東高円寺駅周辺を散策していたら、可愛いらしいPOPの喫茶店「喫茶室ミミタム」さんを発見。引き込まれるように中に入ってみると、そこにはレトロで可愛い世界が広がっていた。
アンティークのインテリアで埋め尽くされた店内に、個性的なデザインの食器やカトラリーなどなど。女性の心をくすぐる可愛いもので溢れた喫茶店。もちろんお洒落で可愛い空間が好きな男性(僕)も心が躍る。
慌ただしい日常を遮断したように、ゆ~ったり時間が流れる感覚に浸ったら、いつまでも長居してしまいそう…。この記事では、そんな”レトロおしゃカワ喫茶店”「喫茶室ミミタム」さんの魅力を勝手にご紹介!
「喫茶室ミミタム」は、
- レトロで可愛いインテリアや食器で溢れる喫茶店
- 女性に嬉しい食事メニュー
- 細かな配慮が行き届いている
- いつまででも長居したくなる落ち着く空間
もくじ
東高円寺で「喫茶室ミミタム」と出会う
とある平日の14時頃。東高円寺駅のあたりをブラブラと歩いていた。
まわりに誰もいなかったので、
「あ~いいなぁ~この時間~大好き~」
と、つい大きな独り言を言い放ってしまった。(無意識なんです。子供のころから独り言をつぶやいて歩くのが好きなんです…。)
その瞬間、斜め前の建物からヤングカップルが出てきた。
独り言をでかい声で言い放つ僕をガン見するヤングカップル。
目を逸らす僕。
静寂が流れる。(気がした)
ヤングカップルは怪訝な顔をしながらも、僕から目を逸らし、駅の方へ向かって行く。…と思ったら急に彼女が立ち止まった。ついでに彼氏も立ち止まり、一緒に何かを見だした。
(何見てんの…?)ついヤングカップルをガン見してしまう。
「え~どうする~?」とか言ってイチャイチャしやがるヤングカップル。しばし「よくな~い」だの「えー」だのイチャイチャイチャイチャやり取りした末、「ま、いっか~今度ね」とかなんとか言って、また駅の方に歩き出した。
(なになに、なにがまた今度なの?)
どうやらカップルたちが見ていたのは、この可愛いPOPのようだ!
ふむふむ。ヤングカップルは、この「喫茶室ミミタム」というお店に入ろうか迷ってたんだな。
こういうレトロチックな店構え好きだなぁ。「アジがある」っていうの?
んー、でも外からだと店の様子がよく分からない…。
こういう渋い喫茶店って、不愛想なばあちゃんが店主だったりするしなぁ。(完全なる偏見です。)なんだか足がすくんじゃうよー。
でもなんか気になる。
うーん…どうしようか。うーん。うーん。
あーもう!
うじうじ考えても仕方ない!これも何かの縁だ!とりあえず入ってやろう!!!!
という流れで「喫茶室ミミタム」さんにお邪魔したのでした。
あ、先に言っておくと「喫茶室ミミタム」さんはとっても素敵な喫茶店でしたよ!
ヤングカップルよ、「喫茶室ミミタム」さんに出会わせてくれてありがとう。
レトロ可愛い「喫茶室ミミタム」
勢いのまま入店すると、30~40代くらい?の男女2人が「いらっしゃいませ~」と優しく迎え入れてくれた。
みや
これは意外!
てっきり、不愛想なばあちゃんが営んでいる喫茶だと思っていたのに!いや~、店を外見で判断してはいけないですな!
店員さんたちは愛想が良さそうだし、これは正解かも。
ところで「喫茶室ミミタム」さん、店内がけっこう薄暗い。
間接照明しか使ってないし、外の明かりが差し込んでこないので、昼間なのに昼間じゃないみたい。
個人的にはこの薄暗さ落ち着くわ~。
ほら、照明が煌々としているお店って、ここだけの話、気が休まらない感じがするじゃないですか。だから、このくらいの明るさの方がリラックスできるってもんですよ。
BGMにおしゃれな歌謡ジャズが流れちゃったりなんかして。
ああ、なんだかこのお店だけ時間の流れがゆ~ったりしてるなぁ。
お!
テーブルとかソファーのデザインが一つ一つ違うじゃないか!へー!これは面白い。
チェーン店のカフェにはない遊び心。
あ、壁に貼ってある絵はどれもサイズがまちまちなんだ。素敵。
なんだかアンティークショップにいるみたい。
そういえば入口には昭和レトロなグラスが販売されていたっけ。ってことは、もうほぼアンティークショップじゃん!
お~!
テーブルランプが、カラフルレトロなステンドグラス。ああ可愛い。
手書きのPOPも味が合ってグッジョブ!
