自己肯定感が低い原因

人付き合いで悩むのは「自己肯定感の低さ」が影響しています。
不幸を感じやすいのは「自己肯定感の低さ」が原因です。

SNSやネット、本、テレビを見ているとこういった情報がたくさん入ってきます。

よほど『自己肯定感』は生きていくうえで持っていた方が良いものなのでしょうね。

しかし日本人の中にはこの『自己肯定感』が低く、つらい思いをしている人が大勢いるのが現実です。
その証拠に、「自己肯定感を高める」や「嫌われる勇気」といった自己啓発本や心理学本が、度々ベストセラーになります。

そもそも自己肯定感が低いとは何か?

自己肯定感が高い状態を簡単にいうと、
「今の自分のままでいい」
「生きているだけで自分には十分価値がある」

と思えている状態です。

逆に自己肯定感が低いというのは、
「今のままではダメ」
「ただ生きているだけでは自分には価値がない」

と思ってしまっている状態です。

そんな、多くの日本人の悩みの種『自己肯定感』ですが、ではなぜ『自己肯定感』は低くなってしまうのでしょうか?

その理由を解説していきます!

自己肯定感が低くなる理由

自己肯定感の低さ=心のクセ

心理カウンセラーの山根洋士さんは、著書『「自己肯定感低めの人」の人づきあいの読本』の中でこんなふうに述べています。

(原文抜粋 引用)

 どうしてあなたは「自己肯定感が低めの人」になってしまったのか?を考えてみましょう。

 「どうせ自分は人から認められるわけがない」
 「自分なんて誰からも愛されないから」


 そう思うのは、あなたが人と比べて劣っているからではありません。
 だって、そうですよね。
 「認められない」とか「愛されない」とか、他人の心の中を、あなたがわかるわけもありません。
 実際に過去にこんなことがあった…それだって、あなたにわかっているのは、自分の心の中だけなのです。他人のことがわからないのに、「劣っている」なんてはかれるわけがありません。
 つまり、絶対に正解の理由なんてどこにもない。
 ただ、「自分は劣っている」とか、「人から認められない」とか、そう思わせてしまう”心のクセ”を、あなたが持っているというだけなのです。

 このクセをここでは、「メンタルノイズ」と言います。
 「メンタルノイズ」は、ふだんは無意識(潜在意識)の中にあるから、あなたはほとんど意識していません。
 でも、あなたが考えたり、行動しようとすると、必ずそれがなにがしかの影響、いい影響も悪い影響も与えるように作用します。
 とくに「人づきあい」に関して、それを苦手な人が抱えているメンタルノイズは、次の5つが代表的なものです。

1 自分は大切でない方がいい / 自分は価値がない
2 自分は人に近づかないほうがいい / 必ず傷つけられてしまう
3 人を信用しない方がいい / 信用すると痛い目にあう
4 集団や組織に入らないほうがいい / 組織に入ると孤立する、うまくいかない
5 私は愛されないほうがいい / 必ず嫌われる


 「人に認められよう、そのために成果を出そう!」と頑張ろうとするのだけど、頑張りが続かない、なぜかやる気が出ない、もしくは頑張っているんだけど成果が出ない。
 これは「自分は大切でないほうがいい」ノイズの悪影響で、自分がうまく立ち回れなくなっています。「この人と仲良くなりたい」と思うのに、なぜか相手を怒らせるようなことを言ってしまう。なかなか親しくなれない。
 これは「人に近づかないほうがいい」ノイズの悪影響です。
 あなたを苦しめているのは、結局のところ、あなたの心の中にある、こうしたノイズ(心のクセ)なのです。他人があなたを苦しめているわけではありません。

『「自己肯定感低めの人」の人づきあい読本』(山根洋士)

山根さんは著書の中で、「自己肯定感の低さは、あなたが行動したり考えたりするときに発動される、心の「クセ」と置き換えて考えてみましょう」と述べています。

「クセ」…。

「クセ」といえばこんなものがありますよね。
・イライラすると「貧乏ゆすり」をしてしまう
・暇を持て余すと「爪を噛む」
・不安になると「髪を抜く」
・緊張すると「股間を触ってしまう」
・体験談を話すとき「なんか」と言ってしまう

「クセ」になってしまうのはなぜなのでしょうか?

