東京メトロ丸の内線「南阿佐ヶ谷」駅。意外や意外、この駅で乗り降りする人がけっこう多いことをご存じだろうか。多くの人が利用するからには、きっとこの街に何かあるのだろうと思い降り立ってみると、地上に上がったところすぐに杉並区役所があった。そしてJR阿佐ヶ谷駅へと続く立派な商店街も。
この記事では南阿佐ヶ谷が一体どんな街なのか、実際に散歩してレポート!
これから南阿佐ヶ谷や阿佐ヶ谷周辺にに住んでみようと考えている!行ってみようと思っている!そんな方必見です。
もくじ
JR阿佐ヶ谷駅をつなぐ商店街をひとりで散歩
南阿佐ヶ谷駅の2a出口を出ると青梅街道と、JR阿佐ヶ谷駅へと続く東京都道427号瀬田貫井線が交差している。まずはJR阿佐ヶ谷駅の方を目指して427号沿いを歩いてみた。冬なので木々の葉が全て落ちているが、初夏は青々と、秋は紅葉で染まるのだろう。
そんなことを考えながら歩いていると右手に「阿佐ヶ谷パールセンター」と書かれたアーケードが現れた。
これは入らなければ!
すぐ商店街へ突入。
阿佐ヶ谷パールセンター
とりあえず「阿佐ヶ谷パールセンター」へ入り、まずはJR阿佐ヶ谷駅を目指すことにした。天井があるアーケード商店街って中央線沿いの駅に多いイメージ。
中野、高円寺、吉祥寺…あれ?意外と多くないな。ということは、アーケードがあるっていうだけですごく貴重なんじゃないの??
これは思う存分堪能しなければ!
おっ!
入ってすぐにたい焼き屋さんを発見!なかなか渋い外観のお店からは、炭の良い香りが漂ってくる~。ちょうど小腹も空いてきたしグッドタイミング!
白玉たいやきが絶品!たいやき「ともえ庵」
たいやき屋「ともえ庵」さんで「白玉たいやき」を注文。
こだわりの一丁焼きで、一匹ずつ丁寧に焼き上げてくれる”たいやき”は、皮が薄くてパリっとしている。中にたっぷり詰まった”あんこ”は出来立てなのでホクホクホロホロ。あずき本来の優しい甘さに思わず笑みがこぼれる。とろっとろの白玉が見えてくると、ホクホクのあんこが水分を含んでしっとりしてくるので2度美味しい。
「ともえ庵」さんは特集記事でさらに詳しくご紹介してます
阿佐ヶ谷パールセンターは中高年層の憩いの場
ともえ庵さんを後にして、JR阿佐ヶ谷駅へ向かって歩いているとふと気づいた。商店街を歩く方々の年齢層が中高年の方が圧倒的に多い。体感的には7割は中高年層なんじゃないか?と感じた。
気のせいか”カフェ”や”ケーキ”よりも”整体リラクゼーション店”や”和菓子”の方が多い。若者向けの商店街というより中高年の方がゆっくり買い物できる商店街なのだろう。「心がじいさん」と言われる僕にはぴったりの場所この上ない。
そしてJR阿佐ヶ谷駅に近づくほどにチェーン店が多くなっていく。そして人通りも増していく感覚がある。僕は人混みが苦手なので、ある程度JR阿佐ヶ谷駅まで近づいたところで踵を返した。「ここまできたらもう個人店はなかなかないだろう」とこころで自分に言い聞かせ、南阿佐ヶ谷駅の方へと向かうことにした。
これが正解だった。やはり南阿佐ヶ谷駅に向かうにつれて人は少なくなっていき、個人店らしき店が増えてくる。僕はカフェが好きなのだが、先ほど書いたように”カフェ”はそれほど数がない。その代わりに団子屋さん・和菓子屋さんはたくさん目に入ってくる。
ここはやはり「和菓子を食え!」ということなのだな。と思い至ったところで発見したのが「福吉」さんだった。
手作りのみたらし団子にほっこりする。和菓子「福吉」
値段がどれも安い。1本からでも気軽に買えそうな雰囲気のお店なので、みたらし団子を1本だけ購入。焼き目が香ばしくカリカリしていて”手作り”を感じられていい。みたらしも甘ったるくなくて醤油の味が強めなのでさっぱり食べられる。
