実食レビュー!かき氷の女王のお店「氷舎 mamatoko」

東高円寺駅と新高円寺駅のちょうど間にあるかき氷専門店『氷舎mamatoko』。何を隠そう、『氷舎mamatoko』さんはTBS系列『マツコの知らない世界』に毎年出演している、かき氷界の女王「原田麻子」さんが運営するお店。
年間1800杯以上ものかき氷を食べ歩くという原田さん。彼女が提供するかき氷とはいったいどんなものなのか。実際に食べに行ってみた。
色んな種類から選べるシロップ。頭がキーンとしない氷。氷の女王の接客などなど。感じたままに徹底レポート。

この記事を読めば、「氷舎mamatoko」さんのことが丸っと分かります。

『氷舎mamatoko』さんは、

  • 無難に受け答えをしてくれる接客スタイル
  • 店主の原田さんは全く高圧的ではない
  • シーズンごとにシロップの種類を入れ替えて、何度来ても飽きない
  • 10種類以上のシロップを用意
  • 5種類程度のトッピングも用意

「氷舎mamatoko」の接客は感じ悪い?

「無難な接客」を”感じ悪い”と受け取られている

『氷舎 mamatoko』でネット検索すると、

口コミ

口コミ

店員さんの態度が良くない。事前に頼むものを決めていないとイライラされる。

口コミ

口コミ

店主が高圧的で怖い。長居しづらい。

など従業員や店主(原田さん)の接客に対する厳しい口コミが散見される。Googleの検索予測では「感じ悪い」が上位に出てきてしまうほど。

断っておくが、僕は接客態度が悪い店が苦手だ。たとえめちゃくちゃ食事が美味しくても、ひどい接客をされたら二度とそのお店にはいかない。もちろん人にもおすすめしない。

しかし、僕はかき氷が好きなのだ。しかも、原田さんの存在は『マツコの知らない世界』で知っていて、ミーハーな僕は、原田さんを一目見たいという気持ちもあった。そんな彼女が手掛けるかき氷専門店ならぜひとも行きたい!と常々思っていた。そう、行きたい。行きたいのだが、接客についての悪い口コミのせいで二の足を踏んでしまっていた。

そんな話を友人にしたら、「二人で行けば平気じゃない?」と言ってくれた。

たしかに。そうだよ、”ひとりで行かなきゃダメ”なんて決まりはないんだ。うんうん。二人で行くと考えたら、怖さが軽減されてきた。よし、この勢いでお店に乗り込もう。

勢いのまま友人を引き連れ、新中野駅を降り、お店を目指した。閑静な住宅街を10分程度歩いて『氷舎mamatoko』前に到着。

平日ということもあり、お客さんは並んでいなかった。
(インスタのストーリーでお店の混雑状況を報告してくれてるのでチェックしてから行くとスムーズに入店できるので、ぜひご活用ください。)

「氷舎mamatoko」の外観

さて、友人の手を借り、チキンな自分の気持ちを奮い立たせて入店。 

「いらっしゃいませ」と真顔のスタッフさんが迎えてくれた。真顔だが、別に感じは悪くない。

例に出すのは忍びないが、マクドナルドとかドトールとか、そういうチェーン店のアルバイトを想像してほしい。愛想が良いわけでもないが、不快でもないあの感じ。THE・無難。

要領が悪い僕は、トッピングのことをよく調べずに来てしまった。そのため、店員さんに色々質問しながら注文したのだが、質問に対する答えのみ、淡々と教えてくれた。もちろん真顔で。

あ、そうか。この無難な接客が、”感じ悪い”と捉えられてしまっていたのかもしれない。

たしかに、おしゃれなカフェや有名なお店であればあるほど、様々な期待値が上がる。当然、その中には接客だって含まれる。

何の気なしに入ったそこらの飲食店やカフェなら、無難な接客で上等。多少テキトーな対応をされても「そんなもんか」と受け流せる。

しかし、”わざわざ目指してきた”お店だったらどうだろう?