偏った勘違いのルールの繰り返した結果「クセ」になる

(原文抜粋 引用)

 メンタルノイズがつくられるのは、過去に体験したことが原因になっています。 
 それは「会社で上司に怒られた」とか、「手痛い失恋をした」といったことではなく、多くは幼少期に親や親しい人との関係で生まれた勘違いです。
 たとえば「人に近づかないほうがいい」というメンタルノイズを持っている人は、幼いころにいじめられたり、あるいは親の体罰で痛い目にあってきた、ということが多くあります。
 あるいは「人を信用しないほうがいい」というメンタルノイズを持っている人は、親にいつも約束を守ってもらえなかった痛みを持ち続けていたりします。

 このスタート地点の出来事をキッカケに、人はかたよった勘違いのルールを自分の心の中につくります。


 この子供どもの頃の勘違いにもとづいたルールが、成長していく過程で繰り返されて、「心のクセ」になるまで成長していきます。これが、メンタルノイズの正体です。

『「自己肯定感低めの人」の人づきあい読本』(山根洋士)

山根さんは「良いクセも悪いクセも、同じ行為を何回も繰り返すことでクセになる」と述べています。

そして「良くない心のクセ」の場合は、子どもの頃の勘違いにもとづいた偏ったルールを何回も繰り返すことで「クセ」になってしまうと語っています。

「悲惨な家庭環境」「愛着障害」が原因で自己肯定感が低くなるのは”まれ”だった

(原文抜粋 引用)

 メンタルノイズができる状況というのは、多くの場合”たまたま”であり、必ずしも親が虐待したとか、子供の面倒を見なかったという問題ではありません。

(中略)

 メンタルノイズをつくるのは、むしろ子どもの頃の自分の勝手な「決めつけ」や「勘違い」なのです。

 たとえば我が子のことをとても愛しているし、日常でもしょっちゅうスキンシップをとってくれるし、怒ったり叱ったりすることもほとんどない、素晴らしい”お父さん”がいたとしましょう。
 お母さんも優しいし、この家庭には非の打ちどころがありません。
 ただ、お父さんは仕事がとても忙しいから、どうしても約束が不履行になりがちです。 
「今度の日曜日、遊園地に行こう」と言ったのに、仕事が入ってしまって中止になることが頻繁にあります。
 もちろんお父さんも「悪いなあ」と思うから、必ず埋め合わせをします。だから子どもも決して、「お父さんは自分を愛してくれてない」などとは思いません。

 ただ、「約束したことが守られる」と思っていると、いつも後で辛い思いをしてしまうわけです。だから「人の言うことは、あまり信用しないほうがいいな」と、あらかじめ心理的な防御壁をつくるようになっていきます。
 これが大人になっても、周りの人に信用を置かないメンタルノイズになってじまうのです。 

 ちょっとした誤解、あるいは「辛さ」や「哀しみ」をともなった出来事にどう対応するか。
 その対応パターンが、子どもの心で考えるとかたよっていたり、突飛だったりして、心のクセとなっていくわけです。

『「自己肯定感低めの人」の人づきあい読本』(山根洋士)

山根さんは、偏ったルールを作ってしまうキッカケのほとんどが「決めつけ」や「勘違い」だとおっしゃています。

たしかに、「家庭環境が悪かったことが影響している」とか「親の愛情が足りなかった」とか「親から褒められずに育ってきた」といったことが原因で自己肯定感の低い人(心のクセを持った人)になるなんて説がありますが、その説に当てはまらないのに自己肯定感が低い人って多い気がします。

現に僕は自己肯定感が圧倒的に低い(心のクセを持っている)ですが、家庭環境はいたって普通です。両親から虐待されたこともありませんし、大学まで出してもらっています。今でもしっかり愛情を感じています。
叱られることも多かったですが、褒められたこともちゃんとあります。

それなのに「心のクセ」だらけです。(笑)

「まったく説に当てはまってないけど自己肯定感が低いのはなぜだ…?」と悩んでいる時に、この山根さんの本を読んで「これだ!」と納得しました。

自己肯定感が低い原因 まとめ

自己肯定感が低い=心のクセであり、
心のクセは、幼少期の体験から、突飛な「決めつけ」「思い込み」をしてしまい、それをもとに偏った独自ルールを作り上げてしまい、行動したり考えるたびにその独自ルールを発動しまくった結果、クセづいてしまったもの。

幼少期の体験の多くが、ほんの些細なことから勘違いしてしまうのがほとんど。
「虐待」や「愛着障害」「激しいイジメ」などによって心のクセができることはまれです。

みや

みや

新しい体験をするのが好きです。
エンタメも好きです。特にドラマは好きなので感想レビューをどんどん書いてます。
自身のコミュニケーション下手を克服すべく、日々コミュニケーションや人間関係に関する勉強をしています。
内向型のアドバイザーとしても活動中です。 

FOLLOW

カテゴリー:
関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です