【御上先生】あらすじとネタバレ感想レビュー! 1話~全話

脚本詩森ろば
脚本協力畠山隼一、岡田真理
演出宮崎陽平、嶋田広野、小牧桜
プロデューサー飯田和孝、中西真央、中澤美波
キャスト松坂桃李、吉岡里帆、迫田孝也、及川光博、常盤貴子、北村一輝 ほか
放送局TBS
放送開始2025年1月19日(日)
放送時間21時~

「学園モノは視聴率が取れない」と言われて久しい昨今。
直近の学園モノといえば、7月期に放送された、『ビリオン×スクール』(フジテレビ系)が記憶に新しいですが、同ドラマは視聴率の取得に大苦戦。
結果的に平均視聴率3.3%で幕を閉じました。

また、日曜劇場枠での直近の学園モノは、2023年10月期放送の『下剋上球児』ですが、同ドラマも平均視聴率9.6%と、日曜劇場枠ドラマとしては低い数字を出してしまいました。
そんな厳しい状況の中、日曜劇場が再び学園モノに挑みます!

今作の主演は松坂桃李さん。
文科省官僚であり、私立高校の教師として赴任してきた御上孝を演じます。
共演には吉岡里帆さん、及川光博さん、常盤貴子さん、北村一輝など豪華キャストが名を連ね、申し分ないほどの豪華さ。

この記事では、そんな『御上先生』の各話あらすじと、ネタバレを含む感想レビューを投稿していきます!

御上先生 あらすじ&ネタバレ感想レビュー!(1話)

1話 あらすじ

東大卒のエリート文科省官僚の御上孝(松坂桃李)。
とある出来事を機に「日本の教育を変えてやろう」と文科省官僚になった御上だが、現実はほど遠いものだと気づく。
「考える」力を身につけるための教育改革も名ばかりで、日本の中枢は改革どころか、自分たちの保身ばかりを考えている。

さらには子供たちが未来を夢見る教育現場までも、大人の権力争いの道具に成り下がっていることに気づいていく。

そんな中、新たに設けられた官僚派遣制度によって御上に私立高校への出向が命じられる。
実質、エリート官僚にくだされた左遷人事…。

しかし御上は、制度を作っている側にいても変えられない、ならば現場から声をあげ、制度の内部からぶっ壊せばいいと自ら教壇に立ち、令和の時代を生きる18歳の高校生を導きながら、権力に立ち向かっていく。

御上孝は私立隣徳学院3年2組の教壇に立っている。
29人の生徒を前に、御上の授業が始まる。その場にいる29人の生徒は、それぞれの想いをもって、向き合っていくのだが、御上が投げかけるある問いが、波紋となり、生徒たちをつき動かすことになるーー。

引用元:Tver

1話 感想レビュー

ある日のこと。
国家公務員試験中に受験生(21歳)が、同じく受験生とみられる人間に刺されて死亡するというショッキングな事件が起こる。

そんな事件にも無関心な国民の現状を御上はこう嘆く。

その殺人事件が起こったのが今日だったことは何かの運命なのか?
『教育を改革する』それがこの硬直する社会を変えるために必要だということは、誰もがわかっているのに。
そのための本丸であるはずのここ(文科省)はこんな事件でも、やけにはしゃいで野次馬を決め込んでいる。

自分がその事件の主役になってしまう可能性を、実際になるまでは誰も考えていない。
君は今、社会のひずみの責任を一身に背負わされ、そこで一人きりだ。
その孤独を僕は見捨てない。
帰るべき場所を君も探している。

君たちの中に眠っている可能性が僕を導く。
泥水をすする覚悟ならできている。
あなたの声にならない叫びを聞こえないことにしない。

愛と憎しみはとても近くにあるということは、あなたに教えられた。
僕は行く。

「自分がその事件の主役になる可能性を、実際になるまで誰も考えていない」っていうのはまさにそうですよね。
どんな事件も「学校が悪い」「家庭環境が悪い」「社会が悪い」と言って、みんなただ傍観しているだけ。
自分には関係ないと決め込んでいるのが現状です。

御上が教壇に立った初日。
3年2組の生徒たちは、御上が急遽担任になったことへの不満をぶちまける。

御上は冷静に生徒たちを対処。
そしてこんな話をする。

君たち、自分のことエリートだと思ってる?
隣徳学院は東大入学者数が県でトップの進学校だ。
ここにいるほとんどの人が東大に行きたいと思っているわけだから、自分のことエリートだと思うのも当然だけど、エリートの本当の意味理解してる?
エリートはラテン語で「神に選ばれた人」という意味だ。
なのでこの国の人は、高い学歴を持ち、それをふさわしい社会的地位や収入のある人間のことだと思っている。
でもそんなものはエリートなんかじゃない。
ただの上級国民予備軍だ。

