【クジャクのダンス、誰が見た?】 ドラマあらすじ ネタバレ考察 1話から全話

原作浅見理都『クジャクのダンス、誰が見た?』
脚本金沢知樹
警察監修志保澤利一郎
法律監修市川 寛
演出田中健太、青山貴洋、福田亮介、棚澤孝義
キャスト広瀬すず、松山ケンイチ、森崎ウィン
成田凌、磯村勇人、リリーフランキー ほか
あらすじクリスマスイブの夜に元警察官の父親を殺された娘が、
遺された手紙を手がかりに真相に迫るヒューマンクライムサスペンス。
放送局TBS
放送開始日2025年1月24日(金)
放送時間22時~

注目ポイント①

原作は、月間漫画雑誌『Kss』にて連載中の浅見理都さんの作品『クジャクのダンス、誰が見た?』だ。
同作は「このマンガがすごい!2024」オンナ編第4位にランクインした人気作品。
浅見さんの作品が映像化されるのは、『イチケイのカラス』(フジテレビ系)以来2作目。

また、脚本を務めるのは、元お笑い芸人という経歴をもつ作家・金沢知樹さん。
金沢さんは過去作品に『からかい上手の高木さん』(TBS系)や『そんな家族なら捨てちゃえば?』(フジテレビ系)など、漫画原作の脚本を手掛けている。
はたして、人気漫画をどのように面白く魅せてくれるのでしょうか?

注目ポイント②

主演を務めるのは広瀬すずさん。
広瀬さんがTBSドラマの主演を務めるのは、『夕暮れに、手をつなぐ』以来2年ぶり。
共演には、松山ケンイチさん、森崎ウィンさん、成田凌さん、リリーフランキーさん、磯村勇人さんなど実力派俳優が勢ぞろい!
本格サスペンスドラマをどのように演じ魅せていくのか注目です!

この記事では、金曜ドラマ『クジャクのダンス、誰が見た?』の各話あらすじの紹介と、ネタバレを含む感想レビューをしていきます!

クジャクのダンス、誰が見た? あらすじ&ネタバレ考察(1話)

1話あらすじ

カップルや家族連れが行き交い、街が華やぐあるクリスマスイブの夜。大学生の山下心麦(広瀬すず)は2人きりの家族である父・春生(リリー・フランキー)と、なじみの屋台で肩を並べてラーメンを食べていた。
「クリスマスなのに付き合ってくれてありがとう」とうれしそうな春生を前に、気恥ずかしいながらもささやかな幸せを噛み締める心麦。
しかしその夜、春生と別れてサークルの飲み会から帰宅した心麦を待ち受けていたのは、燃え盛る我が家と春生の訃報だった。

最愛の父を失い茫然自失の心麦だったが、春生の殺害犯は早々に逮捕される。
その人物は、春生が22年前に逮捕した資産家一家惨殺事件の犯人・遠藤力郎(酒向芳)の息子だという。

春生がその事件を担当していたことを初めて知った心麦は、突然の事態の進展に実感が湧かないまま、いつものラーメン店を訪れ、店主の染田進(酒井敏也)から春生が遺した1通の手紙を受け取る。
そこに書かれていたのは、力郎の息子を含む複数の人物の名前と、その者たちに容疑がかかった場合、それは「冤罪」だとする記述で…。

引用元:Tver

1話 ネタバレ考察

初っ端から「死亡フラグ」

エンタメ作品には「死亡フラグ」というものが存在する。「死亡フラグ」とは、亡くなってしまう悲劇性を際立てる前準備として行われる描写や演出のことだ。
今作冒頭シーンには「死亡フラグ」がビンビンに立っていた。
「クリスマスイブに仲良く屋台のラーメンを食べる親子」「クリスマスプレゼントには、日々の感謝の言葉がほしいと父にせがむ娘」「サークルの飲み会が終わったら迎えに行くという父」

事前にあらすじを観ていなかったけど、諸々の演出を観て直感的に「ねぇ、これ父親死んじゃうやつじゃん…」と感じましたわ。
そしてその予想は的中。のっけから悲しいスタートになりました。

