
恋人、友人、知人、職場、あなたのまわりにいる人は次第にあなたを都合よく扱ってくるようになってしまう。そう感じることはありませんか?
たとえば友人からは、
「うちに来るときミスドでドーナツ買ってきて」
「恋人と喧嘩したんだ。寂しいから今からウチに来てよ」
「今度の土曜日有名アーティストのライブ行きたい!チケット取っておいてね」
「今○○駅なんだけど雨降ってるから車で家まで送って」
「ごめん。今日気分乗らないないから約束キャンセルで」
たとえば職場では、
「あの仕事やっておいて」
「悪いけどこの仕事もお願いね」
「今度飲み会やりたいね。セッティングしておいて」
「ねえ!上司の愚痴聞いてよ!」
こちらの都合はお構いなしで、都合を押し付けてくる相手と付き合い続けていると「いいように使われているような気がする…なんだ私ばかりやらされてるの?」と思うようになっていき、どんどん相手と関わることが苦しくなってくるものです。
そして我慢の限界に達すると、
「ごめん、今日はちょっと家の用事が…」
「ごめんなさい。今日はちょっと仕事で…」
そうやって、ちょっと嘘をついて断る。だけど嘘をついて断ることに後ろめたさを感じてしまう自分もいる。
小さな罪悪感が積み重なっていくことも苦しくなり、相手からの連絡に返信を返すこともできなくなる。
友人だったらこちらから連絡を絶ってフェードアウト。
職場だったら最悪の場合、退職してフェードアウト。
そんな悪循環を繰り返していませんか?
実は相手からいいように使われてしまう原因は相手ではありません。
あなた自身が、相手をいいように扱ってくる人間にしてしまっているのです。
この記事では、あなたがいいように使われる人になってしまう原因を解説!
さらにいいように使われる人にならないための方法もご紹介します!
もくじ
いいように使われる原因は「嫌われたくない」という気持ち

人と接するとき、
「ちゃんとしなきゃ!」
「変に思われないようにしなくちゃ!」
「場の空気を読まなきゃ!」
「相手の機嫌を損ねないようにしなきゃ!」
そんなふうに考えてしまっていませんか?
それらの思考を生み出すすべて原因は、「嫌われたくない」という気持ちです。
「嫌われたくない」から「ちゃんとしなくちゃ!」
「嫌われたくない」から「変に思われないようにしなくちゃ!」
「嫌われたくない」から「場の空気を読まなきゃ!」
「嫌われたくない」から「相手の機嫌を損ねないようにしなきゃ!」
この「嫌われたくない」という気持ちは、もっとあなたを振り回しています。
「嫌われたくない」から「相手の頼みを断れない」
「嫌われたくない」から「誘われたら無理してでも予定を合わせなくちゃいけない」
「嫌われたくない」から「聞きたくない愚痴も聞いてあげなくちゃいけない」
「嫌われたくない」という気持ちに支配されていると、気づかないうちに自分の本音を隠して相手の要望に応えるというサイクルができてしまいます。
相手も最初は何気なくあなたに「これやってくれない?」とお願いしただけかもしれません。
それがだんだん、1つ要望を叶えてくれた。
あ、今回も要望に応えてくれた。
あれ?なんかこの人断らないな。
こいつ都合いいな。呼べば来てくれるし便利。
お願いすれば何でもやってくれる。面倒ごとはこいつに押し付けよう。
ひたすら愚痴を聞いてくれていいわ~。ストレス発散したいときはこいつを呼ぼう。
どんどん相手は調子に乗ってしまうわけです。
ただし!
調子に乗らせているのはあなたです。
「嫌われたくない」からと、自分を犠牲にして要望に応え続けた結果、相手は調子に乗ってしまうのです。
「いいように使われる」と思ったらやるべきこと
「嫌われない」というポジティブイメージを描く

人と話す前に「嫌われたらどうしよう」などのネガティブなイメージをもってしまっていませんか?
自己肯定感が低い人は自分の価値を低く見積もってしまっているため無意識に、
「自分は好かれないだろう」
「自分なんかと話して楽しいはずがない」
「自分のために時間を使わせて申し訳ない」
などと思っていることが多いです。
そういう無意識の感情を和らげるために有効なのが、意識してイメージすることです。
意識して
「大丈夫。自分は好かれる」
「大丈夫。楽しくお喋りできる」
「お互い人間。価値は同じ。今の自分で大丈夫」
そうやって心で唱えてみましょう。声に出して唱えるのもいいです。
僕は人と話すことが苦手という自負があります。
なのでセラピストとしてお客様と対峙する前は必ず、先の言葉を唱えます。
意識して唱えるだけで、ほんのちょっと前向きに相手と向き合えるんです!
ぜひ騙されたと思ってやってみてください♪
自己犠牲しすぎない

「自分なんてどうせ…」という無意識なネガティブマインドを、ほんのちょっと前向きにしたら今度は自分の意見を言うようにしてみましょう。
自分の意見を言うのはめちゃくちゃ怖いと思います。
「嫌われたらどうしよう」
「不機嫌になったら嫌だな」
「もう仲良くしてくれないかもしれない」
そういう考えがよぎることでしょう。
でもよく考えてみてください。
自分の意見を言ったら、すぐ不機嫌になるような相手と仲良くしていく必要ってありますか?
そんな人と仲良くしていくとなったら、ずーっと自分の気持ちを押し殺さなくてはいけないんですよ?
素直な自分のままでも仲良くしてくれる。そんな人との関係を続けていきたいですよね?
だったら意を決して自分の意見を言ってみてください。
ちなみに自分の意見を言う時は、言い方がめちゃくちゃ大事です。
(例)もう愚痴を聞きたくない時
→ ✖「ねえ、愚痴ばっかり言ってて楽しい?いいかげんやめようよ」
→ 〇「そっか大変だね。気持ちはわかるんだけどちょっと聞いてるの疲れちゃった。話題変えても平気?」
(例)「○○やっておいて」と言われた時
→ ✖「人にばっかりやらせるのはよくないよ?自分でやりなよ」
→ 〇「ごめん。私今○○をやらなくちゃいけないからできないんだ。○○を全部やることはできないけど、△△はやれるけどどうかな?」
ポイントは相手を非難しないこと。
相手の行為によって「私がどう思ったか?」「自分の状況がどうなのか?」ということを伝えましょう。
そして「自分はこうしたいんだけどいいかな?」と、質問形式で終わらせることも大切です。
自分の気持ちに嘘をつかず、相手を嫌な気持ちにさせることのない自己主張テクニックです。
ぜひ試してみてください。
「いいように使われる」と思った時にやるべきこと まとめ
「いいように使われてしまう」のは、「嫌われたくない」というあなたの無意識の気持ちが原因です。
自分の気持ちを意識的にコントロールし、適切な自己主張をしていけば、相手があなたを「いいように使う」ということはなくなっていきますよ。