期待値はそこら辺の飲食店の比じゃない。期待していた分、多少の”違和感”を受け流すことができない。そして次第に、その”違和感”は形を変えていってしまうこともある。

「真顔で対応」が→「接客態度が悪い」になったり。「聞かれたことだけ、真顔で淡々と答える」が→「早く決めろと急かすような態度」になってしまうこともあるだろう。

つまり何が言いたいかというと、『氷舎mamatoko』さんの接客態度は、わざわざ書き込みをするほど悪くない。

接客態度に厳しい僕が言うのだ。間違いない。(ちなみに友人も、「スタッフみんな普通の接客態度だったから拍子抜けした」と言っていた。)

悪い口コミの大半は、『氷舎mamatoko』さんに期待しすぎた結果、ちょっとした”違和感”を受け流せなかったのが原因だろう。とはいえ、人間の数だけ捉え方はあるわけだし、誰の意見も正しい。

そのうえでもう一度言うが、『氷舎mamatoko』さんの接客は悪くはない。

ちなみに『氷舎mamatoko』さんにはその後、2回うかがった。

その内1回は、店主の原田さんもお店でかき氷を作っていた。原田さんは作業に集中していて、いたってまじめそう。それに、僕が食べ終わってお店を出ようとしたら、「ありがとうございました~」と、にこやかに声をかけてくれた。

おいおい、原田さんが高圧的って書いたの誰だよ。めちゃくちゃ愛想良いじゃん。

接客に対する口コミなんて、半分くらいおおげさに盛っていると思っていた方がいいな。

「氷舎mamatoko」はカフェではない

悪い口コミの一つに、「長く滞在させない感じが嫌」というものもいくつかあった。

しかし、そもそも「氷舎mamatoko」さんはカフェではない。かき氷専門店だ。かき氷以外の商品は販売していない。

入り口にも注意事項が貼ってある。

「最後の商品提供から30分を超えての滞在はご遠慮ください」と明記されている。

独立している椅子は、スツールなので背もたれなし。壁側の椅子は、壁が背もたれなので硬い。でもそれで構わない。だってここはかき氷を食べる場所であって、カフェではないから。居心地の良い空間を提供しているわけではないのだ。

「ゆっくり腰かけておしゃべりする」、そんなカフェタイムを楽しみたい方には向かないのでご注意ください。

近隣の「腰を落ち着けてゆっくりできるカフェ」

「氷舎mamatoko」はシーズンごとにシロップが入れ替わる

春は桜。夏はスイカやマンゴーや桃、秋はブドウや梨やかぼちゃ、冬はいちごやみかん。中にはコーンポタージュやガスパチョなんかの料理系シロップもあるのが『氷舎mamatoko』さんの魅力。

 常時10種類くらいのシロップを用意してくれている。さらに、シーズンに応じてシロップの味を常に入れ替えている。

どのシーズンに行っても、毎回新しい味のかき氷を食べることができる。

バレンタインの時期はいちごやチョコのシロップ♡

「いちじくのバター・ド・ラム」は、まるでレーズンバターサンドを食べているよう

ところで、僕が行った時には「いちじくのバター・ド・ラム」というメニューがあった。名前からして美味しそうだったので注文してみた。

お湯がセルフサービスシステムになっている。冷たいかき氷を食べて冷えた体を、お湯で温めることができる。

席も、空いている所に自由に座ってOK。

店内には5組ほど先客がいた。中にはひとりで食べに来ている人も。さらに、かき氷を追加注文している人もいた。やっぱりこのお店はかき氷好きが集まるみたいだな。

そんなことを考えていたら、わりとすぐにかき氷が運ばれてきた。「いちじくのバター・ド・ラム」のビジュアルは、ピンク色をした濃厚そうなシロップがかかっていて最高。

さっそくいただきます。

うわぁ!”レーズンバターサンド”を溶かして上からかけたみたい。バターのコクとラムの香りがダイレクトに入ってくる~

まるで海外のお菓子のような味わいだな。

「うまいうまい」と言いながらバクバク食べていったが、頭がキーンとならない。

そういえば、天然の氷を使用したかき氷は、どんなに早食いしても頭が痛くならないという記事を見たことがある。なんでも、天然氷は人工の氷よりも不純物が少なくて氷が溶けにくいそうだ。そのため、温度が上がっても溶けにくく、氷の温度を温めた状態で提供できるから、冷たすぎて頭がキーンとなることもないんだとか。

クリームトッピングなしでそのまま食べてもとっても美味しくいただけた。

「氷舎mamatoko」はトッピングも種類豊富

氷舎mamatoko」さんには、シロップの他に”トッピング”る。

「みるく」「レアチーズ」「酒粕」「甘酒」など、それぞれのシロップに合ったトッピングを3~4種類の中から選べる。さらに、別添えトッピング用に「ヨーグルト味」「マスカルポーネ」などの”クリーム”も用意してくれている。

シロップとトッピングの組み合わせ多数。さらに別添えクリームもあるので何回来ても飽きない!

