いたかったのに~」というような「残念だ感」も少ないと思うし。
(私)5ドルという額に注目するのは、実にいいですね。100ドル(およそ1万円)だったら、違っていたかもしれないと。
しかし、興味深いことに、金額を上げてみても結果が変わらないことが追加実験などで分かってきています。
それから、2006~2008年にギャラップ社が世界136か国で行ったアンケート調査でも、近日中にチャリティーなどに寄付した人たちの幸福度が高いことや、その国のGDPに相関しないということも分かっています。
「与える力」を発揮することで得られる幸せは、貧しいか裕福かに関係ないようです。
『スタンフォード式生き抜く力(星 友啓)』
この研究結果からも分かるように、人は「人のために行動する」とき、心が豊かになる。そして、豊かな心というのは、言葉や態度にも表れます。
「あの人の周りには自然と人が集まっているなぁ~」という方を思い浮かべてみてください。
そういう人と一緒にいると、気持ちが落ち着いたり安心しませんか?
その人たちは”陽のエネルギー”を発しているんです!
つまり、自分のことだけじゃなく、周囲の人にも関心を向けているんです。そして彼らは「自分にできることは何かな」などと、いつも考えています。
「嫌な人」が集まって来るという方は、いま一度、「自分が自己中心的になっていないか」確認してみてください。
どうですか?
「嫌われたらどうしよう」
「否定されたら辛い」
「馬鹿にされたくない」
などと、自分の保身ばかり考えていませんか?
ちなみに僕はそうやって考えて生きていました。
「嫌われたくない」
「馬鹿にされたくない」
「いいように見られたい」
「拒否されたくない」
まさに自分自分自分!!笑
”負のエネルギー”を出しまくっていたんですね。
「拒絶されるのが怖い」から、自分から人を遊びに誘ったことがなかったし、「嫌われるのが怖い」から、いつも本音を隠して会話していました。
そんな調子だったので友達はほぼいなかったし、気楽に話せる人もほとんどいなかった。
でも、「他人に目を向ける」「他人のために何かする」「自己中心的にならない」この3つを意識してやっていたら、人付き合いが驚くほどラクになってきたんです!そして、良い人が周りに集まって来るようになってきました。
「いやいや、簡単に言うけど、そんなすぐ「他人のために行動」とかできないよ!」という皆さん。
その気持ち分かります。
僕も「他人に関心を持たなきゃ」とか「他人のために何かしなきゃ」と考えていた時は、足がすくんで全然行動に移せませんでした。
でも、”とあること”をやってみたら、自然と「人のことを考えて行動」ができるようになっていきました。
好きな人に「好かれたい」と思って行動してみる
僕が実践している”とあること”とは、「好きな人・仲良くなりたいなと思う人限定で「好かれたい」と思う」です!
え?ただ思うだけでいいの?
はい。まずは「ただ思うだけ」でいいんです!
「人のために行動しなくちゃ…」とか考えるから、ためらってしまうんです。
だったら「人のために動く」とかは一旦考えないで、とにかく「この人に好かれたい!」と思うだけにしてみましょう。
コミュニケーション講師の吉井奈々さんは、著書『相手も自分も幸せにするコミュニケーション』でこんなことを述べています。
(原文引用)
「嫌われたくない」で生きている人は、嫌われたくないと思って人とコミュニケーションを取るから、「嫌われない」ための言動を優先して選択します。
そうすると、「嫌われない」ことをやるから嫌われることは減っていきます。
でもそれは、「自分」を押し殺すことでもある。
「嫌われない行動」ってそういう行動かというと、自分の意見や気持ちは後回し、発言もせず、自己主張せず、目立たないように、個性は出さない。相手主軸で生きる。常に相手に合わせる。相手に流されて、他人軸で生きている。目指せ無難!
そうすると嫌われることは少なくなります。でもそれだと、無難な人、多くの中のひとり。特別ではない存在になるから、好かれることも難しくなります。嫌われにくいけど。その代わり好かれにくい。そして「嫌われたくない」で生きてる人は、「人を嫌ってはいけない」というルールも持っています。
反対に「好かれたい」で生きてる人は、好かれたいと思って人とコミュニケーションを取るから、「好かれる」ための言動を優先して選択します。
そうすると、「好かれる」ことをやるから好かれることが増えていきます。
好かれることが増える!?それって最高じゃん!
うんうん。でもね、ひとつ落とし穴もあるの。
自分のことを「みんな~私のことを好きになってよー♪」という人だから、「好かれる行動」を選択するのですがそれは自分の意見や気持ちを大切にしている。発言も多め。自己主張も強め、目立つ、個性的、自分主軸。皆を引っ張ていくリーダータイプ。自分軸で生きていて、目指せ人気者!
そうすると、好かれることももちろん多いのですが、ある一定数からは、ちゃんと嫌われることでしょう。笑
『相手も自分も大切にするコミュニケーション(吉井 奈々)』
このことから分かるように、「好かれたい」と思っていると、勝手に「好かれる行動」をしちゃうんです!
