薬屋のひとりごとアニメ2期 あらすじ&ネタバレ感想レビュー!

【 原作】
日向夏(ヒーロー文庫/イマジカインフォス刊)

【キャラクター原案】
しのとうこ

【 総監督・シリーズ構成】
長沼範裕

【 脚本】
柿原優子・千葉美鈴・小川ひとみ

【キャスト】
悠木碧、 大塚剛央 、小西克幸、種﨑敦美 、石川由依 木野日菜 ほか

2025年 1月10日(金)放送開始!


毎週金曜23:00に、日本テレビ『FRIDAY ANIME NIGHT(フラアニ)』で放送。
さらに各種配信プラットフォームでも順次配信予定です。

『薬屋のひとりごと』とは…

2011年に小説投稿サイトで連載がスタートし、2017年には漫画化。
スクウェア・エニックス版のコミックス累計部数は1600万部。
小学館版のコミックス累計部数は850万部。
シリーズ累計の発行部数は3800万部を突破した大人気作品

「毒」と「薬」に異常な執着と知識を持つ、薬屋の娘である猫猫(まおまお)。
後宮を管理している美形の宦官・壬氏(じんし)。
そんな二人が、宮中で巻き起こる様々な事件の謎に立ち向かう謎解きミステリー。

この記事では、アニメ『薬屋のひとりごと』2期の各話あらすじと感想レビューをご紹介していきます!

『薬屋のひとりごと』アニメ2期 ネタバレ感想レビュー(25話)

25話あらすじ

【猫猫と毛毛】
春の園遊会も無事に終わり、猫猫は玉葉妃の毒見役としての日常へふたたび戻っていた。
そんな中、後宮では大衆小説が大流行
あまり上品な娯楽として扱われない小説の流行を不思議に思う猫猫だったが、そこには壬氏の後宮管理人としての狙いがあった。

そして春の陽気の中、玉葉妃の娘・鈴麗公主の散歩の付き添いへと出かけると、突然小さな 珍客が現れて……。

引用元:『TOHO animation チャンネル』公式YouTube

25話 ネタバレ感想レビュー

後宮内で流行する大衆小説

女官の識字率を上げたい壬氏は、本来は品がないとされる『大衆小説』をあえて後宮内に流行らせることに。
猫猫も、「後宮内に書物が出回れば、文字を読もうとするものが増える」と、壬氏の策略に納得。

実際、後日猫猫は、親しくしている文字の読み書きができない女官・シャオランから、「小説を読みたいから、文字を教えてほしい」と猫猫に頼まれたのだった。

無理やり読み書きをさせるのではなく、自ら「読み書きができるようになりたい!」と思わせる作戦をとった壬氏のナイスプレイ!

猫猫と毛毛

とある日のこと。
猫猫は玉葉妃から「娘の鈴麗公主の散歩に付き添ってほしい」と頼まれる。

猫猫たちが後宮の庭を散歩していると、どこからか迷い込んだと思しき子猫を発見。
猫猫は、子猫の体についた汚れやダニを落とします。

普通、後宮内には犬や猫などの愛玩動物はいないらしい。
どこかからやって来たその子猫をの世話をする猫猫。

猫を世話する猫猫。
みんなからイジられる猫猫がかわいい。(笑)
しかも、その子猫の名前が「毛毛」と書いて(まおまお)と読ませるのもまた良い。

「毛毛」の出現が今後、何かの布石になるのだろうか?

