推しの子 アニメ2期  ネタバレ!感想レビュー

TVアニメ「推しの子」1期は、2023年4月~6月まで放送されました。
YOASOBIさんが歌うオープニング曲「アイドル」がメガヒット。そのMVの再生回数は、2024年7月時点で5億回再生を超えています。

もちろんアニメ自体も大ヒット。アニメを見る習慣がない人も、「推しの子」は観たという声が多い。かく言う私もその一人。

この記事では、2期(12話~)の感想レビューを随時更新していきます!

推しの子2期 ネタバレ!感想レビュー(12話)

リアルな舞台演劇の世界

12話は、人気漫画「東京ブレイド」の舞台稽古初日からスタート!
劇団ララライの役者と、客演達によって稽古が進んでいきます。

実は私、舞台役者の経験があります。そのため、今回の舞台稽古編は親近感があります。
劇団ララライの役者の芝居によって、どんどん良い芝居をするようになるかな。そんなかなに並々ならぬ闘争心を燃やすあかね。
稽古中は、主要キャストとアンサンブルが個々でグループになる感じとかリアル。笑

そんな中、アクアは舞台を利用して、アイの死の真相を何か知っていそうな劇団ララライの演出家に目を光らせます。

タイムリーな問題「漫画原作の改変」

日々稽古が進む中、原作者の鮫島アビ子が稽古を見に来ます。
そして、稽古を見たアビ子が一言。

「今からセリフって変えられますか?」

恐る恐るプロデューサーが「どの辺ですか…?」と問うと、さらに衝撃の一言。

「どの辺っていうか、全部」

…これって、まさに今問題視されていることじゃ…?!
マンガ原作者と脚本家の対立って、日テレの「セクシー田中さん」問題と重なる。

推しの子2期 ネタバレ!感想レビュー(13話)

漫画の実写化問題

第13話はまさに、昨今の課題となりつつある、マンガのメディアミックスにおける問題を浮き彫りにする回でした。

タイトルに「伝言ゲーム」とあるように、原作者と脚本家との間には、出版社やプロデューサーなど、何人もの人間が間にいる。間に入っている人間それぞれが、オブラートに包んだり、自分に都合のいいよう解釈をしてしまうため、原作者が本来言いたかったこととは全く違った内容に変換されて、脚本家に伝言されてしまう。

これはもう、日テレの「セクシー田中さん」問題そのものではないか。

原作者は、自分が書いた作品の人物キャラクターを勝手に変更してほしくない。
しかし、映像なり舞台なりとして表現しようとすると、上映時間の制約や見せ方の制約などがあるため、マンガのままのキャラクター設定だと、どうにも扱いづらい場合が多い。そのため、人物キャラクターは柔軟に変更したい。

今回の「東京ブレード」においては、原作者の鮫島アビ子が、脚本家GOAの脚本を全却下。「私が一から全部台本を書きます。脚本家には降りてもらってください。それが条件です」ということになってしまいました。

原作者も脚本家もクリエイター同士。お互いの畑が違うからこそ、譲れないものがある。
ちょっと今回の話しで心配なのが、漫画家の鮫島アビ子が「頑固でわがままでどうしようもない人」で、脚本家のGOAが「物分かりが良いお利口さん」みたいな描き方にならないかということ。

そもそも、1番ダメなのはプロデューサーですから!
色んな言い訳をして原作者と脚本家の話し合いの場も設けず、結果的に原作者や脚本家に無理難題を吹っかけてるプロデューサーの雷田澄彰がちゃんと仕切れてないのが問題ですから!!
なんかちゃっかり二人の間を取り持ついい奴演じてますけど!

推しの子2期 ネタバレ!感想レビュー(14話)

アニメ内ではメディアの傲慢さが正当化

14話は、「最新の舞台」というものがどんなものなのか、「漫画家」という仕事がどんなものなのか、その二つの現実を紹介してくれる回でした。

結論として、やはりなかなかご時世的にキツい内容になってました。

「漫画」で物語を表現することと、「舞台」で表現することは全く違う。
マンガしか描いたことのない漫画家は、舞台の脚本なんて書けるわけがない。だから漫画家が出しゃばって、舞台なりの脚本を書こうなんて考えてはいけない。
マンガが売れて人気になると、自分の意見が正しいと思い込んで、他人の意見も聞けなくなる。
扱いづらい漫画家になったら最後。もっと柔軟にメディアミックスにも作品を投げられる漫画家でなきゃいけない。