高い学歴も社会的地位も多額の収入も、それを持っているからってエリートなどではなく、ただの上級国民予備軍だとする御上の発言は、3年2組の生徒たちを動揺させる。

本当のエリートとはなんなのか?
御上が今後それを示してくれるのだろう。

是枝と養護教諭・一色が会話している時のこと。

是枝が一色に、ふと「心の相談室来ますか?」という質問します。
その質問に対して一色は、ちょっと語りだします。

これが来るのよ~。
だってさ、うちのようなお金持ちの子が来る学校でも、複雑な家庭の事情を抱えてる子はそれなりにいる。
テストの点が自分の存在意義に直結しちゃう子、親からの過大な期待に押しつぶされそうになってる子。
それでもみんな本当によく頑張ってる。
話聞いてあげるくらいしかできないのが歯がゆいけど。
なのに教育基本法ではいの一番に『教育は心身ともに健康な国民の育成を期して行わなければならない』でしょ?
80年間時代の変化なんてもろともせず、少子化やら受験戦争やら全く配慮されない健やか~な教育カリキュラムが組まれてる。
成績も、家庭環境も、弱みを見せたら負けって環境で3年間。
病むわよ心。病んじゃうわよ。

受験戦争というものを経験してこなかった身からするとわからない世界だが、おそらく当事者たちはかなり疲弊しているんだろうなということは、一色の話しから読み取れる。

「受験で人生が決まる」って…どうなんだろう?

御上は、報道部員・神崎が作成した「冴島先生の不倫記事」がきっかけで、例の刺殺事件が起こったのだと示唆。

え??どういうこと?
急な展開に、一気に鳥肌が立ちました。

いきなり「君の書いた記事があの刺殺事件に関与している」と言われた神崎は、「そんなわけないだろ」と御上の発言を突っぱねます。
うん。それはそうだよね。

そんな神崎に御上は「バタフライエフェクト」の話を持ち出します。
「バタフライエフェクト」それは、小さな出来事がやがて大きな事件へと発展していく…。

あれ?
最近観たABEMA制作のドラマ『透明なわたしたち』もそうだった。
あれも校内新聞での告発がきっかけで、最終的には『渋谷のスクランブル交差点で無差別死傷事件』という大きな事件を引き起こしていたような。

全く関係ないと思われた出来事が、実は大きな事件を引き起こすトリガーになっていた。
これは面白くなりそうだ。

はたして冴島先生(常盤貴子)と刺殺事件の犯人・真山弓弦との関係性はいったい?
神崎の記事が事件とどう関与しているのか?

2話以降が楽しみでなりません。

御上先生 2話予告

御上先生 ピックアップポイント

脚本は劇作家の”詩森ろば”さん

今作の脚本を務める詩森ろばさんは、演劇ユニット「serial number」の劇作家・演出家として活動
読売演劇大賞では、過去に優秀作品賞と優秀演出家賞を受賞するなど、舞台演劇界隈では有名な存在。

また、詩森さんは2019年に公開された映画『新聞記者』の脚本を担当
同映画は日本アカデミー賞で、優秀作品賞をはじめ多数の賞を受賞
ちなみに同映画の主演を務めたのは、今作主演の松坂桃李さんである。

そんな詩森さん、民放連ドラの脚本を描くのは今回が初めて
満を持してTBSに起用されたその器量はいかに?!

生徒役には期待の若手が勢ぞろい!

まず大注目なのは、2025年度後期朝ドラ『ばけばけ』でヒロインを務めることが決定した髙石あかりさん

おそらく『御上先生』のオーディション合格時には『ばけばけ』のオーディションに合格していなかったでしょうから、TBSからしたらまさに”棚からぼた餅”なはず。
『御上先生』では、真面目で優しく友達思いな元華道部の生徒を演じるそうです。
朝ドラヒロインが決定して、一躍世間の注目を集める今、彼女がどんな演技を見せてくれるのか大注目です!

次に注目なのは、『ビリオン×スクール』で梅野ひめ香役を演じた上坂樹里さん

『ビリオン×スクール』では、イジメられる生徒役を好演!
『御上先生』では、考え込みがちな真面目な性格で、元吹奏楽部の生徒という役どころです。
奇しくも似たタイプの役ですが、今作ではどう演じ分けるのか注目しています!

さらに、2022年10月期にTBSで放送されたドラマ『君の花になる』の劇中に登場し、実際に期間限定のボーイズグループとしてデビューした7人組ボーイズグループ「8LOOM」から、八村倫太郎さん、山下幸輝さん、森愁斗さんの3名が抜擢
今作で再共演を果たします。

山下幸輝さんも『ビリオン×スクール』に出演していました。
『ビリオン×スクール』では、面倒な性格をした引きこもりの優等生を演じていましたが、『御上先生』では皮肉屋で理屈っぽい性格かつクラスでは目立たない元数学部の生徒を演じるそう。
山下さんも『ビリオン×スクール』とやや似た役を演じるようですね。
こちらも演じ分けが楽しみ!

また、八村倫太郎さんは慶應義塾大学の進学を目指す生徒を演じるそうですが、実は八村さん自身も慶応義塾大学出身なのだそう!

「8LOOM」のメンバーたちはどんな演技を見せてくれるのでしょうか。

みや

みや

新しい体験をするのが好きです。
エンタメも好きです。特にドラマは好きなので感想レビューをどんどん書いてます。
自身のコミュニケーション下手を克服すべく、日々コミュニケーションや人間関係に関する勉強をしています。
内向型のアドバイザーとしても活動中です。 

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