
読書は嫌い。でもオカルトホラーは好き。
そんな方にオススメな本があります。
それは2024年9月に発行された、背筋さん作『口に関するアンケート』です。
もくじ
『口に関するアンケート』は、読みやすいサイズ感!
単行本より一回り小さいサイズで、そうですね、例えるなら定期入れとか折り畳み財布くらいの大きさです。
持ち運びも便利ですね。

ページ数はたったの60ページ。しかも1ページ324文字。ということは1冊19,440文字未満しかないってことです。これなら読書嫌いな人でも無理なく読めるはずです。
たったそれだけのページですが、しっかり恐怖と予想外の展開が詰め込まれています。
【201908262310.m4a】
はじめまして。村井翔太といいます。よろしくお願いします。
とりあえずあの日のこと、全部話しますね。正直、気は進まないけど。肝試しになんて行かなければ、杏は死ななかったと思いますから。
引用:『口に関するアンケート』背筋(ポプラ社)p1
こんな形でスタートする本編。
話し言葉で書かれている点も読みやすいです。
『口に関するアンケート』は、大学生5人の”語り”で構成
見慣れない【201908262310.m4a】という文字列からスタートしますが、
これはiphoneなどのApple製品で利用される音声ファイルの形式です。

要は、ボイスメモをそのまま文字起こしましたよーってことですね。
本作には大学生5人の”語り”が登場します。
いずれのボイスメモにも【m4a】の文字が。これは偶然でしょうか?
一人一人の話を聞いてみるとと、どうやら全員が共通して”とある霊園”に訪れていたそうです。
ネットでは、その霊園の敷地内に生えている”木”が『呪われた木』として有名なのだとか。

5人それぞれの霊園での体験談が語られていきます。
体験談を読み進めるうちに、彼らの身にいったい何が起こったのかが少しずつ明らかになっていきます。
『口に関するアンケート』の意味
さて本書のタイトルは『口に関するアンケート』です。
不躾ながら私、本編を読んでいる時ずっと、(タイトルの回収はいつされるのだろう?)と思っておりました。
ついぞ本編ではタイトル回収がされず、話の内容もイマイチよくわからないまま終わってしまいます。(笑)
と思ったら、本編のあとに【口に関するアンケート】が記載されておりました。

アンケートの内容は読んでのお楽しみということで触れませんが、
このアンケートに答えることで、物語の全貌が明らかになります。
『口に関するアンケート』まとめ
読書が苦手な人でも手軽に楽しめるオカルトホラー小説『口に関するアンケート』。
5人の体験談を読んだ後、本編最後に用意されたアンケートに答えると、恐ろしい真実が明らかになります。
ぜひその恐怖を体験してみてはいかがでしょうか?