『薬屋のひとりごと』アニメ2期 ネタバレ感想レビュー(26話)

26話あらすじ

【キャラバン】
大規模な隊商(キャラバン)が後宮へとやってきた。
妃や侍女たちが、衣服や装飾品など異国の品々を手に色めき立ち、後宮内はさながらお祭りのような雰囲気に。

それから数日、お祭り騒ぎが終わった後宮では、香油が大流行していた。
その匂いを嗅いだ猫猫は、妙な違和感を覚え水晶宮へと向かう。

引用元:『TOHO animation チャンネル』公式YouTube

26話 ネタバレ感想レビュー

再び訪れる暗雲

キャラバンというお祭り騒ぎの中、猫猫は売られていた品々に違和感を覚えます。
「薔薇」「安息香」「青桐」「乳香」「桂皮」といった香料や精油。
「ジャスミン」や「カラシ」といった茶葉や香辛料…。
実はどれも堕胎作用があるものばかりだというのです。

香料や精油は女性ホルモンを刺激する作用があるため、妊娠中の過度な摂取は危険とされているらしい。
また、ジャスミンは子宮を収縮させる作用があるとされており、カラシは戯女の堕胎剤として利用されることがある。

香料や精油、茶葉や香辛料は、少量であれば害はなく、むしろ薬になるもの。ただし過剰に摂取すれば害になる場合もある…。恐ろしい話です。
調べてみると現代でも、上記のものを妊婦が摂取する際は注意が必要と書かれていました。

猫猫の洞察力がなければ絶対バレなかっただろうと思うと、後宮に猫猫がいることが、いかに妃たちの助けになっていることか思い知らせれます。

そして忘れてはいけないのは、キャラバンに来た隊商の中に、宮廷内の妊婦を堕胎させる目的を持った者がいたということ。
さらに中宮の妃が毒によって亡くなるという事案も発生!
いったい何者の仕業なのか?!
ますます謎が深まる…。27話以降も楽しみですね!

『薬屋のひとりごと』アニメ2期 ネタバレ感想レビュー(27話)

27話あらすじ

年季が明け、結婚を間近に控えた女官が行方不明になった。
久しく聞かなかった類の話に、猫猫は後宮が様々な思惑が入り乱れる“女の園”であったことを再認識する。
そんな折、壬氏から後宮に生えている毒茸の調査を命じられる。
含みのあるような言動を見せる壬氏にひっかかりを覚えるも、猫猫は毒茸調査に胸を躍らせる。
1日目の捜索が終わり、翡翠宮に戻ると、中級妃のひとりが亡くなったと聞かされて…。

引用元:『薬屋のひとりごと』公式HP

27話 ネタバレ感想レビュー

★壬氏は猫猫からのムチを自ら欲するドМ

「下女たちが学習できる環境を作りたいと考えている」と猫猫に話す壬氏。猫猫は壬氏の考えに同意し、さらりと「いいと思います」と返答。
あっさり認められた壬氏は驚愕し、つい「はぅあ!いつもの視線はどうした?!」と口にする。

いつもの視線…それすなわち、壬氏をあざ笑うような小ばかにしたような視線、はたまた睨みつけるような視線のことでしょうね。

「その反応はなんでしょうか?」と聞く猫猫に、「なんか落ち着かなくて…」と照れながら答える壬氏。
壬氏はもはや、猫猫から向けられるキツイ視線、キツイ指摘がないとダメな体になってしまったようだ…。
高貴な身分で高身長イケメンなのに、小柄で地味な下女の冷たい視線を自ら欲するなんて、だいぶこじらせておる。

★気持ち良く回収される伏線と、人間の醜さのあいだ

25話で遭遇した虫好きの下女が言っていた「北の林が、なんだか”変な臭い”がする…」という言葉。何か意味があると思っていたけど、まさか1年前に埋められた中宮妃の遺体だったとは驚いた。

そして27話の冒頭でヤブ医者が猫猫に話していた「結婚を申し込まれた女官が行方不明になっている」という話。
実はその女官が、1年前に亡くなった中宮妃の影武者をしていたという驚きの展開。そして、今回の食中毒事件により殺害されてしまったのが、その中宮妃の影武者をしていた女官だったわけだ。

伏線が気持ち良く回収されていく一方で、上級妃の嫉妬心、下級妃たちによる遺体遺棄や偽装工作によって一連の事件を引き起こされたかと思うと、その人間の醜さにゾッとする。

『薬屋のひとりごと』アニメ2期 ネタバレ感想レビュー(28話)

