「青春18きっぷ」で行く「根府川」と「富士」の旅、後編です。
「根府川駅」の海を後にして向かったのは、富士山が綺麗に見える「富士川駅」。
一人旅だからこそ、自分が見たいものを見たい分だけ楽しめる。一人だからこそじっくり味わうも良いし、さっと帰ってしまうのだってあり。
この記事では「青春18きっぷ」を使った一人旅の楽しみ方をお伝えしていきます。
もくじ
「青春18きっぷ」で富士山を見に「富士川」へ行く
「根府川」をあとにして向かたのは、静岡県は富士市。
静岡と言えば「富士山」。そして富士山を見る駅として人々が降り立つ人気駅が「富士駅」である。外国人も数多く降りていく。でも今回はあえて「富士駅」をスルーする。
人気駅というのがどうにも苦手なのだ。そもそも人が多そうだし。それに、富士山を見に来た人間の足元を見ているような土産物屋や飲食店がわんさか並んでいるのではないかという想像をしてしまうから。ええ、だいぶひねくれた考えです。でもね、きっと「富士山カレー」だの「富士山サイダー」だの「富士山Tシャツ」だの、ことあるごとに「富士山」にあやかった商品で誘惑してくるに違いないんですよ。結局降り立ってないので、実際はどんなもんか知らないですけど。
あ、断っておきますが、お店様は何も悪くありません。問題は僕の流されやすい性格の方です。
どんなにドケチの気持ちを強く持ってたとしても、「せっかく来たんだし、ほれほれ富士山商品を何か一つでも買ってきなさいよ~」という誘惑には抗えず、確実に2~3個は富士山にあやかったものを購入してしまうに決まっている。
抗えないなら行かない。それだけだ。
富士川の河川敷から臨む富士山は絶景!…のはずだった
うだうだ理由をつけて「富士駅」を通過し、お隣の「富士川駅」で降りることにした。「富士駅」の隣であるし、ここからでも十分綺麗に富士山が見えるというのに、ほとんど誰も降りない不思議。
でも駅を出て、なぜ人気がないのかを思い知りました。
富士川駅周辺には、飲食店・カフェ・雑貨屋・土産物屋といった観光客向けの店が全くない。まさしくそこに住む人のための駅。
さてどうしようか。とりあえず、電車に乗っているときに通過した川、おそらく「富士川」を目指して歩いてみよう。
大通り沿いを歩いているというのに、本当に飲食店がない。お腹が空いてきたし、どこかに入りたいのだけどお店がないことには仕方がない。我慢して先に進む。
しばらく歩くと、富士川に到着。今日は快晴!澄み切った青空、のどかな風景の先にボンっと富士山が…あれ??
ちょうど富士山の頭部分に雲がかかってしまってる!!
くそー!あの雲さえなければ、のどかな河川敷に富士山がどーんとあって、最高の景色であることは間違いないのに!
少し待てば雲が動くかな~?と少し待ってみることにした。
…男一人が、平日昼間の河川敷でぽつねんと立ち尽くしているのである。きっと住民の方にはいささか不審に映ったのだろう。ご近所のおばあちゃんが凝視してくる。
いたたまれない気持ちを押し殺し、30分程立ち尽くしてみたが、いっこうに雲が動かない。それどころか、だんだん雲が分厚くなった気さえする。とっても快晴だというのに!!
写真を撮ることさえしなかった。「ああ、せめて河川敷だけでも撮ればよかった」と後になって思ったのだけど、富士山が見えないという不測の事態にうろたえてしまい、当時はそこまで気が回らなかった。
はあ、ここでこうしていても時間がもったいない。
もしかしたら別の方面から富士山を見れば、雲がかかっていないかもしれない。
今は富士市側、つまり南側から富士山を見ているわけだが、裾野市や御殿場市側、つまり東側から富士山を見れば雲がかかっていないかもしれない。
善は急げ。すぐに富士川駅へ引き返す。
行くときは大通り沿いを通ったので気づかなかったが、線路沿いを辿って駅に戻ると、富士川駅周辺はなかなか工場街であるらしいことを知った。けっこう工場特有の臭いがする。のどかな街だからといって、必ずしも空気が綺麗~ってわけでもないのだなぁ。
ちなみに駅に戻ってきたタイミングで撮った富士山。↓
本来であれば、分厚い雲の向こうに富士山がある。ああ、あの雲さえなければ、ホームからでも富士山は綺麗に見えるはずなのに…!
「青春18きっぷ」で富士山をはしご!
富士岡駅はホームからでも富士山が綺麗に見える!
さて、沼津で御殿場線に乗り換えて、「富士岡」を目指します。時間帯もあるのかもしれないが、御殿場線内は大学生や高校生が多い気がした。沼津周辺に学校が多いのかしら?
さて、沼津から30分ほどで富士岡駅に到着。
結果、来て大正解でした。富士山が綺麗に見える!もし富士駅側から見えなかったら、富士岡駅側に来てみるのおすすめです!
ずーっと富士山が見える。
わけもなく立ち止まっては、パシャパシャ写真を撮ります。だってとても近くに富士山が見えるんだもの。(写真だと分かり辛いけど…)
富士岡駅周辺は、さきほどの富士川駅に輪をかけたのどかさ。家屋も昔ながらの建物が多い印象。ただ、土地開発中なのか、大規模な工事をしていました。細い道もトラックがせわしなく通っていきます。
あ、そういえば、富士川駅では結局何も食べていない。ああ、お腹が空いてき。でも民家ばかりで飲食店がなかなか見当たらない。
行き当たりばったりに歩くこと40分。
高速道路や国道が走る大通りに出ました。この通り沿いなら飲食店があるかもしれない。そう思って進んでいくと寿司屋を発見!
