【青春18きっぷ】で「根府川」と「富士川」を回る一人旅【前編】

「青春18きっぷ」で行く一人旅。ラスト一回を使って目指したのは、神奈川県は「根府川」の海と、静岡県は「富士川」の富士山。
一人旅だからこそ、自分が見たいものを見たい分だけ楽しめる。一人だからこそじっくり味わうも良いし、さっと帰ってしまうのだってあり。

この記事では「青春18きっぷ」を使った一人旅の楽しみ方をお伝えしていきます。

青春18きっぷで「根府川」と「富士川」を目指す旅

突然だが、4月10日といえば「青春18きっぷ”春”」の使用期限日である。

そして2024年4月9日現在の時点で、残り1回をご丁寧に残していた僕である。

さてどこに行こうか?頭をひねっても行きたいところがなかなか出てこない。うーん。日帰りで行けて、かつ東京から往復6時間以内に収まるところ…がいい(あんまり無理をしたくない)。

あ!そういえば、先週行った名古屋旅の途中、降りたいなぁと思った駅があったな。たしか「根府川」という駅と「富士川」という駅だったはずだ。前者は高台にある駅から見える海がとってもきれいで素敵だったし、後者は富士山がドンと構えていて興奮したのだが、名古屋に時間を割きたかったために断念したのだった。

東京からも近いしちょうどいい。

青春18きっぷ旅ラストは、名古屋旅のリベンジマッチ。海と富士山を見に行く日帰り旅に決定。

青春18きっぷで「根府川」へ行く

今回はなんとなく「旅」という感覚ではない。どちらかと言えば「遠足」。だからなのか、全然早起きできなかった。目覚ましをかけていたのに。とはいっても7時だけど。いままでの4時5時起きに比べたらだいぶ遅起きだ。

でもいいんですよ。なにせ「ひとり遠足」ですから。誰にも何も言わせないよ。

がしかしその後、そんな怠惰な僕を呪うことになる。

平日の8時半ごろの電車といえば、普通のサラリーマンなら電車に乗って会社に行く時間。まさに通勤ラッシュ。最寄り駅から東京駅まで向かう電車がまさにそれだった。くそっ!普段電車に乗らないもんだからすっかり忘れていた。

久々の通勤ラッシュにクタクタになりながらも、なんとか東京駅に到着。そこから「熱海」ゆきに乗り換えます。さすがにこの電車にはそんなに人が乗っていない。良かった。

東京駅から鈍行列車で、わずか1時間30分!「根府川」

あっという間に「根府川」に到着。東京駅からわずか1時間30分。「旅」と言うにはいささか申し訳ないほど近い。それはそうか、「根府川」は神奈川県なのだから。やはり今回は「遠足」が妥当な気がする。

それにしても、やっぱりホームから臨む海が最高にきれい。正直、電車から降りてホームに降り立って、この景色が見れた時点で、僕のリベンジマッチ①は果たされた。

だけどせっかく降り立ったのだから、駅から出て周辺を散策してみよう。

「根府川」は無人駅だった。神奈川県内、それもJR線の駅にして「無人駅」があるなんて想像していなかったので、いささか驚いた。

「青春18きっぷ」なので、ここは素通りさせていただきます。(素通りした改札の先にいたおじいちゃんに、めちゃくちゃガン見されたので、さりげなく「青春18きっぷ」をちらつかせました。なんとなく。)

当然と言っては申し訳ないが、当然のように駅前にはとくに見るべきものはない。右手にJA、左手に交番と郵便局があるのみ。とりあえず、上り坂になってる左手の方(交番と郵便局のある方)に行ってみよう。

駅周辺ののどかさと、素敵な景観に癒される

交番や郵便局を通り過ぎると、右手に魚屋さん。そのさらに先、左手には公民館があった。車は定期的に通り過ぎていくが、歩行者は僕以外いない。

このまま坂を上り続けるべき?戻る?と思っていたところに、「なみのこ村入口」という看板を発見。その看板の横には「釈迦堂入口」と書かれた小さな石板が立っている。なるほど、左手の階段を降りると何かしらあるわけだな。よし、こういう時は迷わず行ってみよう。

なんだか素敵な小路に出た。

しかし道も舗装されていないし、ここは果たして歩いていい道なのだろうか?という若干の不安もあったが、看板に従っているので大丈夫だろうと、さらにグングン降りる。

何かの動物を仕留めるワナ?があったりして、いよいよこの道が通っていいものか本当に怖くなってきた。

電車が通る赤い鉄橋が素敵だ。海の「青」と木々の「緑」と鉄橋の「赤」が良いコントラスト。

写真だと全く分からないかもしれないが、奥に見える木は「桜」である。見事に咲いていた「桜」なのだけど、「桜」がある場所が、私有地なのか空き地なのか判断がつかなかったので、そっと遠くから撮ったのだ。そのせいで、「桜」であるとは、およそ認識できない写真に成り上がってしまった。(けど載せます。)

干物と海の街?「根府川」

ひもの専門「山安 根府川店」

よくわからない細道を抜けきった先には、「山安」という干物屋さんがあった。そして「山安」さんの前には国道135号が通っている。

とくに干物に興味はないが、ちょっと「山安」さんを覗いてみた。国道沿いだからなのか、平日の午前中でも2組ほど買い物客がいらっしゃった。そのあとからもう1組入ってきたので、なかなかにぎわっているみたい。

「山安」さんの横に公衆トイレや自販機スペースがあるため、簡易的な駐車スペースには、それなりに車が停まっている。

駅のある県道と「山安」さんのある国道では、人の賑わいがえらい違いだ。

トイレに行くついでに自販機スペースを覗いたら、おそらく「山安」さんのものと思われる「干物の試食」が置いてあった。タッパーを開けたら生?の金目鯛の干物が小さくカットされて、複数個入っていた。タッパーの手前には「つまようじ」、横には「火鉢」が用意されている。「己で焼いて試食せい」ということか。なかなか粋な計らいである。

しかし、「使用済みつまようじ入れ」を覗いたら、まだ一本も入っていなかったので、午前10時の時点で干物の試食をしたものはいないみたいだ。

僕もそっとその場を後にした。

【山安 根府川店】

住所〒250-0024
神奈川県小田原市根府川197
営業時間9時~18時
定休日基本なし

ついつい車を停めて見たくなる、「根府川」の広大な海

さて、国道を挟んだ向こう側には海が広がっている。せっかくなので渡って行ってみよう。

国道なのでひっきりなしに車が左右から来る。横断歩道はあるものの、そうやすやすと止まってくれないのが現実…と思いきや、意外とあっさり止まってくれた。どうやら国道135号を走るドライバーさんは優しいらしいです。

おお!海!

こちら側(熱海とか小田原)の海は臭くなくて良い。潮風が気持ち良い。

ドライバーさんたちが停まって海を見れるように、こちら側にも簡易的な駐車スペースがある。なので、僕の他にも中高年のご夫婦や、外国人と思しきカップルなどもいた。

やっぱりみんなついつい見ちゃうよね、この素敵な海を。

いや~、もうだいぶ満たされた。なんならここで帰ってもいいくらいだ。だけど、今日は富士山をみるというリベンジもあるのだ。海をほどほどにして、静岡県は「富士川」を目指そう。

(つづく)

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