異国の特使から、上級妃 4 人に玻璃製の大きな鏡が献上された。めったにお目にかかることのない高級品に浮足立つ翡翠宮であったが、その中に見え隠れする目論見に猫猫は気がかりを感じていた。

そんな中、猫猫は高順からとある相談を持ち掛けられる。その内容は、「ある良家の娘二人のうち、妹が仙人の子を身ごもった」というものだった。徹底された監視に置かれていた姉妹が、どうやって外の人と通じていたのか…。不可能とも思える密室の謎を、猫猫はあるものを使って解き明かす。

一方その頃、壬氏は特使から「50年前に祖父が見た月の精に会いたい」という無理難題を頼まれて……。

引用元:『薬屋のひとりごと』公式HP

28話 ネタバレ感想レビュー

★高順の相談は何だったのか?

とある良家の娘二人のうち妹が、徹底した監視下でどうやって仙人の子を身ごもったのか?その謎を猫猫は鏡を使って解決した。

窓辺で刺繍をしていた姉の姿を鏡に映す。すると部屋の中にはもう1人いると錯覚させることができる。よく似た姉妹だったため、監視役は気づかなかったのだ。
そして縫っていた刺繍の柄が違うよう見えたのも鏡に映っていたから。「笑った顔の絵」が反対から見ると「怒った顔」に見える”だまし絵”だ。

それにしてもなぜ高順はこの相談を猫猫に持ち掛けたのか?その理由は明かされないまま、月の精の話しへと移ってしまった。

★月の精はまさかのあの人

特使が祖父から何度も聞かされていた月の精のような美女の話。なんでも「彼女が踊れば祝福するように光が舞い、その涙は真珠となり零れ落ちた」のだとか。
猫猫はすぐにその月の精が”縁青館のやり手ババア”だと思い至る。

やり手ババアもかつては人気の妓女だったとは…!セカセカと煙草を吹かす今の姿からは全く想像できない。

さすがにやり手ババアを躍らせるわけにはいかないので、若かりし頃のやり手ババアに似た大柄の美人を探そうという話になるのだが、そこで白羽の矢が立ったのは壬氏だった。

次週、美しく舞う壬氏の姿が見られると思うとゾクゾクするぅ~。

『薬屋のひとりごと』アニメ2期 ネタバレ感想レビュー(29話)

29話 あらすじ

“月の精と会いたい”という特使からの無理難題に応えるため、50年以上前から花街にいた“月の精”――緑青館のやり手婆から当時の話を聞いた猫猫。
特使の祖父が国に帰ってから描かせたという幻想的な絵と当時の話をもとに、猫猫は月の精が舞を披露したという後宮内の桃園へと足を運んでいた。
そこへ虫を捕まえに来たという子翠と偶然出会い、話をしていると、猫猫はとある秘策を思いつく。
そして、特使を招いた宴の日。十六夜の月が浮かぶ中、特使たちの前に美しい月の精が姿を現す―。

引用元:『薬屋のひとりごと』公式HP

29話 感想レビュー

★月の精は偶然の産物だった!

オオミズアオ。それがやり手ババアの肖像画に描かれた青い光の正体だった。
オオミズアオとは蛾の成虫で、異性を呼ぶために匂いを発する性質を持つ。
当時やり手ババアの衣装が何者かによって虫の死骸を擦り付けられる事件があったが、その匂いに誘われてきたオスのオオミズアオがババアの周りに飛び、それが月の光をまとって舞う”月の精”に見えたのだった。

すごい。さまざまな偶然が重ならなければ生まれなかった”月の精”という幻の美女。

その偶然を紐解き、今度は必然的に”月の精”を作り出す猫猫。もちろん舞をする美人は壬氏だ。

夜道で黒い布に被せた壬氏を待機させ、特使が来た時にその布を取る。特使からすると闇夜に突如として艶やかな美人が現れたように見える。そして事前に採取しておいたオオミズアオを放つ。
月の光に照らされたオオミズアオが青い光となって美人のまわりに飛ぶ。ひとしきり舞った美人は突然姿を消す。
驚く特使に猫猫は言う。「月に帰った」と。

