日本一の最低男 あらすじ&ネタバレ感想レビュー 1話~全話

【脚本】
政池洋祐、蛭田直美、おかざきさとこ、三浦駿斗

【演出】
及川拓郎 ほか

【キャスト】
香取慎吾、志尊淳、冨永愛、安田顕 ほか

今作で主演を務めるのは香取慎吾さん。
香取さんがフジテレビドラマの主演を務めるのは、2014年4月期放送の『SMOKING GUN〜決定的証拠〜』以来およそ11年ぶり。
さらに、香取さんがゴールデン帯連ドラの主演を務めるのは、2021年1月期放送のテレビ東京制作ドラマ『アノニマス〜警視庁“指殺人”対策室〜』以来4年ぶりとなります。

”選挙”×”ニセモノ家族”という異色のテーマの今作。
香取さんは人生崖っぷちの、家族嫌いで子ども嫌いな男・大森一平を演じます。

この記事では、『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』の各話あらすじと、ネタバレ感想レビューをしていきます!

日本一の最低男 あらすじ&予告感想レビュー

人生崖っぷちに追い込まれた、家族嫌いで子ども嫌いの最低男・大森一平(おおもり・いっぺい/香取慎吾)が、選挙に当選するためにシングルファーザーの義弟・小原正助(こはら・しょうすけ/志尊淳)とその子どもたちとともに暮らすことに。

日常における家族や社会、日本の問題と向き合っていく中で、最低男は義弟やその子どもたちと少しずつ本当の家族のような関係を築いていきながら、次第により良い社会を作りたいと思うようになり、やがて本気で選挙に立候補することになる――という、全く新しいジャンルの“選挙&ニセモノ家族ドラマ”!

今の時代ならではの社会的テーマも毎話盛り込みながら、“日本一の最低男”が、家族を、社会を、そして日本を変えていくために奮闘する姿を、笑いあり、涙ありで描く完全オリジナル作品!

引用元:Tver

原作なしの完全オリジナルドラマということで、フジテレビの気合を感じます。
脚本家は4名も名を連ねており、メインを務めるのは政池洋祐さん。

政池さんといえば、過去作品にテレビ朝日系『ミス・ターゲット』があります。
そのほか様々なキー局の深夜ドラマも担当。
脚本家としての実績は申し分ないですが、”ヒット作品”は残念ながら今のところなさそうです。

完全オリジナル作品なだけに、脚本家の手腕が試される今作で、政池さんがどんなドラマを描いてゆくのか楽しみですね。
もしかしたら『日本一の最低男』が政池さんにとって代表作品になるかも?

昨今のゴールデン帯連ドラは、同じ俳優が何度もキャスティングされている現状があります。
「またこの人出てるんだ」と思うこともしばしば…。

ところが今作の出演者は目新しさがあります!

まず、主演の香取慎吾さんは、連ドラのレギュラー出演は4年ぶり。
2番手の志尊淳さんも、連ドラのレギュラー出演は、2023年10月期放送のTBS制作『フェルマーの料理人』以来およそ1年ぶり
3番手の冨永愛さんは、連ドラのレギュラー出演は、2023年1月期放送のNHK制作『大奥』以来およそ2年ぶり

主要キャスト陣がいずれも久しぶりの連ドラレギュラー出演なのです!

新鮮なキャスティングがドラマにどう作用するのか?
そこも見どころです!

2024年12月6日に54歳の若さで亡くなった中山美穂さん。
中山さんは今作で、主人公一平の義弟である小原正助(志尊淳)が働く保育園の園長役として出演。

訃報を受けフジテレビは、

「12月6日(金)に逝去された中山美穂さんが出演する予定でした。先月末すでに撮影した第1話と3話のシーンに関しては、所属事務所およびご遺族との協議の結果、そのご意向を汲み、予定通り放送させていただきます。(第1話=1月9日、第3話=1月23日)」

と発表。
中山さんにとって『日本一最低な男』は、遺作となってしまいました。

また、中山美穂さんの役どころを引き継ぐ形で起用されたのが、中山美穂さんの実の妹である俳優の中山忍さん。
新園長という形で中山忍さんが4話以降出演するそうです。

日本一の最低男 あらすじ&ネタバレ感想レビュー(1話)

1話 あらすじ

ニュース番組のプロデューサーだった大森一平(香取慎吾)は、ある不祥事が原因でテレビ局を追われるように退社

現在は父親が残した実家に引っ越し、フリーの政治ジャーナリストを名乗るも、無職同然の冴えない生活を送っていた。
そんな一平はあるとき、衆議院議員・黒岩鉄男(橋本じゅん)の公設第二秘書で、小学校時代からの幼なじみでもある真壁考次郎(安田顕)から助言を受け、政治家への転身を決意
次期区議会議員選挙に当選を目指して人生の再起を図る。