父の手紙

父・春夫を殺害したとして捕まったのは、無職の男・遠藤友哉。
遠藤友哉は、22年前に起きた一家6人殺害事件(東賀山事件)で、死刑判決を受けた遠藤力郎死刑囚の息子である。
そして、かつてその東賀山事件の捜査をしていた一人が、父・春夫だった。

「父親の一件で警察を恨んでいたとされる遠藤友哉が春夫を殺害した」それで事件は解決したと思われていたのだが、春夫からの手紙を受け取った心麦は、その内容を読んで困惑する。
手紙には、「…私が誰かに殺されたとして、いかに挙げる人物が逮捕されたとしたら、(三木田辰雄)(津寺井幸太)(遠藤友哉)その人は冤罪です」と書かれていたのだ。

遠藤友哉は春夫を殺害した犯人ではない…?!では一体誰が春夫を殺害したのでしょうか?
春夫の衝撃的な遺書にトリハダ。一気にドラマにのめり込んでいきました。

心麦は東賀山事件の被害者?

東賀山事件の被害者・林川家には、生後半年の次女がいた。
事件当時、次女だけが別の部屋にいたため殺害されずに済んだといういきさつがある。
22年前の事件…。生後半年の次女…。現在21歳の心麦…。関係がないわけがない。

しかもドラマのラストで、心麦は雑誌『週刊ジダイ』の記者・神井孝から「あなた、山下さんの本当の娘じゃないですよね?」と言われるし。
これは99%、心麦は林川家の次女だと思うのです!

クジャクのダンス、誰が見た? あらすじ&ネタバレ考察(2話)

2話 あらすじ

最愛の父を殺された心麦(広瀬すず)は父の遺した手紙に名前のあった弁護士・松風義輝(松山ケンイチ)と一緒に事件の真相を追うことに。
そんな2人の前に週刊誌記者・神井孝(磯村勇斗)が現れ、“心麦は春生(リリー・フランキー)の娘ではないのでは?”と衝撃の一言を突きつけるー。

一方、春生殺害の容疑者・遠藤友哉(成田凌)は松風にあるノートを渡す。そこには事件に繋がる鍵が…。死刑囚の息子でもある友哉の脳裏には壮絶な過去が蘇りー。

引用元:Tver

2話 ネタバレ考察

「良く夢を見る。暗い森の中に俺はいる。何も見えない。暗い森の中を歩く俺の一生はたぶんこの中で終わる。光を探したい。でも俺はこれからも永遠に死刑を待つ男の子どもだ」

春生を殺害した犯人として拘留されている、遠藤友哉の心の声からスタートした『クジャクのダンス、誰が見た?』第2話。

そこで描かれていたのは、暗闇の中で微かな光を掴もうとすることに疲れ果てた友哉の姿だった。

犯罪者の子どもという十字架を背負わされた友哉の壮絶な人生

友哉が幼いころに母親は出ていってしまって以来、植木職人で父の遠藤力郎(酒向芳)と慎ましく暮らしていた。ところが、力郎が東賀山事件の第一発見者となったことで、その暮らしは一変する。

事件の情報を得ようと力郎の家まで詰めかける報道記者たち。力郎は記者に事件の情報を話すのだが、後に発売された雑誌には、力郎が話していないデタラメな内容が書かれていた。

そして力郎は東賀山事件の犯人として逮捕されてしまう。

友哉は犯罪者の息子として児童養護施設内でいじめにあう。
さらに、母親の知人を装った記者から「お母さんからよ」と言って手紙を渡される。友哉はそれが母親の手紙と信じ込んだが、後にすべて嘘だったことが判明する。
友哉は、偽の「母親からの手紙」を空き家の裏で燃やすのだが、それが家屋に引火してしまうのだった…。

友哉は大人になり、倉庫で働きだすものの「死刑囚の息子」ということでクビを切られてしまう。「僕じゃないです。やったのは僕じゃないです」と友哉は力なく訴えるが、上司は「同じことだよ」と言うのだった。

職場の上司を恨んだ友哉は、上司の家に火をつけてしまう。

逮捕された友哉は上司の家に火をつけたことを認めたが、警察はさらに「事件の3日前、近くの倉庫を燃やしたのもお前だな」と言う。友哉は倉庫のことは身に覚えがなく否定するのだが、警察は高圧的な態度で友哉に自供させようとする。