★医師も薬剤師も男性しかなれな

猫猫があまりにも日常的に薬を調合しているものだから、てっきり薬を作るのに資格も性別も関係ないと思い込んでいた。しかし実は壬氏が目をつぶっていただけで、本来は医療も薬の調合処方も男性しかやってはいけないことだったらしい。

これまでは壬氏が目をつぶっていたことで問題視されなかったが、ひょんなことから診療所の中年女性に薬の調合をしていることが知られてしまった猫猫。これはなにか事件が起こりそうな予感…。

『薬屋のひとりごと』アニメ2期 ネタバレ感想レビュー(30話)

30話 あらすじ

医官ではない猫猫が薬を作っていたことが、診療所の女官・深緑にバレてしまった。
お咎めはなかったものの彼女に呼び出された猫猫は、「水晶宮の下女に薬を作ってほしい」と頼まれる。
詳しく事情を聞くと、その下女は長く体調を崩し何度も診療を勧めていたにも関わらず、半月前からパタリと姿を見せなくなったという。
水晶宮の侍女たちの纏う妙な空気を、梨花妃の看病の際に感じていた猫猫は不穏に思い、水晶宮を訪問する。そこには、ある秘密が隠されていて……。

引用元:『薬屋のひとりごと』公式HP

30話 感想レビュー

身勝手な水晶宮の侍女頭

梨花妃の堕胎を目論んでいた水晶宮の侍女頭。彼女は、調合すれば堕胎薬になりえる香料を倉庫に隠し持っていた。
倉庫に人を近づけないため、また漏れ出る匂いを打ち消すため、体調を崩していた水晶宮の下女が利用されたのだった。

ひどすぎる話だ。梨花妃のお腹の子を堕胎させようとしていたなんて。
しかもその己の目論見のために、病に伏す下女を倉庫に放置しておくなんて。

梨花妃と似て美しい見た目の侍女頭。梨花妃よりも優秀だったという侍女頭。それなのに帝に選ばれたのは梨花妃だった。侍女頭は「国母になるにふさわしいのは私だ」と叫ぶ。そう。すべては梨花妃に対する嫉妬が原因だった。

猫猫の鋭い言葉が侍女頭を突きさす。

「私はただ、国母という立場を愛しているように見えましたので。梨花妃様と違って」

梨花妃と侍女頭の決定的な違い。それは人を大切に思えるかどうかだろう。
侍女頭は常に自分のことしか考えていない。1ミリも他人を思いやれない人間が他人から愛されるはずがないのだ。

『薬屋のひとりごと』アニメ2期 ネタバレ感想レビュー(31話)

31話 あらすじ

手習い所に通う小蘭に付き添い、猫猫は講師である老宦官のもとを訪れる。
その部屋の窓から見える古い廟に興味を持つと、老宦官は『この地を治める者は、あの廟を通り抜けないといけない。
そして正しい道を選んだ者だけがこの地の長となる』と語る。

そんな折、いつものように玉葉妃と帝の毒見をしていた猫猫は、突然帝から付いてくるよう命じられる。同じく呼び出された壬氏と合流し、向かった先は猫猫が見た古い廟-“選択の廟”だった。

引用元:『薬屋のひとりごと』公式HP

31話 感想レビュー

王母の血を消さないための工夫が施された「選択の廟」

王母たちは他の土地から移り住み、その地の長と結婚。後に子供も産まれて定住することができました。
しかし跡継ぎになるのは男性のみ。
近親婚だと血が濃くなりすぎてしまうため、他所から嫁を取ってしまう可能性が高い。そうなればじきに王母の血が消えてしまうことになる。
そこで「選択の廟」を作ることにしたのでした。

王母の血を引くものは「色覚異常」の障害が出る傾向がある。その障害を逆手にとったのです。
色が正確に分かる者は、進むべき色の扉を選ぶことができない。
逆に色が正確にわからないからこそ、進むべき色の扉が分かる。