日テレの「セクシー田中さん」問題があってから、世間は漫画原作を改変するメディア側に批判的です。
人気漫画の原作を拝借しておいて、「ドラマや舞台は畑が違うんだから、内容もキャラクターも、こっちで勝手にいいように改変するから」「漫画家はメディアミックスにおいては素人。だから出しゃばるな」という傲慢さはなんなんだと。

14話では、そんな今の世間の感覚と真逆をいってます。(推しの子漫画原作当時では、セクシー田中さん問題がなかったので仕方ないですが…)

キャラクター改変を認めない「漫画家」の方がわがままで、現場に迷惑をかけてよろしくない。
なんとか面白いものを必死で造ろうとしているのに、イチャモンをつけてくる漫画家となんとか取り合おうとするメディア側が大人。素晴らしい対応。

そんな描き方になっている。

単純に、そもそも大ヒットの漫画を描いてる漫画家が、漫画原作を役者や劇団のプロモーションに使われて、舞台がうまくいったところで、漫画家には大して利益が生まれないのに、すごい悪者にされるの可哀想すぎる。

推しの子2期 ネタバレ!感想レビュー(15話)

漫画実写化問題一旦終了。後味の悪い決着のつけ方

15話は、前半が引き続き脚本問題。これまたエンタメ界の悪いところが出ている。

原作漫画家のアビ子が、アクアに招待され、GOAが脚本を手掛ける2.5次元舞台を観に行くことに。
そこで、舞台と漫画の演出の違いを認識したアビ子。
プロデューサーが強引に説得したことで、GOAと直接脚本修正をすることで納得したアビ子だった…。

やはり煮え切らない。
そもそもアビ子本人も出版社も、「東京ブレイド」の舞台化を望んだわけでもなく、プロデューサーが安易かつ勝手に「2.5次元は集客しやすい」「とくに人気漫画を使えばより集客しやすそう」という理由で舞台化にこぎつけたわけで。
それでいて、アビ子に対して「漫画家は漫画のプロでしかない。だから舞台は舞台のプロに任せろ」だの、「舞台の評判が悪ければ、うちが出版社と仕事をすることは二度とできなくなる。社員を食わせていけなくなる」だのを持ち出すのは最悪。まるでアビ子が悪者である。

でもこれが、エンタメ界の現実。

おそらく「セクシー田中さん」でも、漫画家の方は、引くに引けない所まで勝手に話を進められて、あげく「テレビはテレビのプロに」とか「ドラマの評判が悪かったらどうする」とか、自分たちエンタメ側の損得を切り出しては、意見する漫画家サイドを悪者にしているとしたら…と思うとゾッとした。

今回の件は、結果的にアビ子が納得してGOAと脚本を修正加筆していくことで落ち着いたけど、そうならなかったら、漫画家がただただ苦しいだけだ。

漫画家になんのメリットもなく、余計ない仕事が増えるだけ。エンタメ界隈は漫画・アニメに頼らず自分で創作・集客する力をつけなきゃいけないのでは?

脚本の大幅変更で感情演技が求められる

15話後半部分は、台本の変更に伴い、「説明台詞」が大幅にカット。感情表現で客に魅せる芝居をする必要が強まった。
これに演技経験の乏しいアクアが苦戦することに。
カナから「子役時代によく使われてた、感情を引き出す方法はね『もしもお母さんが死んじゃったらどうする?』っていうやつかな」と、芝居のアドバイスを受けるも、母・アイの死をフラッシュバックしてしまい体調を崩す…。という展開だった。

(ビジネス)彼女・アカネが、今まで聞いてきたアクアのいきさつから、元B小町のアイがアクアとルビーの母親であることを推理する。そこから一体どうなっていくのか期待したい。

推しの子2期 ネタバレ!感想レビュー(16話)

かなvsあかね

16話では脚本問題は出てこないので、やっとモヤモヤせず観ることができた。

今回は舞台開幕までの出来事が主な内容。
特に印象的だったのは有馬かなと黒川あかねのバトル。

2人がライバル視する理由はふたつ。ひとつは恋敵。
ビジネスカップルとして付き合っているアクアとあかねだが、確実にあかねはアクアのことが本当に好き。
そして、そんな二人にいつも嫉妬しているかなもアクアのことが好きなのは明白。