そのとき友哉は気づいた。
「親父はきっと罪を犯していない。ただ、疲れたんだ。親父、悔しかったよなぁ」と。

警察も優しくしてくる人間も、友だちも会社の上司も、母親も、誰も友哉を救ってくれはしなかったんですよね。
成田凌さんの虚無の表情が、暗闇の中を一人でさ迷い続け、疲れ切ってしまった友哉の心情をうまく表現されていて引き込まれました…。

心麦は東賀山事件の被害者

ドラマのラスト。神井はDNA鑑定の結果を心麦に見せる。するとそこには、叔母の木村夏美(原日出子)と心麦の血が繋がってないことが記されていた。

神井は「やっぱりあなたはお父様の子どもではない」と言う。さらに神井は、心麦が東賀山事件の唯一の生き残りである、次女・林川うたではないか?と言い出すのだった。

やっぱりそうなりますよね!…となる時になるのは、なぜ春生が林川うたを引き取ったのか?ということ。まだまだ謎があります。

クジャクのダンス、誰が見た? あらすじ&ネタバレ考察(3話)

3話 あらすじ

神井(磯村勇斗)に“伯母の夏美(原日出子)と血が繋がっていない”とDNA鑑定書を突きつけられた心麦(広瀬すず)ー。そこには、神井に協力した裏切り者の存在が…。 その後、松風(松山ケンイチ)は友哉(成田凌)のノートにあった“あの資料”を神井から手に入れる。その音声データには友哉の声と驚くべき人物の声が記録されていた。 一方、赤沢正(藤本隆宏)たち警察は前科のあるラーメン屋台店主・染田進(酒井敏也)をマークし始め…。

引用元:Tver

3話 ネタバレ考察

みんな怪しく思えてくる…

春生を殺めた犯人は誰なのか?春生が書いたという手紙は何者かが偽造したものなのか?そして心麦は春生の実の娘ではないのか?

3話はさまざまな謎が錯綜する。

中でも心麦は、神井からDNA鑑定の結果を見せられてからというもの、「春生が自分の実の父親なのか?」「自分は東賀山事件の生き残りである林川歌なのか?」という疑惑に気持ちが持っていかれてしまう。
そりゃあそうだ。今まで自分の実の父親だと思っていた春生が、実は血のつながらない赤の他人だなんて言われたら他のことなんて考えられなくなるのも無理はない。

それに伯母の夏美も酷い。
春生とは血のつながりがないからって、春生の遺産を独り占めしようとする根性。しかも神井と裏で連絡を取り合い、情報提供の報酬までもらっちゃって…。
あれだけ金に執着しているところを見ると、もしかして伯母も春生の事件に一枚かんでるのでは?と思えてくる。

ラーメン屋の店主・染田も、任意同行される前に誰かに電話をかけていて怪しい。しかも事情聴取中、たまたま扉の向こうを歩く遠藤友哉と目が合った染田は急に、春生の手紙を偽造したのは自分だと自供しだした。
誰かに指示されていることは明白。あの謎のリュックサックの男だろうか?

春生は東賀山事件の秘密を知って口封じのために殺害された?

松風は友哉のノートにあった“あの資料”を神井から受け取る。その音声データには、東賀山事件について友哉に詫びる春生の声が残されていた。

このことから春生は東賀山事件を起こした真犯人を突き止め、遠藤力郎が冤罪であったことを友哉に伝え謝ったことがわかる。
つまり東賀山事件の犯人は別にいた。しかしそんな事実は警察の威信ににかけて公にすることは許されない。
春生は口封じのために殺害されることを予期していたのではないか?
もしかしたら警察内部の人間による犯行の可能性もある。

今回登場した女検事は、友哉を犯人に仕立て上げようと躍起立っていた。しかも彼女は、検察官になりたてであろう頃の自信の写真を憂い顔で見ていた。まるで、これから自分が組織の歯車に乗って隠蔽工作に加担することを嘆くかのように。
おそらく友哉が春生殺害の犯人ではないことを彼女は知っている。