まさに逆転の発想。
王母の血を引く男であれば問題なく一人でもたどり着ける。もし辿りつけなければ、王母の血を引く女性を妃にするようにする。

そうして王母の血を絶やすことがなくなる。そう考えたわけですね。

『薬屋のひとりごと』アニメ2期 ネタバレ感想レビュー(32話)

32話 あらすじ

「変な女官が笑いながら虫を捕まえている」。
そんな噂が後宮内で広まり、猫猫はあらぬ疑いをかけられてしまう。誤解を解くため、噂の元凶である子翠を探しだし、話を聞いていると、偶然にも診療所へと向かう皇太后・安氏を目撃する。
訪問の目的が気になりながらも、しぶしぶ翡翠宮へと戻ると、その日の夕刻になんと皇太后が訪ねてきた。
そして、皇太后は猫猫に“私は、先の帝に呪いをかけたのかしら?”と、先帝にまつわる調査を依頼する。

引用元:『薬屋のひとりごと』公式HP

32話 感想レビュー

皇太后が呪いたくなる気持ちもわかるような気がする

先帝は妙齢の女性が数多くいる中で、一番幼い女性に手を出していたことからロリコンと言われていたらしい。
皇太后も、まだ体が成長していなかった頃に妊娠。もしかすると12~3歳の頃?

そのせいで帝王切開を余儀なくされ、お腹に深い傷が残っているというのだから可哀想である。

1年間腐敗しない死体の謎

老齢でこの世を去った先帝。それでも皇太后が「先帝に呪いをかけたのかしら?」と言うのには理由があった。

亡くなった先帝は1年間霊廟にて安置される。
翌年、埋葬するため遺体を見ると、亡くなった時と同じ姿で残っていたのだという。つまり腐らずにいたということ。

猫猫はこの謎を解明することになったのでした。

霊廟は涼しいとはいえ、1年間も遺体が腐敗しないなんてことはありえない。
いったいなぜ先帝の遺体は腐敗しなかったのか?その真相が楽しみです!

『薬屋のひとりごと』アニメ2期 ネタバレ感想レビュー(33話)

33話 あらすじ

皇太后・安氏から依頼された“呪い”の調査の間、猫猫は久しぶりに壬氏の屋敷に滞在することになった。水連の部屋で幼い頃の壬氏について話を聞いている中、猫猫はかつての壬氏のお気に入りの玩具が入っている行李の中から不思議な色の小石を見つける。
それは、皇太后が先帝にかけたという“呪い”-先帝の遺体が生前と変わらない姿である謎を解く手がかりだった。

猫猫は亡き先帝の秘密、そして呪いの正体を明らかにするため、皇太后や壬氏らと共に先帝の部屋を訪れる。

引用元:『薬屋のひとりごと』公式HP

33話 感想レビュー

先帝が抱えていた苦悩

先帝の遺体が、1年経っても腐敗せずその形を保っていたのは、雄黄(ゆうおう)というヒ素を含む鉱物が原因だった。
雄黄は赤みを帯びた黄色をしており、中世頃までは塗料として用いられていたそう。

先帝が絵を描くことが好きだと知っていた女帝(先帝の母)は、我が子のために絵を描く道具を与えていました。
しかし、帝が絵を描く趣味をもつなど本来あってはならない。そのため帝は、小さな部屋に籠り人を寄せ付けず、口のきけない奴隷を見張りにつけていました。

そして亡くなるまでただひたすらに絵を描き続けていた先帝は、気づかぬうちに雄黄の毒を吸い込み続け、雄黄色の毒に蝕まれた体は亡くなった後も腐らずに残り続けていたのでした。

また、先帝が雄黄の色を使って描いていたのは母である女帝の姿だった。
1年間も腐敗が進まないほどに、先帝はひたすらに母の姿を描き続けたのですね。

皇太后の本音

ロリコン趣味。
先帝は周囲からそう言われていました。しかし本当のところは少し事情が違ったみたいです。

先帝は酷く臆病な人間でした。母である女帝も、先帝が王の座にふさわしい人間ではないことを承知していました。ひ弱な先帝に代わり、母親として色々口を出していたため女帝と呼ばれていたのでした。