ライバル視するもう一つの理由は、「元天才」と「現天才」の役者というところ。
かなは昔「天才子役」と呼ばれ、あかねは現在「天才役者」との呼び声が高い。
16話では、そんな新旧天才の2人がお互いを認めつつも、絶対に負けたくないという思いが溢れ出て、バチバチにやりあっていたわけだ。

役のうえでもライバルの2人。プライベートのバチバチが果たして舞台上でどう作用するのか?次回が見ものだ。

推しの子2期 ネタバレ!感想レビュー(17話)

鳴嶋メルトの成長物語

17話では、鳴嶋メルトのお話。

メルトは、自分が”かっこいい”と知ったその日から、「なんとなくやってればだいたいうまくいく」という舐め腐った精神で生きてきました。
しかし、有馬やアクアと共演したドラマ『今日は甘口で』に出演し、自分がいかに演技が下手かを痛感していたのでした。
そんな中での舞台『東京ブレイド』への抜擢。他の役者たちはみな優秀で、自分の実力不足に悩んでいました。

体力をつけるために走ったり、演技コーチにレッスンを受けたり、原作漫画を読み込んでみたりと、メルトなりにできることをやっていたものの、なかなか成果には結びつかない…。

そこでメルトは、アクアに恥を忍んで「どうしたらいいか」と相談。
アクアはメルトにこんな助言をします。

アクア「その下手さをうまく活用すればいい。お前の一番の見せ場は匁との対決シーン。全体を良くしようとしても焼け石に水だ。だったら、一点にすべてを注いだ方が勝算が高いと思わないか?客に舐められてるってのは、客が油断してるって事でもある。たとえばクラスのいじめられっ子が、完全に下手だと舐めてた役者が、いきなりめちゃめちゃスゴイこと始めたら、激熱だろ

演技の下手さを逆に利用して客の心を掴む。なかなか面白い助言である。

メルトは、漫画原作にあった”刀扱い”を完全再現。それによって観客の心を掴んだところで、役と自分の感情をだぶらせて思いっきり敵に立ち向かっていく。

結果的に作戦は功を奏して、観客席からは拍手喝采!となったのでした。

芝居をやっていた者からすると、下手に見られることを受け入れるというのは、けっこうツラいだと思います。
だからメルトが自分の下手さを認め、受け入れ、利用していたのは本当にスゴイことです。

自分も思わず泣きそうになった。

18話以降も、メインキャストたちの成長物語が描かれていくのでしょうか?

推しの子2期 ネタバレ!感想レビュー(18話)

黒川あかねヒストリー

18話は黒川あかねと有馬かなのライバル物語。

黒川あかねは天才子役の有馬かなに憧れて子役を始めました。あかねがかなと会えることを楽しみに子役を続けていると、すぐさま?とあるオーディションで遭遇!
しかし実はそのオーディションはデキレース。オーディションとは名ばかりの最初からかなが合格する算段になっているものでした。

デキレースはオーディションでは実際によくあること。
「数千人が受けたオーディションで合格!」という形にした方が聞こえがいいですからね。

かなはこの頃にはもう自分の意志ではなく、まわり(大人)の顔色をうかがい、求められているだろうことを察知して、こなすようになってしまっていたわけですね。
そして、うまい芝居をすることが大事だと思っているピュアガール・あかねに向かってかなは、「芝居がうまい子役より、知名度がある子役の方が商品価値があるのよ!」と言い放ちます。

芸能界とはまさにそう。
現実世界でも芝居がうまい無名の女優より、演技に難ありだけど知名度や人気がある本〇翼が主役やメインキャストをバンバンやっていますからね。

かなが、まわりに合わせ相手を引き立てる演技をする理由

あかねは心理学を勉強して、かながなぜ求められることをするようになってしまったのか、その心理を熱心に勉強します。
そしてあかねはかなの気持ちが少しずつ分かってきました。

「怖かったんだよね。少しずつ減っていく仕事。歌とかの方がお金になって、大人もそれを褒めてくれるから。自分を見てほしかったんだよね。必要とされたかったんだよね。まわりと歩幅をあわせて息を合わせて周りが求める仕事をちゃんとこなして。皆と一緒に生きて行こうと思ったんだよね。」

しかし、そんな芝居相手に合わせた演技をして相手を引き立てて自分の存在を消してしまうかなを、あかねは許しません。
かなにはもっと昔のように、身勝手で「私を見て!」と言わんばかりの演技をしてほしいと願うあかね。

演技をする中でどうにかかなの身勝手な芝居を引きずり出そうとしますが、スンでのところでかなは我に返ってしまい、結局相手を引き立てる演技に徹してしまうのでした。

落胆するあかねに対してアクアが鼓舞し、そしてこう言います。

「前に引きずり出すぞ、俺たちで」

19話ではおそらくアクアとあかねによって、かなが「私を見て!」という身勝手な演技に豹変する姿が見れるのだろうと思うとワクワク…!