何にしても一番怪しいのはリュックサックの男だ。

まだまだ真相は闇の中。

クジャクのダンス、誰が見た? あらすじ&ネタバレ考察(4話)

4話 あらすじ

“春生(リリー・フランキー)の手紙を偽造した”と供述したラーメン屋台店主の染田(酒井敏也)。
一方、松風(松山ケンイチ)は友哉(成田凌)の弁護人となり、神井(磯村勇斗)から春生と友哉の動画を手に入れる。
そこには、事件を覆す衝撃的な春生の告白が記録されていたー。

何も知らない心麦(広瀬すず)は染田のラーメンを食べに行くも、そこには憔悴した染田がいて…。
そんな染田の脳裏には今までの人生が後悔とともに蘇りー。

引用元:Tver

4話 ネタバレ考察

染田の過去と手紙の真相

4話はラーメン屋の店主・染田の回想シーンからスタート。
経営していた畳屋で2度目の不渡りを出したことで会社は倒産。一家は離散。絶望の末、染田は薬物に手を染めてしまう。警察に逮捕された染田は、そこで春生と出会う。
春生の助けも借り、なんとか薬物依存から抜け出してラーメン屋をやり始めたのだった。

染田は春生から実際に手紙を受け取っていた。
しかし春生の亡き後にやってきた謎のリュックの男が、手紙は偽造したものであると証言するよう迫る。指示に従わなければ心麦の身に危険があることをほのめかされ、染田は泣く泣くリュック男に従い、嘘の証言をしたのだった。

罪悪感に苛まれた染田は、詳しい事情は伏せつつも心麦に本当のことを告白。
手紙が春生からのものだったとわかった心麦は、染田を連れて松風の事務所に向かう。しかしその途中で染田が失踪。その後、川を流れる染田の姿が発見される。

搬送された病院で染田は息を引き取ってしまうのだった。

染田の死はリュック男によるものなのか?リュック男の正体は何者なのか?
4話ラストでは、リュック男が件の女性検事が運転する車に乗り込むシーンが映しだされた。
やはりリュック男は検察か警察の人間の可能性が高い。

春生は東賀山事件の真相を突き止め、口封じのために殺害された説が濃厚

神井が持っていた、春生と遠藤友哉が話している映像。そこには、春生が「力郎さんは東賀山事件の犯人ではない」と証言し、友哉に謝罪している姿があった。

やはり東賀山事件の真犯人は力郎ではないことがわかった。少なくとも春生はそう確信していた。
警察関係者や検察関係者らによって、東賀山事件の犯人は隠蔽されようとしていることは確か。

春生は口封じのために殺害されたとみてまず間違いないだろう。問題は警察や検察が何を恐れているかだ。

冤罪を生み出してしまったと世間にバレることを恐れているのか。
それとも真犯人が、隠しておかなくてはいけないほど重要な人間、たとえば警察関係者や官僚の身内といった人なのか。

東賀山事件の真犯人も、春生や染田を殺害した犯人もおそらく今いる登場人物の中にいるはずである。
一番怪しいのはもちろんリュック男だが、そんな分かりやすい展開はきっとありえない。
怪しくなさそうな人間が犯人であるというのがサスペンスドラマのセオリーである。
とすると、警察関係者の誰かが怪しい…?

クジャクのダンス、誰が見た? あらすじ&ネタバレ考察(5話)

5話 あらすじ

ラーメン屋台店主の染田(酒井敏也)が亡くなり、真実はさらに闇の中へー。そんな中、心麦(広瀬すず)と松風(松山ケンイチ)は春生(リリー・フランキー)の手紙に名前のあった東賀山事件の元弁護人・三木田辰雄(石丸謙二郎)に会いに行くことに。そこには“新たな手がかり”がー。

一方、検察の阿南由紀(瀧内公美)は友哉(成田凌)起訴に向けて新たな動きに乗り出す。 松風は友哉に言われた“ある一言”で、自分の本心と対峙し…。

引用元:Tver

5話 ネタバレ考察

松風の父親が元警察官の久世正勝であることが判明

弁護士の松風の父親は元警察官の久世正勝。久世は松風が5年生の時、車から現金を盗んだ罪で懲戒免職に。その姿をくらます前、赤沢に「ずっと見てるぞ」と言い残したと思われる。

なぜ久世は車の現金を盗んだのか?
赤沢に「ずっと見ている」と言い残したのか?