臆病な先帝は、大人の女性に対してもひどく恐れていました。ところが幼女とだったら恐れずに関わることができたのです。

歪んだ性癖ではなく、臆病すぎるがあまり幼女としかまともに話すことができなかったのですね。

皇太后はそんな臆病な先帝をおそらく愛していた。
周囲からは「幼くして先帝の子を身ごもらされて可哀想」と言われてきた皇太后でしたが、皇太后本人は可哀想なことではなかったのです。

しかし時間は残酷。先帝は大人になってしまった皇太后とまともに喋ることができなくなってしまいました。

そんな折、皇太后は新たに宮廷にやって来た幼女と親しそうに話す先帝を見てしまいます。
嫉妬にかられた皇太后は先帝の部屋へ夜這いに行きます。

無理やり皇太后に迫られた先帝は心を病んでしまい、件の絵描き部屋に引きこもり、ただひたすらに母と幼女たちの絵を描き続けたのでした。

憶測と真実は真逆である場合もある

ロリコン趣味の仕事もできない腑抜け男の先帝。
幼いうちに手を出され身ごもってしまった可哀想な皇太后。

これが周囲の憶測だった。

ところが真実は、
愛している先帝が自分のことを見てくれず、嫉妬にかられ、思わず襲い掛かってしまった皇太后。
そして、大人となった皇太后に迫られ心を病んでしまった先帝。

周囲が思い描いていた物語とは真逆の真実だったわけですね。

『薬屋のひとりごと』アニメ2期 ネタバレ感想レビュー(34話)

34話 あらすじ

翡翠宮へ3人の新たな侍女がやってきた。
仕事を終えるとそそくさといなくなり、嬉々として物置を住処にしている猫猫を見て、困惑を隠せない新たな侍女たち。

見かねた桜花は何とか間を取り持とうと、あれこれ画策するが、猫猫はその気遣いをふいにしてしまう。猫猫が反省、謝罪をしていると、そこにはにやりと笑う桜花が。猫猫は強引にとある約束を取り付けられてしまう。
その夜約束を果たすため、桜花とともに後宮の古びた棟へと向かう猫猫。妙齢の美しい女官に迎え入れられた棟の中で、集まった女官たちによる怪談話が始まる…。

引用元:『薬屋のひとりごと』公式HP

34話 感想レビュー

怪談話

今回は大きな事件は起こらず平和的だな…と思っていたら、怪談話の会に招き入れた妙齢の女官が実は幽霊だったというオチにビックリ。

『薬屋のひとりごと』アニメ2期 ネタバレ感想レビュー(35話)

35話 あらすじ

楼蘭妃の父・子昌から狩りに誘われた壬氏の付き添いで、後宮をしばらく離れることになった猫猫。
壬氏、高順、そしてその息子である馬閃とともに子の一族が治める地・子北州へと向かった。

豪華な宴が開かれる中、壬氏は屋敷の窓を閉め切り、さらには覆面と偽名を使って過ごしていた。
壬氏たちの対応を不思議に思う猫猫だったが、その裏ではある陰謀が動きはじめていた。

引用元:『薬屋のひとりごと』公式HP

35話 感想レビュー

猫猫と壬氏の距離が縮まる…??

子北州にやってきた猫猫、壬氏、高順、馬閃たち。
宴の席で気分が悪くなった壬氏が外へ出ていく。彼の後を追いかける猫猫。

暑い中、顔を隠すために頭巾をしていた壬氏はのぼせてしまったようで、それを察知した猫猫が薬を届けにやってきた。その直後、何者かによって発泡される二人。

壬氏は猫猫を抱きかかえ走る。そして滝つぼへとダイブ…!

