3年C組は不倫してます ドラマ第1話ネタバレ感想

3年C組は不倫してます 1話ダイジェストあらすじ

3年C組は不倫してます 1話ネタバレ感想

不倫することが目的になっている

脚本家を調べたところ、伊東忍さん、中村允俊さんが担当。
伊東忍さんは過去作に『Re:リベンジ-欲望の果てに』がある。
中村允俊さんは現在33歳の若手作家で、過去作には『僕もアイツも新郎です』『教祖のムスメ』『ホスト相続しちゃいました』がある。

どうして脚本家を調べたかというと、「ドラマの構成が大雑把だな~」と思ったからである。

脚本家たちの過去作を何本か見たことがあるが、どの作品も「設定」に引っ張られすぎている節があった。


今回も「不倫」に引っ張られすぎて、もはや「登場人物たちを不倫させること」が目的になってしまっている。

まず担任の中野正義(細田善彦)とクラスメイトの佐々木真鈴(田中美久)が不倫しているが、そこを不倫関係にさせる必要ってある?
配信限定ドラマ『3年C組の担任と不倫してます。』を観たが、なぜ真鈴がわざわざ担任で既婚の中野と肉体関係を持つのかより謎になった。
「上から目線の筋肉おじ教師にメロメロになった女子高生が、毎度肉体関係を自ら要求する」という、男にとって都合の良い願望を絵にしたような脚本。
ホテルで、シャワーから出てきた女子高生相手に「制服じゃないんだ~(ニヤリ)」は普通にキモすぎだろ!!

登場人物は「不倫」をするための駒

蒼(莉子)と伊織(杢代和人)を取り巻く環境は、都合のいい設定のオンパレード。

蒼は中学3年生の時、親元を離れて祖母の家で夏休みを過ごす。そこで伊織と出会う。
二人はいい感じになるも、蒼は夏休みが終わると実家に帰ってしまい、二人は離れ離れに。

蒼が高校3年生になると両親が離婚。原因は父親の「不倫」だった。
離婚をきっかけに、中学3年生の夏休みに過ごした「あの町」で暮らすことになる。

受験も控えた高校3年生にわざわざ転居転校までする必要があるのか?
父親と死別なら、「金銭的な問題で実家の両親に頼らなくてはいけなくて…」と話はわかるが、今回の場合は父親の不倫による離婚。どう考えたって養育費は請求できる。
金銭的な不都合もないのに、わざわざ転校する意味がある?

蒼に「不倫」というものに対する恨みを持たせたい「設定」。
再び伊織と再会するために転校するという「設定」。

「設定」が軸になっているから、人物の心理描写が雑になっている。
そのため、登場人物の感情に寄り添えない。

伊織の方は、以前交際していた高梨琴音(秋田汐梨)のお腹に赤ちゃんがいることが発覚。
おそらく妊娠してしまった責任をとって結婚するものの、蒼のことを諦めきれず「不倫」してしまうということなのだろう。

でもよく考えてほしい。
中学3年のときちょっと一緒に過ごしたことが忘れられなかったとしても、その人のことをいつまでも思い続けるものなの?

幼馴染だったとかならわかるけど、たった1ヵ月の話だよ?
脚本家の頭の中はお花畑なんじゃない?

高校生にも関わらず相手を妊娠させて、仕方なく結婚するような男でも、「女なら色んな危険を冒してまで不倫しちゃうでしょ?」とか思ってるのか?

蒼と伊織が不倫をするという「設定」のために琴音を妊娠させている。
蒼と伊織が不倫をするという「設定」のために、(琴音の妊娠をきっかけに結婚してしまうことになるであろう)伊織に対して蒼は、いつまでも恋心を忘れられない執着人間にさせられる可能性。


さらに、蒼の母・遥(国仲涼子)と、伊織の父・豊(竹財輝之助)はかつて恋人同士であった。
ところが、おそらく伊織の母・京子(酒井美紀)の実家が病院を営んでおり、将来を考えた豊はやむおえず遥と別れ、京子を選んで結婚したのだろう。
そして時を経て、それぞれの子が同級生となり、保護者会の場で遥と豊は再会してしまう。
こうして親同士も不倫していくのだろう。

どうでもいいけど竹財さん不倫ドラマ出すぎ!!(笑)

「不倫」をするための「設定」を決めすぎているので、気楽に観ることはできる。
しかし、複雑な人間心理を描くドラマにはならないと思われる。

「わかるわかる~」と観ていて胸が苦しくなったり、思わずのめり込んでしまうような展開は期待できないが、「不倫エンタメ」として流し見するにはちょうど良いかもしれない。


みや

みや

新しい体験をするのが好きです。
エンタメも好きです。特にドラマは好きなので感想レビューをどんどん書いてます。
自身のコミュニケーション下手を克服すべく、日々コミュニケーションや人間関係に関する勉強をしています。
内向型のアドバイザーとしても活動中です。 

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