もしかしたら久世は東賀山事件の真相に気づいてしまい、赤沢ないし何者かによって無実の罪を着せられたのではないだろうか?

謎の水

赤沢の妻・京子は、心麦のもとへ唐揚げを作りにやって来る。
食後にコーヒーを振る舞おうと、コーヒー豆と「水」も持参してきた京子。

「この水がねぇ、コーヒーの香りを引き立ててくれるの。全然違うんだよぉ」と言いながら水筒に入った「水」をポットに注ぎ入れる。

わざわざ持参してくるほど特別な「水」。実に怪しい。わざわざ差し込んでくるということは確実に理由があるはず。

そういえば。
東賀山事件の被害者である林川里子は生前、息子の奏太が周りの子どもよりも発達が遅いことに気を病み、薬を服用していたという話があった。回想シーンでは薬を水で飲むシーンが映されていたけれど、もしかしたらこの「水」も、京子の持参した「水」と同じものなのではないだろうか?

「特別な水」といって想像するのは宗教だ。
もし林川家と赤沢家がなんらかの宗教に絡んでいたとしたら?東賀山事件の犯人がその宗教に関連している人間だとしたら?さらにその宗教に入っているのが政治家のような大物ばかりだとしたら?

大きな力が動いて、久世を失職させることも、春生を殺害することも、染田を殺害することも容易かもしれない。

クジャクのダンス、誰が見た? あらすじ&ネタバレ考察(6話)

6話 あらすじ

本部係検事・阿南(瀧内公美)から直接事情聴取を受けた心麦(広瀬すず)。
松風(松山ケンイチ)と事務所に戻ると、今回の事件で力を貸すという弁護士・鳴川徹(間宮啓行)が訪れていた。

一方で、刑事・赤沢(藤本隆宏)の危険な過去が週刊誌記者・神井(磯村勇斗)によって露わとなり、赤沢をある行動へと駆り立てる。
そんな中、心麦は鳴川とともに東賀山事件唯一の生き残りである林川歌を引き取ったという津寺井幸太のもとへー。

引用元:Tver

6話 ネタバレ考察

阿南検事はなぜリュック男の言いなりになっているのか?

未だ正体不明のリュック男。
男は、東賀山事件の真相が公にならないよう手をまわしているようだ。男本人は認めていないが、おそらく染田の死にも関係していると見て間違いなさそう。
阿南検事はリュック男と繋がっており、男の指示のもと東賀山事件の隠蔽に加担。なんとしてでも春生を殺害した犯人を遠藤友哉にしたいようである。

しかしなぜ阿南は男の指示に従っているのか?
もしかしたらリュック男は阿南の父親なのかもしれない。そして父親が東賀山事件の本当の犯人。だとすれば、その事実が明るみに出ることを阿南も避けたいはず。

阿南は妾の子として産まれたことがわかっている。阿南は父親のことを「あの人」と呼んでいる。
また、本妻の子供も司法試験を受けているという話があったことから、おそらく阿南の父親もまた司法関係者である可能性が高い。

鳴川弁護士がリュック男の可能性

リュック男が阿南の父親だとすれば、リュック男は司法関係者の可能性がある。

6話で登場した鳴川弁護士。彼の年齢はおそらく60代後半。もともと検察官だったそう。阿南の年齢が30代後半だとすれば鳴川弁護士が父親でもおかしくない。

しかしなんといっても声。リュック男と鳴川弁護士の声が似ているのだ。
テンション高く大きい声で喋ることで、リュック男との差別化を図っているような気がする。

舞台界の名優・間宮啓行さんを鳴川弁護士役にキャスティングしたのも、リュック男と鳴川弁護士が同一人物だとバレない工夫なのではないだろうか?
地上波ドラマの常連俳優を起用すれば声ですぐバレてしまう。そこで、お茶の間では知名度の低い間宮啓行さんを起用したのではないだろうか?

林川歌は心麦ではない?