推しの子2期 ネタバレ!感想レビュー(19話)

まわりに合わせるのは「お母さんのため」

18話からの流れで、19話冒頭は有馬かながなぜ控えめな芝居をするようになったか、その回想シーンだった。

人気子役は親との関係がこじれてしまうという話は、このあいだABEMA Primeというネット番組内で元人気子役の中武加奈子さんが話されていた。
しかも有馬かなのケースと酷似していた。

自分の子どもが有名になればなるほど、「人気子役○○ちゃんのお母さん」としてお母さんもチヤホヤされだすそう。
それまでの人生で味わったことがないようなキラキラした世界の中に、子どもとともにお母さんも一緒に入ってしまうわけだ。

ところが、子どもの人気に陰りが見えだすと次第にチヤホヤされなくなってしまう。そしてそれまで味わっていたキラキラした生活が終わりを迎えてしまう。そんな現実を受け入れることができず、子どもに当たってしまうのだそう。
ちなみに中武加奈子さんは「人気がなくなり、お金を生まなくなった時点で(母には)縁を切られました」と語っている。

有馬かなも作中で「お母さんは売れてる有馬かなが好きだった」と言っている。そしてそんなお母さんのために「わたしはこの業界で生き延びるしかなかった」と。

そして「私は演技力ではなく使いやすさを求められている」と悟ったかなは、生き残るために、自分が目立つよりもまわりを引き立てる”陰”になると決めたのだった。

演技とアクア

かなの心を解放したのはアクアだった。

かなとのシーンでアドリブをぶっこむアクア。心の声?目力?ボディランゲージ?何らかの見えないコミュニケーションによって「お前が調子に乗って楽しんでる演技を見たいんだ」と訴えかけるアクア。(普通芝居中にそんなことを考えてる余裕はないけど。笑)

そんなアクアに刺激されたかなはついに、「もう、もうアクアあんたが悪いんだからね。あんたはいつも私を変にさせる!」と心で叫び、≪私が主役だー!≫という演技を解放!!

「あかね」や「かな」とは反対に、楽しんで演技をしないと決めたアクア

一方のアクアは、楽しんで演技をすることに罪悪感が湧いてしまうらしい。(アイを救えなかった自分が楽しい思いをしてはいけないと思っているから)

「あかね」や「かな」のように心から楽しんで演技をするのとは対照的に、ひたすら苦しんで芝居をすると決めたアクア。
次回20話ではその苦しみに満ちたアクア渾身の演技が炸裂する予感…!!

推しの子2期 ネタバレ!感想レビュー(20話)

過去の体験を芝居に重ねるアクア

アイの死と、あかね演じる鞘姫の死を重ね合わせるアクア。
アイを守れなかった悔しさ、悲しさ、苦しさの記憶を無理やり思い出し、憎しみのすべてを姫川演じるブレイドにぶつける。

その必死な姿を観ると、こっちまで苦しくなってくる。

やがてブレイドが、アクア演じる刀鬼を倒して新宿クラスター側が勝利。
しかし、「こんな最後を俺たちは望んじゃいない」というようなことをブレイドが言い、血を流して倒れる鞘姫を助ける。

死んだと思った鞘姫が息を吹き返すシーンを、「もしもあのとき、マンガやアニメのような奇跡が本当に起こって、アイが息を吹き返したら…」と想像するアクア。
瞬間、完全にアイと鞘姫を同化させて自分の感情を爆発させるアクア。子どものように泣きじゃくるアクアの芝居は圧巻。
感情表現が苦手なアクアが一皮むけた瞬間だった。

「もしあのとき奇跡が起こってアイが息を吹き返したらもしそんなことが叶ったのなら…」という儚いアクアの願いを想像して、こちらまで涙が出てしまった。

そしてなんと!
2024年12月に『推しの子』の2.5次元舞台をやるそうなのですが、その中で劇中劇として『東京ブレイド』もやるみたいです!
どんなふうに表現されるのか楽しみですね♪

