
日曜劇場と阿部寛さんが再びタッグ!!初回視聴率は14.2%と好発進!
阿部寛さんの滑舌をはじめツッコミどころ満載の『キャスター』。
もしかしたらドラマ『キャスター』の世界は、進藤のために動いているのかも…?と思わずにはいわれない、偶然が偶然を呼ぶ展開!
この記事では、日曜劇場『キャスター』の第1話を観た感想を本音でレビューしてみました!
『キャスター』第1話あらすじ&感想レビュー
第1話あらすじ
民放テレビ局JBNの夜の報道番組『ニュースゲート』の新キャスターに、進藤壮一(阿部寛)が就任した。
『ニュースゲート』は40年の歴史を誇る看板番組だが、近年は視聴率が低迷。そのテコ入れで、JBNの国定義雄会長(高橋英樹)が公共放送から彼を引き抜いた。
就任初日、「この番組を正すために来た」とスタッフに言い放つ進藤。慣例を破るスタイルを次々と宣言し、番組の総合演出に抜擢されたばかりの崎久保華(永野芽郁)は進藤とベテランスタッフの間で板挟み状態だ。
リニューアル初回の目玉は内閣官房長官・羽生剛(北大路欣也)の生出演。ところが、秘書から急きょキャンセルの連絡が入る。
慌てるスタッフたちをよそに、進藤は新人ADの本橋悠介(道枝駿佑)とある場所に向かい、羽生本人にキャンセルの理由と贈収賄疑惑との関連を問い詰める。
贈収賄疑惑は進藤が密かに追っていたスクープネタだ。さらに、その場で予想外の出来事が発生し『ニュースゲート』はメインキャスター不在のまま生放送に突入する…!
引用元:Tver
第1話感想レビュー
ツッコミどころ満載
まず特筆すべきはキャスター役の阿部寛さんの滑舌だろう。
これは個人的な感想だけど、阿部さんの滑舌は並みいる俳優の中でも悪い方だと思う。なぜキャスター役に抜擢されたのか疑問だ。(堺雅人さんならキャスター役で違和感ないのに!)
滑舌の悪い人が報道番組のキャスターに抜擢されるというのはどうにもリアリティがない。
リアリティがないといえば、新しい報道番組の総合演出を任されたのが、(推定)入社5年目の女子社員・崎久保華(永野芽郁)ということもそうだ。
バラエティ番組で会長賞を取ったからって、いきなり報道番組の総合演出なんてできるわけないだろっ!とツッコまざるを得ない。少なくとも報道番組で数年キャリアを積んでいる設定にしなさいよっ!
スタートアップ企業ならまだしも、年功序列・男性優遇がいまだはびこってそうなテレビ局が、新人女子社員を抜擢!なんてないない。(若手女性アナウンサーをメインキャスターにするとかはありえるだろうけど)
これは想像ですけど、会長から直々にキャスターを依頼された進藤(阿部寛)が、「崎久保華を総合演出にしてください」と頼んだのではないだろうか?
崎久保子どもの頃の回想シーンに進藤が出てきていたから、確実に2人の間には因縁があると思われるし。
報道版ドクターX!
会長から直々にキャスターに任命された、フリーランスキャスターの進藤。とても自由です。
「多局と差別化できてないセンスのない原稿を、キャスターとして伝える気ありません」
「カンペ読みません」
「イヤモニつけません」
「予算気にしません」
「働き方改革関係ありません」
「コンプラ遵守いたしません」
いたしませんいたしませんって…お前は大門道子かっ!!報道界のドクターXか!!
とついついツッコみたくなる傍若無人っぷり。きっと大門道子同様、とんでもない金額の報酬を受け取ってるんだろうねぇ。一瞬映った進藤の部屋。あれは金持ちですよ。わたしは見逃しません。
頭遣いすぎて糖が足りなくなるんでしょうね。メロンパンで糖分補給してたことも知ってますよ。
展開が都合よすぎ!たぶん世界は進藤のために回ってる
わかるよ。わかる。構成的に話を二転三転させたいんだよね。だけどね、偶然が3つも4つも重なるとそれはもう必然なんだよ!
・贈収賄疑惑のある羽生官房長官が生放送の出演をドタキャン。←これはまああるかもね。
・どうしても羽生官房長官を生放送に呼びたい進藤。羽生官房長官に直談判しに行く。そしたら急に羽生官房長官が倒れる。←え?
・羽生さんはRHマイナスAB型という特殊な血液型(2000人に1人らしい)。←ドラマっぽいね。
・崎久保が取材したことのある、RHマイナスAB型の男児が関東医科大で4月1日に手術予定。男児の手術のために、各所から血液を提供してもらっていた。そして羽生さんが倒れたのは4月1日!←お?たまたま…ね。
・RHマイナスAB型の血液が関東医科大にあることを知った羽生さんの側近。急遽羽生さんのかかりつけではない関東医科大に向かわせる。←まあ、たまたま特殊な血液があったからね。
・羽生さんを手術した関東医科大の外科医・田辺。実は彼、病院長の指示で不正の手術を繰り返していて、警察にマークされていたことが判明。←はい??