心麦は鳴川弁護士とともに、林川歌を引き取ったとされる津寺井幸太の家を訪ねる。
そこで津寺井幸太から、「歌は今シンガポールにいます」と歌と思しき女性の写真を見せられる。

心麦は「やっぱり私は林川歌じやなかった」と安堵するのだが、はたして本当に写真の女性は林川歌なのだろうか?
SNSでは、「写真の背景がどうも合成っぽい」という意見が散見される。しかも写真の女性が歌であるという証拠もない。
また、2階の窓から心麦を見つめる津寺井幸太の表情は、何か言いたげな顔をしていたようにも見えた。津寺井は嘘をつくように言われている可能性もあるのでは?

クジャクのダンス、誰が見た? あらすじ&ネタバレ考察(7話)

7話 あらすじ

“自分は林川歌ではない”と確信した心麦(広瀬すず)と新たな協力者の弁護士・鳴川(間宮啓行)。だが、2人は神井(磯村勇斗)から心麦の母子手帳の写真を見せられる。
そこには、手紙に名前のあった“阿波山京一郎”と“高畑まのか”の名前が…。

心麦は松風(松山ケンイチ)と2人に会いに行く。
そこで心麦は、封印されていた衝撃の家族の秘密を知ることに。 そして、そのことによって真実の“代償”が容赦なく襲いかかるー。

引用元:Tver

7話 ネタバレ考察

やはり嘘をついていた津寺井

津寺井が「これが歌だよ」と見せた写真が合成っぽいとSNSで話題になっていたが、その通りだったようだ。

どうやらリュック男と津寺井は繋がっていたららしく、電話でこんな話をしていた。

津寺井「だから話が違うじゃないかよ!歌のことは大丈夫ってあんたが言ったから!今頃こんな嗅ぎまわる奴が出てくるなんて」
「知ろうとしなかったのはそっちだろう。知らせなかったのは優しさだよ」
津寺井「なんだよそれ」
「お前、染田がどうなったか知ってんだろ。辿ってみるか?染田の道を」

会話の内容から察するに、津寺井も東賀山事件の真相を知っており、リュック男から口止めをされているのでは?と推測できる。

心麦が山下夫妻のもとにやってきた真相

神井から、”心麦の母子手帳”の画像を見せられた心麦。
分娩をした医師の欄には「阿波山京一郎」、助産師の欄には「高畑まのか」の名前が書かれていた。
どちらも春生の手紙に書かれていた名前だった。

心麦はさっそく松風とともに阿波山医院へと向かった。

阿波山は心麦の姿を見て動揺。
阿波山は「真相は言えない」と断るが、心麦から懇願され、しぶしぶ真相を語りだした。

話によれば、林川の親戚である津寺井は、林川家の遺産を相続することが決まっていた。それに加え、事件の渦中にいた林川歌を引き取り育てることで、自身がヒーロー扱いされると浮足立ってもいた。

赤沢はそんな津寺井の態度に腹を立てる。

そんな折、歌が保護されていた施設に無断で上がり込んだ津寺井。
テレビ局員を引き連れ、施設から歌を引き取るシーンを放映してもらい、正義のヒーローにでもなろうとしたのだろう。
ところが何の許可もなく連れ去ろうとしたため、施設側が警察に連絡。赤沢と山下春生が駆けつける事態へと発展した。

津寺井に歌を育てさせてはいけない。そう思った赤沢は、阿波山京一郎に歌の出生証明書を偽造するよう依頼。
こうして歌は、子どものいなかった山下家に迎え入れられ、”山下心麦”として育てられることになったのだった。

阿波山医院が火災火災直前に阿波山に会っていたのは赤沢だった。

阿波山京一郎は赤沢を自宅に呼び出した。
そして、心麦に本当のことを全部話したと告白。

赤沢は明らかに不服そうな表情を見せる。

そして7話ラスト、阿波山医院が炎に包まれる。逃げるように走る赤沢。
はたして赤沢が阿波山医院に火を放ったのか?