間一髪、何者かによる襲撃からは逃れられたものの、泳げない猫猫は水中で意識を失ってしまったらしく息をしていない。
壬氏は急いで猫猫の唇に自身の唇を重ねて人工呼吸をする。

そんな光景を見て思わず(え…?!キスしてますやん…!)という邪な感情を抱いてしまう。

何はともあれ、壬氏の応急処置のおかげで息を吹き返した猫猫。

すると今度は猫猫が、「濡れた服を着ていると体を冷やしてしまう」と言って衣服を脱ぎ始める。
壬氏も猫猫に従い衣服を脱ぐ。

下着姿の猫猫と上半身裸の壬氏…。あのちょっと、今回艶めかしくないですか??
猫猫は全く気にしていないけど、壬氏は当然ドキドキもんでしょう。頬を赤らめちゃってたし。可愛いヤツめ。

さらにその後はラブコメのような展開!

滝の内側の洞窟のような場所に回避していた壬氏と猫猫。洞窟の先を進んでくと、天井に穴が開いている箇所を発見!ただし穴はなかなかの高さにある。
そこで、猫猫が壬氏の肩に乗って穴の近くへ手をかける作戦に出た。

穴の近くに手をかけられた猫猫だったが、苔が生えていてツルツル滑る。さらに穴の外から飛び込んできたカエルに気を取られバランスを崩し、壬氏もろとも倒れてしまう。

猫猫が目を開けると、猫猫の下敷きになった壬氏の顔が目の前に!

めちゃくちゃ少女漫画!!

急いで離れようとする猫猫。しかし壬氏は猫猫の腰に手をまわし…!

いや~ドキドキする展開の連続にビックリしてしまいましたね。

『薬屋のひとりごと』アニメ2期 ネタバレ感想レビュー(36話)

36話 あらすじ

飛発を持った刺客の襲撃に遭うも、滝壺の洞窟へと逃げ込んだ猫猫と壬氏。
洞窟からの脱出を試みる中で、猫猫は壬氏が隠し続けていたとある秘密に気づいてしまう。
意を決して自ら秘密を打ち明けようとする壬氏だったが…。

そのころ壬氏たちが姿を消した宴会場では、馬閃のもとに「岩場から主の衣が見つかり、流された可能性がある」と伝令があり、場内は動揺に包まれる。しかしそれは、飛発を持った犯人をあぶり出すための猫猫たちの秘策だった。

引用元:『薬屋のひとりごと』公式HP

36話 感想レビュー

壬氏様とて男の子。自分の体の上に、好きな女の子が乗っかてドギマギしちゃう壬氏がかわいい!

いま一度壬氏(ジンシ)様について整理しておこう。

実は壬氏は先帝の子ども。だけど理由があって宦官と身分を偽って暮らしている。
今回の旅で、猫猫(マオマオ)には、自分の本当の身の上を打ち明けようとしていた。

その矢先、少女漫画の王道みたいなズッコケ方で、壬氏を下敷きに猫猫が上に乗るという態勢になった二人。自分のお腹の上に好きな子が乗っていて、ドキドキしない男はいないだろう。

しかも猫猫は、無意識に壬氏の下半身にぶら下がる”カエル”を触ってしまう。

これは…!!いいのか?!前回もそうだったけど、なんだか最近お色気が過ぎやしないか?!
しかし壬氏は19歳。猫猫も18歳。そういう展開があってもおかしくはない。いやむしろ、超絶イケメン男子に惚れこまれる地味な女子という展開は少女漫画の王道オブ王道だ!

”カエル”を触った地味な女子(猫猫)から、「そこそこの大きさの”カエル”」と言われ、”カエル”を触った手を拭われた超絶イケメン(壬氏)がムクれるシーンは、男として見られたいという壬氏の悔しさが透けて見えて、とってもいじらしい。

そのあと、どうしても猫猫に意識してもらいたくて、頑張って接吻を迫るシーンなんて、壬氏がもはやイマドキの若い男子にしか見えない。男女の恋愛に、今も昔もないってことを壬氏が証明してくれました。

思わぬ形で素性を知られてしまった壬氏は、その日の夜、猫猫の寝床を訪れる。
そのときはさすがに紳士の心得を忘れず、ドア越しでの会話を促す壬氏。

どう話そうか困っている壬氏に、猫猫が「私は何も口にしません。わたしにとって壬氏様は壬氏様です」という言葉をかけてくれる。

きっと壬氏にとってこれほど救いになる言葉はないんじゃないかな?