そこで、一平はふたりの子どもを育てながら保育士として働くシングルファーザーの義弟・小原正助(志尊淳)一家を呼び寄せて同居することに。
しかしその同居の裏には、家事や育児に取り組むことで生活者目線があるところを選挙でアピールするという“最低”な思惑があった

一平には陽菜(向里祐香)という妹がいた。報道マンとして多忙を極めていた一平とは疎遠で、父親の世話などはすべて陽菜が背負っていた。
やがて陽菜は結婚し、長女・ひまり(増田梨沙)を授かったが離婚。
その後、正助と出会って再婚した陽菜は長男の朝陽(千葉惣二朗)を産み、家族4人で幸せな生活を送っていたが、闘病の末、他界してしまう。

仕事と育児をひとりで背負う生活に不安を抱いていた正助は、「育児をサポートしたい」という一平の申し出に心から感謝する。
一平は、そんな正助に「自分に任せてくれれば大丈夫だから」と、“ニセモノ家族”との生活に意気込むのだが・・・・・・。

引用元:Tver

1話 感想レビュー

冒頭シーン。

「ああ、今日から。わかってるって。俺を誰だと思ってんだよ。完璧に演じて見せるよ、ホームドラマを」

虚ろな顔で、面倒くさそうに誰かと電話でそう話している一平。

一平演じる香取さんの表情が、最高に”闇落ち”しきってて良い!
個人的に”闇落ち”は香取さんの得意分野だと思っています。

その後、義弟・正助一家が一平宅にやって来るシーンでは、
”闇落ち”顔から一変、香取さんのチャームポイントである、大きな口を横にニッと広げるスマイルで、

「おかえり

と、明るく正助一家を出迎えます。

まるで、そうめんのCMのような爽やかなスマイルが、直前の”闇”を知っている身からすると怖い。(笑)
香取さんお得意の『闇落ち』と『陽気』の二面性が発揮されていて、「キャラクターとしては一平とばっちり合っているな~」という印象でした。

観ていて感じたのは、「ああ、そういうことか~」と思わされたことがいくつかあったなということだ。

今作は、ドラマの構成的に事前説明が少ないように感じた。
唐突に物語が始まり、それぞれの関係性がよくわからないまま進んでいき、途中で少しずつ明かされていくというスタイル。

そのため、最初の方は疑問がどんどん積み重なっていった。
たとえば、

「ひまりの年齢からすると、正助は若すぎないか?本当に正助の子?」
「そもそも正助は何歳?志尊淳が若く見えすぎて、子どもたちが年の離れた兄弟にしか見えない」
「ひまりはなんで一平を目の敵にしているの?親戚のおじさんに冷たく当たることってある?」
「朝陽は傍若無人すぎない?来て早々、家にある物を壊していくって尋常じゃない」
「陽菜はどうして亡くなったの?」

などなど。

観ている側としては、途中まで「ん~よくわからないな~」と思いながら観ることになるわけで。
「なんで?」が積み重なって、いよいよ物語に集中できなくなってきたなと思った頃、疑問が少しずつ解消されていく。

→「ひまりは陽菜の連れ子で、正助の実の子ではない」
→「一平は仕事の忙しさを言い訳にして、親の介護を陽菜に押し付けていた。そのため、ひまりは一平を目の敵にしている(と思われる)」
→「朝陽が色んな物を壊したり落としたりするのは、家事を失敗しまくる一平と似ているということを描きたかったから」
→「陽菜は膵臓ガンで亡くなった」

疑問に思っていたことが次々に解消されていくので、後半は観ていて気持ち良い。
2話以降も同じような構成なのだろうか?それとも1話限定の構成なのだろうか?

何といっても、草彅剛さんの出演がビックサプライズでしたね!(※事前のキャストクレジットにはなかったと思うので)

香取さん草彅さん稲垣さんの3人が諸事情あって古巣を離れ、『新しい地図』として活動し始めた頃は、まさか彼らが地上波のゴールデン帯連ドラで共演を果たすことになるとは、想像もしなかった。
ところが長い時を経て、テレビ業界の様々なしがらみから解放された現在、再び共演できるようになったわけですから、ファンはさぞ嬉しいことでしょうね。

特別に彼らのファンというわけではない僕も、つい胸が熱くなってしまいました。

そういえば、昨年2024年の夏に、稲垣吾郎さんがMCを務める夏の風物企画『本当にあった怖い話』では、香取さんは投稿ドラマの主演を務め、間接的に共演も果たしていましたね!

今後も3人の競演が見られることに期待したいです。

日本一の最低男 2話予告

みや

みや

新しい体験をするのが好きです。
エンタメも好きです。特にドラマは好きなので感想レビューをどんどん書いてます。
自身のコミュニケーション下手を克服すべく、日々コミュニケーションや人間関係に関する勉強をしています。
内向型のアドバイザーとしても活動中です。 

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