・田辺の闇手術で、患者などから法外な報酬を受け取っていた関東医科大の院長。有り余った金で高級車を購入。病院駐車場まで乗りつけていた。←そんなクソみたいな病院長存在するの?
偶然が偶然を呼び、偶然が重なった結果、スクープがとれたわけです。まるで進藤が行く先にスクープのネタがあるかのように。
もしかしたらドラマ『キャスター』の世界は、進藤のために動いているのかもしれません!いわば神!!ということは今後、宇宙人、未来人、超能力者が出てくるかも?
テレビを改革したいのかしたくないのかどっちなんだい!?
昨今のテレビはつまらない。そう言われて久しい。それはテレビ局の人間たちも重々承知しているらしく、台詞の中には自虐もたくさん出てくる。テレビ局がテレビ局を批判する構図は面白い。
「どの局も同じ内容のニュースを横並びに放送するだけ」
「ネットの切り抜きを垂れ流すだけ」
「コンプラを意識しすぎて、安心安全な番組ばかり」
僕もこれには同意。
最近観た番組で特にひどいなと思ったのは、Xやインスタ、YouTubeやTikTokで流行っている動画を延々と紹介するだけの番組。(MCとゲストが話題の動画を観てる様子を観る番組です。こんなものを放送する意味がわからないよ!)
テレビ局のそのあまりの凋落ぶりに、いいのかそれで?テレビの存在意義を自ら否定しちゃってるぞ??と悲しい気持ちになってしまった。
だから進藤の発言はごもっとも。だけどその一方で。進藤ってば”マスゴミ”と言われる行動もしてたんですよねぇ。
たとえば、崎久保のコメントの扱い方。
「今のテレビもニュースゲートも観る価値はない。だからこそ、この番組を変えていきたいんです!」という崎久保の言葉。これ、故意に後半を切り取るかどうかで内容がまるっきり変わるんですよ。
「今のテレビもニュースゲートも観る価値はない」ここだけを使うと、崎久保の言葉はただのテレビ批判にしか聞こえないでしょ。”マスゴミ”は、こういう悪質な切り抜き編集をよくやります。(たぶん)
最近だと『月曜から夜更かし』という番組で、中国人女性の発言を故意に編集したことが大問題になりましたよね。
崎久保の件はリハーサルでの一幕。実際に放送はされてない。きっと進藤の悪ふざけ&崎久保への煽りだとは思う。だけど、場合によっては誤解を招く故意の編集もするぞ!という宣戦布告のようにも思えてならなかった。
実際、「人は自分の都合でいくらでも嘘をつく」「報道対象もマスコミも同じ。当然俺も」と進藤は言っていたし。他にはないスクープに仕立てるためなら嘘も平気でつきそうだ。
でもその一方で、裏取りだけは入念。これは想像だけど、おそらく亡くなったお父さんの影響なのでは?もしかしたら進藤父は、十分な裏取りも取らず先走って記事を書いてしまった。それが原因で、無関係な人の人生を狂わせてしまった…とか。その教訓に裏取りだけはちゃんとやる。
だけど、裏取りしたあとなら持ってる素材をどう調理するかはこっちのさじ加減。進藤はそう思ってるような気がする。
うーん。進藤がテレビを改革したいのかしたくないのかがよくわからない。
進藤がウザいのは、たぶん崎久保を焚きつけるため
ひたすら進藤がウザい。これが第1話の印象。崎久保がいたずらに進藤に振り回されておちょくられて、かわいそうに思えてきた。
きっと進藤は、崎久保が自分を恨んでいることを知ってる。だからあえてその恨みを利用して、自分を徹底的に敵視させる。そうすればいい報道スクープを持ってこれる逸材になる!って見込んでいるんじゃないの?!
そうじゃななかったら進藤のウザさは許容できない!
でもウザいのは進藤だけじゃないんですよこれが。
これまでの現場とは畑違いの報道番組に異動させられ、よくわからないまま総合演出に抜擢(たぶん進藤のせい)。先輩たちは手助けしてくれるどころか、何か問題が起これば(だいたい進藤絡みで)、文句のはけ口は全部崎久保!ウザい!
でも良い視聴率がとれたときは、崎久保そっちのけで「進藤さんのおかげですよ~」なんて進藤にゴマ擦る上司たち。ウザい!ああもう究極にウザ~いっ!!
ウザいおじさんおばさんに囲まれる崎久保の奮闘。これは若者からしたらイライラしかしないんじゃないの?(少なくとも僕はイライラしたぞ!)中高年の人たちは「ふふっ。まだまだ若いわ!私たちの時代はこんなもんじゃなかったわい!!もっとやったれい!」と思いながらみているのかしら?
ツッコミどころ満載の『キャスター』から目が話せません!