神井のもとに送られてきた謎の封筒

編集部で作業をしていた神井のもとに封筒が届く。
神井が封筒を開けてみると、中にはなにやら冊子のようなものが入っていた。

冊子の裏表紙にはミネラルウォーターの広告?らしきものが。
ミネラルウォーターといえば、赤沢家が「ウッドリバー社」の水を信奉していることは有名。決して無関係ではないはずだ。

冊子を見てにやける神井。
もしかしたらマルチビジネス集団、おしくはカルト宗教の冊子?
その冊子の表紙を飾っているのが赤沢京子という可能性があるかもしれない。
もしくは鳴川弁護士という線もある。

クジャクのダンス、誰が見た? あらすじ&ネタバレ考察(8話)

8話 あらすじ

自分が東賀山事件の生き残りである林川歌だと知った心麦(広瀬すず)は、赤沢(藤本隆宏)に一連の事件の見直しを求める。
一方、法律事務所の松風(松山ケンイチ)と波佐見(森崎ウィン)、鳴川(間宮啓行)は赤沢を疑い始めていた。

松風は赤沢に繋がるツテを求め、心麦の後押しもあって、母親の美希(宮崎美子)に会いに福岡へー。 そんな中、神井(磯村勇斗)は東賀山事件の鍵を握る最後の人物に辿り着いていたー。

引用元:Tver

8話 ネタバレ考察

カラビナバッグの男は鳴川だった

予想通り、弁護士の鳴川がカラビナバッグの男だった。そして阿南検事の父親であることも判明。

やはり阿南は父・鳴川の指示で、山下春生殺害事件の犯人を遠藤友哉に仕立て上げようとしていたのだった。

阿波山夫妻を殺害したのは赤沢京子?

赤沢の指示で林川歌の出生証明偽造を手伝った阿波山夫妻。

阿波山は赤沢を呼び出し、心麦に真相を話したと話した。その直後、阿波山家は炎に包まれた。そして阿波山夫妻は死亡。

直前まで会っていた赤沢が犯人だと思わせるミスリードだと思われる。
とすると怪しいのは赤沢の妻・京子だ。

京子は、「赤沢から聞いたわ。林川歌だったことはなかったことにしてほしい」と心麦に懇願する。口止め料として謎の1億円まで差し出そうとしていた。

赤沢から阿波山が口を滑らしたことを聞いた京子が、口封じのために殺害した可能性もある。

クジャクのダンス、誰が見た? あらすじ&ネタバレ考察(9話)

9話 あらすじ

心麦(広瀬すず)は松風(松山ケンイチ)と鳴川(間宮啓行)とともに、手紙に書かれていた最後の人物“廣島育美”のもとへー。
一方、赤沢(藤本隆宏)は神井(磯村勇斗)からある資料を見せられ、その内容に驚愕し、どこかへ走り去る。

その頃、捜査本部では阿波山夫妻殺害の疑いが赤沢に向けられ、検察では阿南(瀧内公美)がついに友哉(成田凌)の起訴を決意。
そんな中、神井が心麦たちに“ある提案”を持ち掛けるー。

引用元:Tver

9話 ネタバレ考察

染田と阿波山夫妻を殺害したのは鳴川だった

東賀山事件の担当検事だった鳴川。時を経て遠藤力郎が冤罪であることを知った鳴川は、意の一番に娘の阿南検事のことを考えた。
父親の不名誉が明るみになれば、娘の阿南検事の今後のキャリアを傷つけることになりかねない。そうならないよう、鳴川は東賀山事件の真相を隠すため奔走。
東賀山事件と山下春生殺害事件の因果関係を隠すため、無実の罪を遠藤友哉になすりつけたかった鳴川。山下春生の手紙をラーメン店主の染田が書いたものであると偽装するため、人を雇って染田を殺害。
さらに、林川歌の件を知っている阿波山夫妻も今後邪魔になると考え殺害したのだった。

ちなみに阿南検事は山下春生を殺害した犯人は遠藤友哉であると信じていた。父親である鳴川の言葉を信じていたのだった。

赤沢京子が東賀山事件の犯人であり、山下春生殺害の犯人

さて、ついに赤沢京子が東賀山事件の犯人であること、山下春生殺害の犯人であること、さらに心麦の実の母親であることが判明した。

事件の真相はこんな感じだろうか?
赤沢夫妻は別居していた時期があった。その際京子は、林川家の主人との間に子どもを授かり出産。契約上、産まれた赤ん坊は本来、林川家の子どもとして迎え入れられるはずだった。しかし京子はそれを受け入れられず、林川家の人間を殺害。しかし表面的に歌は林川家の子ども。そのため津寺井に親権が渡ってしまった。

ここで京子は、赤沢に「歌ちゃんがかわそうよ!」などと言い、赤沢が法を犯して歌を引き取るよう焚きつけたのではないだろうか?