姫川とアクアの関係

無事に初日が終わり、1カ月間舞台本番が続く『東京ブレイド』。

本番期間のとある日、出演者や関係者で飲みに行くことに。

そこで姫川と二人きりで話す機会を得たアクアは、姫川にDNA鑑定書を差し出す。
そしてそこで、アクアが衝撃的な一言を放つ。

「俺と姫川さん、父親が同じなんですよ」

えー?!衝撃的展開すぎる。

きっとアクアは『劇団ララライ』の関係者全員のDNA鑑定をしたんじゃないでしょうか?
そこで姫川がヒットした…。

姫川の父親は一体だれ?!

推しの子2期 ネタバレ!感想レビュー(21話)

あっさり発覚するアクアとルビーの父親

姫川の自宅に招かれたアクア。そこで姫川の父であり、アクアとルビーの父でも男の正体があっさり発覚する。

父親は上原清十郎。

売れない役者だった清十郎は人気の若手女優だった姫川愛梨と結婚。のちに姫川が生まれる。
しかし姫川が幼い頃、清十郎と愛梨が心中自殺をしてしまう。

そう。アクアがずっと探していた父親、清十郎はすでに亡くなっていたのだった。

姫川は清十郎についてこう語る。

「才能あるタレントをひっかきまわしていた。自分に才能のないコンプレックスを、才能のある女を抱くことでごまかそうとしていたのかもな。」

そうして色んな女に手を出す清十郎が許せなくなった愛梨は、心中という形で清十郎を自信と共に殺すことで、一生自分だけのものにしたのではないか?

と姫川は思っているようだった。

そして、清十郎が手を出していたうちの一人がアイだったというわけだ。

不倫の末の子供。だからアイは、相手に迷惑をかけないよう1人でアクアとルビーを育てることにしたのか。

しかしそうなると、一体だれがリョースケにアイの居場所を教えたのか?
その犯人はまだ分かっていない。

ところが、アイの居場所を知っていたのは父親だと思っていたアクアは、その父親がすでに亡くなっていたという事実を知ったことで、すっかり「もう自由になっていいのかな?普通に生きていいのかな?」と思うようになってしまう。

目の中の星も消えてしまった…。

推しの子2期 ネタバレ!感想レビュー(22話)

父親

実の父親が判明してから、自分の人生を生きようとするアクア。
まずは有馬かなと黒川あかねとの関係をどうするか考えるため、ふたりとそれぞれデートをする。

デートの中で、アクアから事の顛末を聞かされたあかねだったが、釈然としない。

「異母兄弟」
「DNA」
「無理心中」
「クズ男」

アクアが漏らしたこれらのワードから、アクアとルビーの実の父親は別の人物で、まだ生きているのでは?と思い至ったあかね。しかし同時に、そんな簡単な別の考えさえ拒絶するほど、アクアは復習することを終わらせたがっていることも察する。

あかねの読みはおそらくこうだ。
「上原清十郎と結婚していた姫川愛梨だったが、姫川は清十郎と愛梨の子ではなく、愛梨が別の男Aと不貞の末できた子だった。そうなればアクアとルビーの父親は上原清十郎ではなく、ある男Aということになる。そして、アイの居場所をリョースケに教えて殺害させたある男Aは、上原清十郎と姫川愛梨の死にも間接的に関与しているのではないか…?」

実の父親が別人である可能性を伝えたいけど伝えていいのか悩むあかね。

一方、アイの墓参りをするルビー。
帰るルビーとすれ違うようにアイの墓にやってきた一人の男。

彼はアイの墓前でこうつぶやく。

男「星野ルビー、美人に育ったね。さすが君と僕の子だ

あかねの読みどおり、アクアとルビーの父親は上原清十郎ではなかったわけだ。
では一体だれなのか…?