生メロンに酒粕のトッピングで四苦八苦

さて、『氷舎mamatoko』さんにハマった僕は再びお店にうかがった。

せっかくなら今回はちょっと冒険をしてみよう。ということで、「生メロン」「酒粕」をトッピングしてみることにした。さらに別添えで「マスカルポーネクリーム」も追加。いや~、全く味の想像ができない。どんな味になるのかワクワクする。

例によって今回も、ひとりで来ているお客さんが数人。おかわりしている人は2人もいた。

ちなみに今回も僕は友人と来た。ひとりが好きな僕がなぜ友人と一緒にきたのか。それは、二人で違う味を注文すれば、他のシロップも味わえるから。本格的なかき氷は、ひとりで2つ以上頼むにはなかなか高価なのだ。

さて、「生メロン」に「酒粕」トッピング&マスカルポーネクリームが到着。

いただきます。

おお、生メロンは果肉入りで、そのままメロンを絞った感じのシロップだったので甘さは控えめだ。恐らく加糖をあまりしていないからだと思われる。味はちょっと薄く感じた。

酒粕は若干渋みが強い。もう少し甘さが強いシロップの時にかけるべきだったかも。メロンのほのかな甘みが、酒粕の渋さにだんだん負けてしまった。食べ終わる頃には、ほぼ酒粕の味になってしまった。

ところでマスカルポーネクリームは、それ単体でも抜群にうまい。レアチーズケーキのような強い甘さだったから、序盤でかき氷にかけたらメロンの味を見失った。なのでマスカルポーネクリームは、それ単体でチビチビ食べていたのだ。

終盤、酒粕味になってしまったかき氷に、マスカルポーネクリームをかけたら、渋さが薄まって最後まで美味しくいただけた。

時には「最高にマッチ!」時には「ちょっと違ったかも」と、色々試行錯誤しながら味わうと面白い。

「氷舎mamatoko」のコスパ

コスパは普通

トッピングなしで1杯1500円~2000円。トッピングしたり別添えクリームをつけると1杯1700円~2200円ほど。他のかき氷専門店と比べても高くもなく安くもない感じ。(どの駅から若干歩く立地を考えると割高に感じるかも。)

氷はフワフワの食感で、どんなに早食いしても頭がキーンとならないのは、氷や削り方にこだわっている証拠。手間をかけて作っていると考えたら、決して高くはない。

シロップは果物や野菜をふんだんに使っていて濃厚。※ただし自然なままのおいしさを追求しているのか、果物1種類のみのシロップは若干味薄め。煮込んだり他の食材と混ぜているものは、しっかり味つけがされている。素材の調達費を考えても妥当な値段設定。

シロップはいつも10種類くらい+トッピングも5種類くらい用意して、「どんな味を頼もうか」選ぶ楽しさをお客さんに提供してくれている。

諸々考慮すると、個人的に値段設定は妥当で、コスパは普通だと感じた。

ただし、かき氷1杯1500円以上で、商品到着後30分しか店内にいられないので、カフェ目的で行ったら、コスパ悪く感じるはず。

「氷舎mamatoko」まとめ(個人的評価)

個人的評価

お店の雰囲気 ★★★☆☆
美味しさ   ★★★☆☆
コスパ    ★★★☆☆
ワクワク感  ★★★★★
総合     ★★★☆☆

「接客態度が悪い」という口コミは、気にしなくて大丈夫。おそらく、お客さんが期待しすぎてしまっただけ。チェーン店のアルバイトスタッフの無難な対応を想像していけば、何の問題もない。

かき氷は、夏季限定でかき氷を出すお店と比べれば、めっちゃくちゃ美味しい。しかし、”かき氷専門店”として考えると普通。

(口コミで、味についてもいくつか酷評があるが、これも「かき氷の女王が作っている」という期待のせいだと思われる。)


食材の調達や、メニューの品ぞろえなどの営業コストを考えると、コスパは普通。決して悪くはない。ただ、最寄り駅から10分ほど歩くので、夏場は立地のわりに値段が高く感じるかも。というか感じた。

味のバリエーションがシーズンごとに入れ替わるので、好きそうなシロップがあったら、ぜひ一度足を運んでみてはいかがだろうか。

「氷舎mamatoko」の店舗情報

アクセス 中野区本町6-31-2

営業時間 平日14時~18時30分 土日祝13時~17時30分

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