その後の展開は前回阿波山が話していた通りで、山下家が歌を引き取り、林川歌は山下心麦として育てていくことになった。

時が経ち、何かをきかっけに山下春生は東賀山事件の犯人が遠藤力郎ではないことを知るところとなり、調べていくうちに赤沢京子に行き着く。そして春生は京子と直接話したのではないだろうか?赤沢京子と山下春生は親しい関係だから、事件の前に会ていても不自然ではない。

赤沢京子は、東賀山事件の犯人が自分であると春生に告発されれば、息子の刑事生命は終わると考えたのではないだろうか?
そんなことはさせないと、山下春生宅に火をつけ殺害した…と考えられる。

クジャクのダンス、誰が見た? あらすじ&ネタバレ考察(最終話)

最終話 あらすじ

一連の犯行を告白した鳴川(間宮啓行)。
一方、心麦(広瀬すず)、松風(松山ケンイチ)、神井(磯村勇斗)は赤沢(藤本隆宏)のGPSを追いかけて林川家に辿り着く。扉を開けた先には、刺された赤沢と包丁を手にした妻の京子(西田尚美)がいたー。
ついに、心麦にとって宿命のはじまりである東賀山事件の全貌が明らかに。 そして、心麦たちそれぞれの宿命が終わり、心麦と春生(リリー・フランキー)に愛の奇跡が訪れるー。

引用元:Tver

最終話 ネタバレ考察

東賀山事件の真相

赤沢京子は守を出産した後、廣島育美とともにミネラルウォーターの会社立ち上げた。その際、京子たちに出資してくれたのが林川安成だった。

京子と林川は徐々に距離を縮め、やがて不倫関係になる。そして京子は林川との子どもを妊娠してしまう。

林川は京子に、「妻とは別れる。ただその前に、林川家の体裁があるから、お腹の子どもは一旦林川家の子どもとして迎えさせてほしい」と懇願。京子はやむなく林川のお願いを飲むことにした。

妻と話をつけた林川は、いよいよ京子を林川邸に迎え入れる。京子が歌を抱いて林川邸に足を踏み入れると、林川の妻が、林川の両親さらには二人の子どもを絞殺していたのだった。
凄惨な現場に混乱する林川と京子。そこへ林川の妻が林川に襲って来る。すかさず抵抗した林川は、そのまま妻を絞め殺してしまった。

林川は、家の体裁を守るため、何者かによって一家が殺害されたと思わせることにした。
そのために京子の手を借り、すでに死んでいる家族たちの首にロープをかけ、順に階段に吊るしていった。そして最後は、自分自身の首にもロープをかけ自死。

歌を抱いてやって来た京子だったが、「今の私がこの子を育てることはできない」と、歌を林川邸の1階に放置して出て行ってしまった。

歌を2階に連れていったのは春生

林川邸で首つり殺人があったと通報を受けた春生。たまたま現場近くにいたため、先に一人で林川邸へと足を踏み入れた。
凄惨な現場に驚いていると、春生は1階で、泣いている一人の赤ん坊を発見。彼は赤ん坊に凄惨な現場を見せないようにと、2階にあったベビーベッドに赤ん坊を移動させる。

しかし春生は、後から来た同僚たちに「赤ん坊は最初1階にいた」という事実を隠すのだった。

容疑者として捕まった遠藤力郎は、春生が来る前に現場を目撃していた。そのため、赤ん坊は1階にいたと証言。しかし警察では赤ん坊は事件当時2階にいたということになっている。
力郎の証言が矛盾していることから、力郎の容疑が濃厚となっていったのだった。

みや

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自身のコミュニケーション下手を克服すべく、日々コミュニケーションや人間関係に関する勉強をしています。
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