「青春18きっぷ」で静岡グルメ
沼津魚がし鮨 御殿場店
「沼津魚がし鮨 御殿場」さん。ありがたい。
時刻はすでに15時を回っていて、もはやランチではないかもしれないが、このお店でランチを食べることにしよう。
時刻も微妙なので、店内はお客さんで満杯ってこともなく、スムーズに入れた。タッチパネル注文採用の、チェーンのお寿司屋さんという感じ。せっかくだし、日本酒でも頼んでしまおうかしら?
ということで、食事の前に一杯。「富士山地酒」。くぅー!すきっ腹に染みわたる~!というかこの日本酒、もはや水のごとき飲みやすさ。なんだこのウマさは。するする飲めてしまう。
そしてお待ちかね、「近海ランチ」です。味噌汁付きで1580円。
いただきます。
うんうん。ネタが大きくて分厚くていい!
すっごい新鮮!!…ってわけではないですが、チェーン店として普通の美味しさを提供してくれています。ネタが大きいってだけでお得感もありますし、申し分ないです。
日本酒をくぴくぴやりながら、鮨をほお張れば…ああ、もう最高!
せっかくだし、大トロと中トロのせっとも食べちゃおうかな~。
ドケチの心はやっぱり、「せっかくだし~」に弱いのでした…。
ごちそうさまでした!
沼津魚がし鮨 御殿場店
住所 | 〒412-0047 静岡県御殿場市神場1268-15 |
営業時間 | 11時~21時 揚物ラストオーダー20時15分 全品ラストオーダー.20時30分 |
定休日 | なし |
熱海温泉「熱海プリン」
富士岡駅から東京へ戻る途中、「熱海」で途中下車しました。
時刻は16時半。なんとなくふらーっと仲見世通りを抜けた先にあったのが「熱海プリン」さん。
実は「熱海プリン」さんの存在はずっと知っていました。ここ1年でなぜか3回ほど熱海に来ているんですけど、そのたびに行列が出来ていて、人気のお店なんだな~と素通りしていたんですね。だってほら、並ぶの面倒じゃないですか。
ところが、いつも行列の「熱海プリン」さんが、珍しくほとんど並んでいない!これはチャンス!平日の16時頃だったら、あまり並ばずに買えるかもしれませんよ!
仕事を持て余している列整理のおじさまの誘導に従い、小さな列に並びます。待っている間にメニューをチェック。なるほど、プリン以外にもソフトクリームやプリンケーキなんかもあるんですね。「温泉卵プリン」は数量限定なのか、売り切れていました。残念。
ま、ここは王道の「熱海プリン 特製カラメルソース付き」を注文しましょう。
「熱海プリン」さん、注文~受け取りまでがものすごくスムーズ。そのため、前3に組ほどいましたが、待ち時間は5分程でした。これなら大行列の時でも、そんなに時間かからず買えるのかも?
商品を受け取りましたが、腰を落ち着けて食べる場所がお店の近くにないので、ちょっと商店街まで移動します。商店街の真ん中に等間隔でベンチが設置してあるので、そこに座って食べることにしました。
牛乳ビンってところが可愛いですね♪
カラメルソース入れがカバなのも可愛い!インスタ映えってやつかな。
ちなみに、カバは塩が好きだからってことで、熱海プリンのイメージキャラになったのだとか。
わきゃわきゃ通行人(カップルとかカップルとかカップルとか…)が行きかう商店街のど真ん中で、でかい男一人が可愛いプリンを食らうという画はなかなかシュール。でも恥ずかしいなんて気持ちはかなぐり捨てなきゃ、一人旅なんてやってられないんじゃ!
まずはカラメルソースなしでいただきます。
おお~。口に入れた瞬間は甘くておいしいとろけるプリン。お!後からほんのりしょっぱい塩味を感じる。まさに温泉風味だ。これは新感覚。温泉地に来た~って感じです。
さて、カラメルソースをかけてみましょう。
んー!カラメルがわりと苦め。そしてとっても濃厚。プリンの美味しさを引き立ててくれます♪これは並んでも食べる価値あり!
人の目なんて忘れて夢中に食べちゃいました。
ごちそうさまでした!
※ビンなどのゴミは、「熱海プリン」さんの横にあるごみ箱に捨てられます。
熱海プリン
住所 | 〒413-0011 静岡県熱海市田原本町3−14 |
営業時間 | 10時~18時 |
定休日 | なし |
「青春18きっぷ」を使って「根府川」と「富士」を回る一人旅 まとめ
何の目的もなく、ただブラブラする旅もいいけれど、目的を決めて楽しむ旅もまた良いものです。今回は、根府川で海を見て、富士川で富士山を見るという目的の元、旅をしたわけですが、無事に当初の目的が達成されれば嬉しいし満足感があります。逆に、富士川駅で富士山が見られなかったことで、富士岡駅までわざわざ移動して見に行ったことで、よりいい経験になりました。
たまには日常から離れて、旅に出かけてみてはいかがでしょうか?新たな発見に出会えるかもしれませんよ。
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