【脚本】福田哲平
【演出】大谷太郎、西村了(AX-ON)、茂山佳則(AX-ON)
【プロデューサー】尾上貴洋
【キャスト】竜星涼、八木莉可子、及川光博ほか
『大病院占拠』や『大空港占拠』の○○占拠シリーズを手掛けたスタッフが再集結した今作。
竜星涼や八木莉可子といった、次世代俳優を主演に起用。
完全オリジナル脚本かつ、次世代俳優起用という大勝負をかけた本作は一体どんなドラマになるのだろうか?
第1話のあらすじと、実際に視聴した感想をレビューしていきます!
もくじ
潜入兄妹 ドラマあらすじ
新人警察官・渡良瀬貴一(竜星涼)と妹の優貴(八木莉可子)は、中華料理屋で父親の渡良瀬貴司が来るのを待っていた。
店の前に父・貴司が来たことを確認した貴一。
ところが父・貴司は、中華料理屋に入る前で何者かとともに別場所へ向かってしまった。
不審に思った貴一は、父の後をつけることに。
探した末、何者かによって腹部を刺されている父を発見する貴一。
急いで駆け寄ろうとするが、父は貴一に「来るな!」と叫ぶ。
次の瞬間、手の甲に鳳凰のタトゥーを入れた謎の人物が、ライターの火をガソリンの撒かれた床に放ち、父は殺害されてしまう。
その様子を、貴一の後をつけてきた優貴も目撃。
父の殺害現場を目撃した兄弟は、父の復讐を誓うのだった。
5年後。
貴一は警察官を辞め、妹と一緒に父を殺害した鳳凰のタトゥーの男を追っていた。
貴一は巨大詐欺グループ「厳獣」の人間の仕業ではないかと当たりをつけ、詐欺が行われている現場に乱入する。
しかしそこで、同じく詐欺の現場を張っていた警察に捕まってしまう。
そして、実は父・貴司が潜入捜査官だったことが明かされるのだった。
さらに貴一はそこで、警察の人間に「父親の後を継がないか?」と持ちかけられる。しかし、父が殺害された時助けに来なかった警察が許せない貴一は潜入捜査官を断る。
ところが警察側は、「ハッキングしていた優貴を刑務所に入れたくなければ協力しろ」と貴一を脅してきた。
父に「優貴を頼む」と言われていた貴一はやむなく潜入捜査官として詐欺グループ「厳獣」に潜り込むことになるのだった。
「幻獣」の説明会に行くと、そこにはなんと妹の優貴がいた。
優貴は警察から保釈された日に、貴一のスマホに盗聴アプリを入れ、貴一がこれからしようとしていることを知り、説明会にやってきたのだった。
堅くな妹に折れた貴一。
ふたりで「厳獣」に潜り込むことにしたのだが…。
潜入兄妹 第1話ネタバレ感想
都合の良い展開を逆手にとってて面白かった!
「厳獣」に潜入して最初の詐欺ミッションで、信じられないくらいご都合展開が起こって、「なにこれ?」と思って観ていた。
ところが、それが全部貴一たちを試すために仕組まれた展開だったことが明かされてビックリ!
通りで都合よく物事が進むわけだ~となったのでした。
シークレットキャストの驚きがない
もうまんま『新○○占拠』シリーズ!
『厳獣』の上層部メンバー5人は、事前にキャスティングが知らされておらず、徐々にその姿が明らかになっていくことになる。
初回では、幹部の一人「玄武」が明かされた。
「玄武」の正体は吹越満さんだった。
物語の前半では、「玄武」は鼻から下しか映らないようにされていたが、正直、喋り方や声の感じ、鼻から下の特徴から、一瞬で吹越さんだろうな~と予想できてしまって、驚きも何もなかった。
それに申し訳ないが、よく色んなドラマに出演される方を、わざわざシークレットにしたところで一体何が面白いのだろうか?
「え?!この人が?!!!」とはならなくないか?
サプライズ感を出すなら、普段ドラマに出ない人とか、昔は人気だったけど最近はテレビで見かけない人とか、そういう人を出さないと、「次は誰なの?!」というワクワク感がないと思う。
キャスティングがどう考えても弱すぎる
このドラマの一番の懸念点は、なんといってもキャスティングの弱さだろう。
まず主演の1人、竜星涼さんは以前、フジテレビ水曜22時枠のドラマで主演をしていたものの、話題になることはなく、視聴率も低空飛行のまま終了してしまった過去がある。
そして主演のもう一人、八木莉可子さんにいたっては、そもそも知名度が圧倒的に低い。
顔を見て、彼女の名前を言える人がはたしてどのくらいいるのだろうか?
このドラマの中で一番の有名どころになるのが及川光博さんだろう。
というか、もはや個人的には及川さんしか顔と名前が一致する人がいない状況。
兄妹の父親役や、ほかの警察役のキャストはほぼほぼ名が知られていないような人物だ。
おそらく初回の世帯視聴率は5%を切るかどうか?といったところではないだろか?
ちなみにTverのお気に入り登録は21万人程度。
これは、同じく日テレのドラマで、24時台の30分ドラマ「3年C組は不倫してます。」の28.8万人を大きく下回っている。