「福吉」さんは家族で経営しているらしく、店頭は奥さんが担当し、奥の工房では旦那さんとお母さまが共に作業をしていた。お子さんも工房へと続く通路に置いてあるベンチに座ったり、奥の工房へ走って行ったりしていて楽しそう。家族で仲良く和菓子屋さんを営むって素敵だな~と心がほっこり。ごちそうさまでした。
「たいやき」に「みたらし団子」と続けざまに甘い物を食べたというのに、全然胃がもたれない。
みたらし団子を食べ終わり、南阿佐ヶ谷駅に向かって歩いていると「すずらん」という別の商店街と二又に分かれる地点に来た。
すずらん商店街
ノスタルジックな香りのする「すずらん」の文字がなんとも味わい深い。これは行ってみなければ!と思わず左へ曲がってしまった。パールセンターの続きは気が向いたら行くことにしよう。ひとりで散歩していると気分のままに動けるから気楽だ。
「すずらん商店街」入ってすぐ、またもや”たいやき”を発見。さすがにたいやきの「はしご」は…今日は遠慮しよう。
「すずらん商店街」は「阿佐ヶ谷パールセンター」に輪をかけて中高年層向けだ。和菓子屋はもちろん、いわゆる”ブティック”が並んでいる。近所に住むマダムたちにはたまらないショッピングゾーンなのだろう。しがないアラサー男性は婦人服店に突入する勇気はないので、眺めるだけで終了。でもこういう懐かしい雰囲気の商店街は歩いているだけで胸が高鳴る。やっぱり人が生活しているって感じられるところが僕は好きなんだろうな。
南阿佐ヶ谷の商店街以外もひとり散歩
「すずらん商店街」を抜けると青梅街道が目の前に現れる。今度は青梅街道沿いを歩いてみることにしよう。
青梅街道沿いにも色んなお店が点在していた。そこでアンティークショップを発見!僕はアンティークが好きなので、見つけると入って商品を眺める習性がある。買うかどうかは別として、可愛い家具や小物、食器などを見ているのが楽しいのだ。お店の人からしたら迷惑かもしれないが(笑)
小さいお店にも関わらず、タンスや絵画、テーブルウェアなど多種多様な骨董品が揃っていて面白い。
あとになって「南阿佐ヶ谷 アンティーク」と検索したのだが出てこなかった。散歩したからこそ見つけられたのだと思うと得した気分。
安全な街づくり
街を散策していると子供のパネルが時折顔をのぞかせていて、ちょっぴり怖い思いを何度かした。けどこういうものがあると交通事故の抑止力になるのだろう。
ただ、夜歩いているときに不意に見てしまったら…やっぱりちょっと怖い(笑)
南阿佐ヶ谷の賃貸情報
「南阿佐ヶ谷駅」ではなく「阿佐ヶ谷駅」最寄りで掲載しているものが多い。なので詳しくは分からないが、やはりJR中央線の阿佐ヶ谷駅からも徒歩圏内だから、そこまで家賃は安くなさそう。
東高円寺駅や新高円寺の方がひょっとすると安いかもしれない。
「南阿佐ヶ谷をひとり散歩してみた」まとめ
南阿佐ヶ谷駅を出るとすぐに杉並区役所や杉並警察署がある。さらに少し歩けばJR阿佐ヶ谷駅へ行ける。そんな立地のため「南阿佐ヶ谷」という認知度に反比例して駅の乗降者は多い。
商店街を歩いてみれば和菓子屋・整体リラクゼーションが多く、中高年層の憩いの場となっていることがうかがえる。ゆっくりと商店街を楽しみたい人には「阿佐ヶ谷パールセンター」「すずらん商店街」はおすすめ。
商店街の周辺もお店が点在しているので食べるものや着るものに困ることはもちろんない。阿佐ヶ谷駅まで徒歩圏内のため家賃がそこまで安くない。暮らす場所として考えるのであれば、周辺の「東高円寺」や「荻窪」辺りと比べてみた方が賢明。
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