同じような優しさを提供しても、「舐められる人」と「慕われる人」っていますよね。
実は「舐められる人」と「慕われる人」には優しくする上で、ある違いがあったんです!
この記事でその”違い”とは何かを解説していきます。
もくじ
自分を犠牲にしすぎない
たとえばこんな経験はないですか?
上司「悪いけど、この仕事を今日中にやっておいてくれない?」
自分の心(えー!まだ自分の仕事が終わってないのに!でも…)
自分「わかりました。やっておきます…」
人の頼みを引き受ける余裕はないけど、断るのは悪いから…とついつい自分を犠牲にして、頼まれごとを引き受けてしまう。
そんなあなたの優しさに対して、最初のうちはきっと相手も、心から「ありがとう」と思ってくれるかもしれません。しかし、そうやって何度も何度も相手の要望に応え続けていると、次第に相手はこう思うようになります。
『こいつには何を言っても大丈夫だ』
するといつの間にか、あなたが頼みを引き受けてくれることも無理して都合をつけてくれることも全部、「やってくれて当たり前」と思うようになり、いつしか感謝されなくなってしまいます。
それが『舐められる』ということ。
では、優しくしても舐められない人はどうしているのでしょうか?
答えは簡単です。
頼まれごとをむやみやたらに引き受けず、自己犠牲をしすぎないようにしているのです。
自分の余裕の範囲で、他人に優しさを提供する。
もしも自分に余裕がなかったら、しっかり断る。
これさえできれば、あなたは舐められない人になれます。
とはいえ、頼まれ事を断るのが苦手という方も多いはず。
そんな方のために、自己犠牲しすぎないでうまく断る方法をご紹介いたします。
「自分の状況」を伝える
『「できません」ときっぱり断るのは心苦しい…。』
『きっぱり断ると、関係が悪くなるかも…。』
そんな方はまず、【自分の現状】を相手に伝えましょう。そしてそのあとに【自分がどんな状況になったら頼まれごとを引き受けられるか】という、引き受けるための条件を付け加えましょう!
上司「この仕事やってくれない?」
自分「すみません。今抱えている仕事があるので、この仕事が終わったら手伝えます」
こんなふうに、「できない」ときっぱり断るのではなく、「今はできないけど状況が変わればできます」と、きちんと【自分の状況】を伝え、同時に【引き受けるための条件】を提示するのです。
これを繰り返していると、次第に「こいつには何を言ってもいいわけじゃない。状況をみて頼みごとをしなくては」と思われるようになります。
「そんなことできるわけないじゃん!」と思うかもしれませんが、1回やってみてください。
やってみなければ、相手からどんな言葉が返ってくるかは分かりません。もしかしたら、案外あっさり「そうか、じゃあ手が空いたら声かけて」と、条件を飲んでくれるかも…!
「どうせ『なに甘えたこと言ってるんだ!』と言われるに決まってる」などと相手の出かたを予測して怖がっていたら、一生舐められっぱなしです。
勇気を出して交渉してみてください!
手助けする時間を決める
『困ってる人を見ると手助けしないと罪悪感がある…。』
『自分も大変だけど相手も大変そうだし手伝ってあげなきゃ…。』
そうやって困っている人を放っておけないという方は、ぜひ手助けする時間を決めてしまいましょう。
相手「週末にイベントを主催するんだけど、ちょっと手伝ってくれない?」
自分「そうなんだ。17時~19時の間だけでよかったら手伝えるよ」
こんなふうに、手助けする日時を指定してみるのです。
すると、まわりの人はあなたに対して、「この人は自分の時間を大切にしている。頼み事はあの人に迷惑かけないようにしなくちゃ」と思うようになってきます。
さらに、「この人って、いつもは自分の時間を大切にしているのに、たまに優しくしてくれる。嬉しい!」と、あなたが優しくしてくれることに希少性が生まれます。
優しさは出し惜しみするくらいの方が、相手も感謝の気持ちを忘れないもの。
ぜひ、手助けする日時を限定してみてはいかがでしょうか?
してあげない優しさ
「でも優しさを出し惜しみするのって、いやしくないですか?」と思う方もいるでしょう。
しかし、人はみんな『自分の利益』を最優先にするもの。
ボランティアをする人だって、「人の役に立ちたい」という気持ちよりも、「誰かに奉仕することで”自分が”喜びを得られるか」という方が最優先で大事なんですから。
自分の利益を第一に考えるのは全く恥ずかしいことではありません。
それに、相手の頼み事を引き受け続けたり、困りごとに手を貸し続けていると、結果的に相手を困らせることになります。
なぜなら、あなたの優しさに依存してしまった相手はどんどんつけあがっていきます。そして、自分の成長にあぐらをかきます。結果的に相手は全く成長することができないわけです。
良かれと思って優しさを振りまきすぎると、身の回りの人間を怠惰な人に変えてしまう恐れがありますので、優しさは出し惜しみするくらいの方が、相手にとっても自分にとっても結果的に良いのです。
誰に対しても対等に接する
自己犠牲しすぎない範囲で優しくすることが、「舐められない」うえで大事なことでした。
ではさらに、「舐められない」だけでなく「慕われる人」になるために大事なことは何でしょうか?
それは、誰にでも対等に接することです。
突然ですが、あなたは『ドラえもん』に出てくるスネ夫のことをどう思いますか?
怖いジャイアンにはヘラヘラ媚びて、弱そうなのび太には強気な態度で接するずる賢い奴?
では、そんなスネ夫があなたに優しくしてきました。あなたはどう思いますか?
この質問をすると、多くの人は『ありがたいけど、なにか裏があるんじゃないか?』『媚びを売ってるのかな?』などと答えます。
日ごろから、人によって態度を変えている人は信頼されません。優しくされても、その優しさを素直に受け取ることができません。
つまり、優しくして慕われるためには、日ごろから誰に対しても自然体で、対等に接していることが大切なのです。
優しくして「舐められる人」と「慕われる人」の違い まとめ
他人に優しくするときは、自己犠牲しすぎないことを大事にしてください。
自分の余裕の範囲で優しさを提供していれば、舐められることはありません。
断ることは、相手にとっても自分にとっても大事なこと。もし断ることが心苦しければ、頼みを引き受けるための条件を提示したり、手助けする日時を限定してしまいましょう。
舐められないうえに「慕われる人」になりたければ、誰にでも対等に接することを心がけてください。そうすれば、自然とあなたは「慕われる人」になっていきますよ♪