ここは女性客がときめく喫茶店だ!
いや嘘。もはや男女関係ないわ。だって男の僕もときめいているわけだし!
先客は2組か。「カップルらしき男女」と「女性ふたり組」。
僕は店内の一番奥の席に通された。
その席は、引き出しが付いた可愛い小さめのテーブルで、ピッタリ壁と向かい合うように置かれている。
テーブルの幅といい、この席は基本的におひとり様用の席なのかもしれない。
僕の後にも、続々と新規のお客さんが入ってくる。
商店街を歩いてるとき、全然歩いてる人いなかったのになぁ。いったいみなさんどこに潜んでいたの?しかも入ってくる人全員女性だ。
男一人で入るってなかなかレアなのかもしれない。やっぱり女性に嬉しい喫茶店なのかも…?
女性向け「喫茶室ミミタム」のランチメニュー
細かいところにも”可愛い”を散りばめるこだわり
ランチセットメニューがあったので、その中から僕は「マカロニグラタンのランチセット」を注文。
料金はサラダとコーヒーがセットで付いて1300円。正直、近隣飲食店のランチメニューと比較すると、割高な気がする。しかし、強気な価格には理由があるはずだ。
料理が運ばれてくる前にカトラリーが来たのだが、これがまさかの細長マグカップにスプーンやらがぶっ刺さっているスタイル。(カップの絵柄ももれなく可愛い。)ふつうスプーンとかって、横たわっているもんじゃないの?いやまあたしかに、スプーンやフォークは横にしなさいって決まりはない。マグカップにぶっ刺したって構わないか。ともかく、こういうスタイルのカトラリーは初めて見たから新鮮。
次にサラダのみ到着。
しばらくして、アツアツのマカロニグラタンも到着。一緒に”味変用”の七味唐辛子も。
この「七味唐辛子入れ」、家の形していて可愛い。屋根が蓋になっているんだ。ひとつひとつ、細かいところまで可愛いを入れ込んでくる「喫茶室ミミタム」さん。なんて素敵なんだ。
食事メニューは、女性が嬉しい工夫を随所で盛り込んでいる
それにしても…マカロニグラタンが、ちょ~っと思っていたより小さい…。いや、文句ってわけじゃない。そうじゃないんだけど、「1300円」という目で見ているからかな。もうちょっと大きくしてくれても…。いや、僕の心が卑しいだけかもしれない。ううう、きっとそうだ。僕の心がケチくさいだけなんだ。
いや待てよ?あ、そうか。これくらいの量が女性にとっては最適なのかもしれない。
ま、量のことは置いておこう。そうだ!肝心なのはお味だ!ここはつべこべ言わずいただこう。
ベジファーストで、まずはサラダからパクリ。
おや?オイルドレッシングにカリカリする何かがかかっている。う~ん、このカリカリの味、どこかで食べたことある味だな。う~ん、なんだっけ?うーん…。
あ!わかった!のりたまのふりかけ!!
とんでもなく分かりづらいですが、レタスにかかってる赤い粉と黄色いカリカリの粒が『のりたま』風味を出しているっぽい。
”のりたまのふりかけ”は好きなので、このサラダは個人的にヒット!これは子供が好きそうな味。
美味しくて、夢中でもしゃもしゃ頬ばっていたら、一瞬で食べ終えてしまった。
続いてマカロニグラタン。
チーズがとろ~りで美味しそう。さっそくパクリ。
うん?若干チーズのクセを感じる?もう一口食べてみよう。あ、クセが和らいだ。もう一口。お、チーズのクセを感じなくなった。どうやらチーズは若干クセのあるものを使用しているっぽい。僕はチーズ好きなもんで美味しく感じた。
おっといけない。チーズの味に集中しすぎてホワイトソースを味わえていなかった。もう一口。
ホワイトソースの味は…うーん、普通かな。もちろん美味しい。普通の美味しさ。一般的なホワイトソースの味。鶏肉はムネ肉を使用。女性客には、脂っこくなくて嬉しいかも。ただし、もちろんムネ肉のためパサつきがある。
ムネ肉でも十分美味しい。なのにまたしても僕の卑しい心がひょっこり顔を出す。「ジューシーな”もも肉”じゃないのか?」「安く済ませてるんじゃなかろうな?」なんて下衆なことを勘繰ってしまった。
後ほど調べてみたら、グラタンの鶏肉はムネ肉が一般的らしいです。ただただ僕が卑しい心の人間なだけでした。「喫茶室ミミタム」さん疑ってごめんなさい。
可愛いお家に入った味変用の七味唐辛子も使ってみる。うーん、個人的にはピリ辛にしなくてもいいかな。
全体的に女性に嬉しい工夫が色々ある食事メニューでした!