おそらくこれまで、幾度となく地位や見かけで判断されてきたであろう壬氏ですからね。「どんな身分であろうと、どんな事情を持っていようと気にしない」という猫猫の言葉は、壬氏の心に深く響いたに違いない。

そのあと、約束していた”牛黄”を猫猫に手渡した壬氏。
あまりの嬉しさから、ドアから満面の笑みを出してお礼を言う猫猫。

猫猫のまぶしい笑顔に、再びドギマギする初心な壬氏を見ていると思わず応援したくなる。

『薬屋のひとりごと』アニメ2期 ネタバレ感想レビュー(37話)

37話 あらすじ

猫猫はもうすぐ後宮での年季が明ける小蘭から、次の働き口について相談を受けていた。
その話を一緒に聞いていた子翠から突然、伝手を作りに行こうと湯殿へと誘われる。

下女だけでなく、下級妃や中級妃たちも利用している大浴場で、小蘭は妃たちへの“とある奉仕“で仕事の伝手探しを始める。
そして風呂場で気の緩んだ妃たちからは、上級妃たちの懐妊、そして新しく入った美麗な宦官の噂が聞こえてきて…。

引用元:『薬屋のひとりごと』公式HP

37話 感想レビュー

謎が増す子翠。一体彼女は何者なのか?

子翠(シスイ)といえば虫好きで、楼蘭妃付の下女であるが、何かを隠しているように思えてならない。本当に単なる下女なのだろうか?

今回でも不可解な点がいくつかあった。

まず湯殿での一幕。
子翠は、体も洗わずにいきなり湯船にダイブする。ところが、早い時間の湯は高温で、子翠はその熱さに驚いていた。

彼女は、「いつもはもっと遅い時間だから知らなくて…」と言い訳していたけど、同じく下女の猫猫(マオマオ)や小蘭(シャオラン)は知っているのに、子翠だけが知らないなんてことあるかな?

しかも、体も洗わずに飛び込むというマナー違反を平気でしてのけるのもちょっと不可思議だ。

普段は下女が使う湯殿を利用していないのでは?と思えてならない。

それに、新しくやって来た宦官たちについて詳しいのも気になる。
「新たな宦官たちは元奴隷だよ」と言っていたけど、そんな込み入った話を下女が知り得ることは可能なの…?

ここまで伏線をたくさん張っておいて、本当にたんなる下女でした~ってことはあるまい。

おそらく、何がしかの秘密を抱えている子翠。その秘密とはいったい何なのであろうか?

『薬屋のひとりごと』アニメ2期 ネタバレ感想レビュー(38話)

38話 あらすじ

小蘭の伝手作りに付き合い一緒に通っていた湯殿で、猫猫は里樹妃から「金剛宮の湯殿に幽霊が出る」という話を聞く。怯え切った里樹妃の様子に、壬氏に相談するように伝えると、後日、猫猫は壬氏から謎を解き明かすよう命を受ける。幽霊調査のために金剛宮に訪れ話を聞くと、里樹妃は脱衣所の隣にある締め切られた部屋の帳が揺れ、笑う白い顔を見たと言う。猫猫が原因を調査し始めると、そこには幽霊の正体だけでなく、里樹妃が抱える金剛宮の問題も露わになっていき…。

引用元:『薬屋のひとりごと』公式HP

みや

みや

新しい体験をするのが好きです。
エンタメも好きです。特にドラマは好きなので感想レビューをどんどん書いてます。
自身のコミュニケーション下手を克服すべく、日々コミュニケーションや人間関係に関する勉強をしています。
内向型のアドバイザーとしても活動中です。 

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