推しの子2期 ネタバレ!感想レビュー(23話)

長崎で五郎と再会

アイドルグループ【B小町】のMV撮影と舞台【東京ブレイド】の慰安をかねて長崎にやって来た、いちごプロ御一行とあかね。

【B小町】がMV2本撮りの過密スケジュールをこなす中、アクアとあかねは、アクアの魂の大もとである雨宮吾郎の勤めていた病院や、住んでいた家を見て回ることに。

15年前、何者かによって崖から突き落とされた吾郎。
病院関係者によると、その後も吾郎の遺体は発見されず、消息不明扱いのままになっているそう。

15年も前の遺体を探すことは困難と諦めるアクア。

しかし、事態は急展開を迎える。

未成年ということもあり、【B小町】のMV撮影を先に終えたルビーは、「あかねと一緒に寝たい!!」と言い出す。
あかねはすんなり了承し、二人で宿に戻ることに。

宿に帰る途中、ルビーは地べたを歩くカラスに声をかける。
その瞬間、カラスは勢いよく飛び立ち、ルビーが持っていた宿の部屋のカギを奪われてしまった。

懸命にカラスを追いかけるルビーとあかね。

雑木林のような人気のない場所に向かうカラス。
ルビーは生前の土地勘を頼りにカラスを追いかける。

しばらくするとカラスは、小さなほこらの前に止まった。
そしてほこらの奥にある洞穴に入っていく。

スマホの明かりで照らしながら、ルビーとあかねがカラスを追いかけると、そこには白衣を着た骸骨が横たわっていた。

そして、その白衣の骸骨の首には、【雨宮吾郎】のネームプレートと、アイのキーホルダーがかかっていたのだった…。

カラスに鍵を盗まれて追いかけて行ったら、15年間見つからなかった吾郎の白骨遺体があるって…どんな偶然だよ!!!というツッコミは、まぁ控えましょう。
アニメですしね。

それにしても「舞台東京ブレイド編」が終わってから展開が目まぐるしい。

推しの子2期 ネタバレ!感想レビュー(24話)

少しずつ見えてくる真相

吾郎の遺体を発見したルビー。
吾郎は他殺の可能性があることを知る。

さらに、見知らぬ少女から「吾郎はかつてアイが妊娠した際の主治医だったこと」や「吾郎はアイの出産当日に突如姿を消したこと」や「吾郎の失踪前、病院の外で大学生くらいの男(アイを殺害したリョースケ)と、中学生くらいの男の子が、なにやら話していたこと」を告げられる。

ルビーは「吾郎とアイは何者かによって殺害されたこと」を知り、一気にダークサイドに堕ちていき、犯人への復讐を誓う。

リョースケと話していた「中学生くらいの男の子」が、おそらくアクアとルビーの父親なのだろう。
そしてその父親である男がリョースケになにやら吹き込んだことで、リョースケは吾郎を崖から突き落とし、アイを刺殺したのではないだろうか?

B小町のMV『POP IN 2』

ルビーが吾郎の遺体を発見し、謎の少女から「吾郎とアイは何者かに殺された」ということをほのめかされたのはミュージックビデオの撮影中だった。

そのため、吾郎の遺体を発見する前の「キラキラアイドル」ルビーと、吾郎の遺体を発見した後の「ダークサイドルビー」が混在している

Youtubeには「B小町」のMVとして投稿されているのでぜひ見てみてほしい。

推しの子2期 感想まとめ

SNSや社会の評判的には1期のときの盛り上がりはなかったように思う。

とくに楽曲に関しては、前作のYOASOBIが歌う「アイドル」が社会現象を巻き起こすほどの大ヒットだったのに比べ、今期のGEMNが歌う「ファタール」は世間に浸透するほどのヒットにはならなかった印象。

内容に関しても、1期は目まぐるしく衝撃的な展開が続いき、気づいたら「あっという間に終わってしまった」という感覚になったが、2期は「だらだらと長いな~」「中だるみしてる」という印象。

というのも、2期は前半が舞台・東京ブレイド編だったため、物語の本筋から逸れて、「エンタメの裏側」や「登場人物たちの成長」にスポットが当たっていた。そのため、物語としての展開が少なかったのも仕方ない。

ただ、舞台編が終了した後は物語が本筋に戻り、また展開がめまぐるしくなってきた。
徐々に面白さも戻ってきたように思う。

アクアの復讐心が消えた代わりに、今度はルビーの復讐心が目覚めたので、また違った面白さが3期には描かれていることを期待したい。

みや

みや

新しい体験をするのが好きです。
エンタメも好きです。特にドラマは好きなので感想レビューをどんどん書いてます。
自身のコミュニケーション下手を克服すべく、日々コミュニケーションや人間関係に関する勉強をしています。
内向型のアドバイザーとしても活動中です。 

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