大事なのは「好きな人」「仲良くなりたい人」限定でということ。
「嫌な人」「仲良くなりたくない人」には「嫌われてもいいや」という気持ちで接しましょう。
とにかく、好きな人・仲良くなりたい人にだけ「好かれたい」と思ってみてください。「嫌われたらどうしよう…」という気持ちは頑張って引っ込めて!
僕はただ好きな人に「好かれたい」と思っていただけで、勝手に行動しちゃってました。
勝手にやってしまった実例を紹介しますね。
・「楽しい雰囲気にしよう!」と勝手に感情表現豊かに会話しちゃう。
・相手の趣味を知ったら、共通の話題で楽しみたくて、自分もその趣味を体験してみちゃう。
・誕生日が近いと知った時、喜んでほしくて素敵なプレゼントを贈っちゃう。
・旅行に行ったとき「○○さんにお土産買おう!」と思ってお土産買っちゃう。それを渡すために「今度会いましょう!」と連絡しちゃう。
あとこんな例も。
自分から遊びに誘った時、相手から「都合が悪い」と断られたことがありました。
この時、「嫌われたくない」で生きていた頃だったら、恐らく「僕とは遊びたくないのかもしれない…。嫌われないように、自分から誘うのはもうやめよう…」となっていた可能性が高いです。(そもそも断られることを見越して誘うことすらしていませんでしたが。)
でも「好かれたい」と思って生きていると、たとえ断られても、好かれるためには、できるだけ会う回数を増やしたいわけです。もはや「会う」以外の選択肢がありません。なので「あ、そうなんだ。そしたらいつなら空いてる?」と質問し、確実に会う日取りを決めます。
もし相手が乗り気ではなさそうだったら、「どういう行動をしたらこの人は遊びたくなるかな?」と、相手を観察し、相手のためになる行動を、前向きに考えられるようになっていきました。
まずは好きな人に「好かれたい」と思ってみよう
少しずつ「自分だけ」ではなく「相手」にも目を向けられるようになっていきますよ!
ストアカにはコミュニケーション力をアップさせる講座が充実!
(プラス知識)”初対面の三分”に強い人の話しかけ方
プラスで、これをやっておくと「好きな人」に好かれる方法もご紹介。
もしも会った瞬間に「この人と仲良くなりたい!」と思ったら、第一印象を良くしておいてください。
そうしておくだけで、その後なにかあっても、相手は勝手に良い方に解釈してくれるみたいですよ。
(原文引用)
第一印象は、外見や最初の自己紹介で決まってしまう。一度、第一印象ができ上がると、次からは、この第一印象に合わせた「対人認知」が始まる。
はじめに相手を「感じがいい人だ」と思い込めば、その人の良いところばかりが目につくし、その後、様々なことが起こっても、良い方向に解釈するようになる。
逆に、最初に「感じが悪い人」と思い込んでしまえば、相手のすることなすこと、すべてが気に入らなくなるのである。
たとえば、廊下ですれ違った際に挨拶をしたのに、相手がそのまま通り過ぎてしまったとしても、第一印象で相手を「感じのいい人だ」と思っていれば「気づかなかったのかな」「目が悪いのかな」などと、自分の都合のいいように考えるだろう。
一方、第一印象で「感じが悪い人」と思い込んでいると、「自分を無視した」「やっぱりヤな奴だ」などと、腹を立てるのではないだろうか。
『相手のツボをつくすごい質問力!(樺 旦純)』
まとめ
「嫌いな人」ばかり周りに集まって来るという方は、自分が同じ”負のエネルギー”を放っていないか確認してみてください。
”負のエネルギー”を放っている人には、同じく”負のエネルギー”を放っている人が集まってきます。
負のエネルギーを放っている人は、100%「自分にしか目が向いていない状態」になっています。
「人」に目を向けましょう。「人」のためになることは何か考えましょう。「人」のためになる行動をしてみましょう。
「人」に目が向けられるようになると、気持ちが温かくなってきて、自然と”陽のエネルギー”を放つようになります。
簡単に行動に移せない人は、まず好きな人に「好かれたい」と思ってみてください。
すると不思議なことに「相手」のことを考え、「相手」のために行動してしまいます。
”陽のエネルギー”を放っている人の元には、同じく”陽のエネルギー”を放っている人が集まってきます。
すると”負のエネルギー”を放っている人は「羨ましい」「お前だけズルい」と嚙みついてくるかもしれません。噛みついてきた人間は華麗に受け流しましょう。そんな人たちに構っているのは時間の無駄です。
相手にされないと分かると、”負のエネルギー”を放つ人たちは、見えないところで勝手に文句を言うだけになります。そうです。自信のない彼らは、”陽のエネルギー”を放つあなたから自然と離れていくわけです。
「好きな人」に好かれて、「嫌いな人」が離れていく方法はこんなにも単純なんです。