ごちそうさまでした。
「喫茶室ミミタム」の魅力
細かな心配り
僕が食事を終えたタイミングで店内がより忙しくなってきた。店員さんは二人ともパタパタと忙しそうに動いている。これは食後のコーヒーが運ばれて来るまで時間がかかりそうだ。
時間を持て余したとき、僕は店内をじっくり観察する。そういえば足元にヒーターを用意してくれている。
ソファーの背もたれには、ひざ掛けがかかっている。店内は決して寒くはないが、冷えやすい女性客を思って、これらの細かな心配りも徹底しているのだろう。
トイレや洗面台もおしゃれに可愛く装飾されていて、非の打ちどころのない”おしゃカワ喫茶”だ。お店のどこにいても、ときめける工夫がされている。
ところで、僕が座っているテーブルには引き出しが左右に2つ付いている。これって開くのかな?と思い、興味本位で引き出しを開けてみた。
おお!ムーミンの絵本が3冊入っているではないか。
どれどれもう一つの引き出しは…。おお!こっちにも海外の絵本が入っている!
なんだろう、お店が仕掛けた細かいこだわりに気づけたみたいで嬉しい。ちょうど時間を持て余していたからムーミンでも読もうかな。
「喫茶室ミミタム」のこだわりコーヒー
ゆっくりムーミンを読んでいると、しばらくしてコーヒーが到着。忙しいだろうに、一人一人丁寧に接客してくれる店員さん。いやはや接客業の鏡ですな。
僕が店員だったら、忙しいときはテキトーに「は~い、コーヒーお待たせしましたー」って言って、ガチャーンと雑にコーヒー置いちゃう。っていうか実際やっていた。
若かりし頃「和食屋」でアルバイトしていた時、そんな接客態度だったので、とあるお客さんから真顔で「君は飲食店に向いてないね」と言われたことがある。飲食業不適合の僕からすると、どんなに忙しくても丁寧に愛想よく接客できる店員さんは凄いと思う。
おっと、つい話が逸れてしまった。
コーヒーのカップ&ソーサ―もスプーンも可愛い。こういう可愛い食器を見ると、どこのメーカーなのか気になってしまう。ちょっと失礼してソーサーの裏を見てみちゃお。ほう。どうやら「MIKASA」というメーカーらしいです。
MIKASAは1957年に、日本製の高品質な食器などのテーブルウェアを世界へ広めるためにアメリカで誕生したブランドなのだそう。現在もおしゃれで実用的な食器ブランドとして愛されている。
熱いうちにコーヒーをいただいてみよう。
苦みが少なくて酸味の方が強く感じる。酸味のせいか、一口目はわりとクセのある味わい。でも飲んでいくと気にならなくなる。
ちなみにランチセットのコーヒーは豆の種類が選べない。コーヒー単品だったら、色んな産地の豆から選ぶことができるようだ。なので、コーヒーにこだわりのある方は単品で頼むのもありですね。
飲んだ感じ、ランチセットのコーヒーは「ミミタムブレンド」だと思われます。お店オリジナルのブレンドコーヒーを飲めたので満足。
しばしの間、ムーミンを読みながらコーヒーをすする。ゆ~ったり流れる時間の中に身を任せていたら、すっかり時間を忘れて長居してしまった。
「喫茶室ミミタム」まとめ(個人的評価)
個人的評価
お店の雰囲気 ★★★★☆
接客 ★★★★☆
美味しさ ★★★☆☆
コスパ ★★☆☆☆
総合 ★★★☆☆
落ち着けるように照明を薄暗く調整してくれているし、BGMもゆったりした曲が流れているので、とてもくつろげる空間。
「インテリア家具」「絵画」「お皿」「カトラリー」「調味料入れ」など、可愛いものにこだわっている”おしゃカワ喫茶”。
店員さんの接客も物腰柔らかく丁寧。お客さんをお待たせしない気持ちが伝わってきて好印象。
食事は女性客にはちょうど良い量。(男の僕にはちょっと物足りない量だった。)味は普通に美味しい。ただ、正直なことを言うと、もう一度食べに行きたい!と思うほどではないかな。無難な美味しさ。
近隣飲食店のランチメニューの価格と比較すると割高。長く居座るならちょうど良いが、ランチを食べるだけならコスパはそんなに良くないと感じました。
「落ち着く空間」や「可愛いお店」でゆっくりすることが目的の人には、大変おすすめの喫茶店です。
店舗情報
住所 | 〒166-0003 東京都杉並区高円寺南1丁目23−3 山村ハウス 1F |
営業時間 | 平日12:00~22:00 土日祝 12:00~20:00(ラストオーダーは閉店の40分前) |
定休日 | 火曜・水曜 |
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